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M&Aと株式投資の違いとは?投資方法と成功させるポイントをご紹介

M&Aという言葉は知っているものの、株式投資との違いや、投資方法を正しく理解している人は多くいません。

しかし、M&Aをする際には、それぞれの違いやメリットを正確に理解しておかなければ、M&Aの効果を最大化することはできません。

では、M&Aはどのような手法で、どうすればM&Aの成果を最大化することができるのでしょうか?

この記事では、M&Aと株式投資の違い、M&A投資のメリット・デメリットや成功させるためのポイントなどについて解説します。

M&Aと株式投資の違いとは

M&Aや株式投資、よく耳にはするものの、両者の違いがイマイチ理解できていないという方も多いのではないでしょうか?

M&Aと株式投資にはそれぞれ特徴があり、目的によって投資手法を選ぶ必要があります。M&Aの成果を最大化するためにも正しく理解しておきましょう。

ここでは、M&Aと株式投資の違いについて解説していきます。

M&Aとは

M&Aとは、Mergers(合併)and Acquisitions(買収)の略称です。

企業の合併・買収のことで、2つ以上の会社が一つになったり(合併)、会社が他の会社を買ったり(買収)することをさします。

一般的には、M&Aと聞くと、業績の悪い企業がM&Aされるイメージがあります。
しかし、M&Aする企業にとっては、事業拡大をするための投資対象としても捉えられています。

M&Aした企業に対して直接経営に関われるので、自分の経営手腕によって業績が大きく左右されます。

株式投資とは

株式投資とは、企業が事業資金を集めるための株式を購入して、株主総会での議決をする権利(議決権)や配当金・株主優待を受け取る権利などを得ることができます。

株式の保有数によって配当金や株主優待を得られますが、経営に意見を反映させるためには、相当量の株式が必要になります。

また、株式を購入したタイミングより、株価が高いタイミングで売却することで、その差分を利益に変えることができます。

M&Aによる投資方法

M&Aといってもさまざまな投資方法があります。それぞれに特徴があるので、自分の目的に最適な選択ができるように正しく理解しておきましょう。

ここでは、M&A投資の種類について解説していきます。

買収

買収とは、とある企業が他の企業を自分のものにするために行われる手法で、大きく「株式取得」と「事業譲渡」の2種類に分けられます。

事業譲渡はその名の通り、企業全体ではなく、その企業の特定の事業を譲渡する手法です。
経営者が特定の事業だけ譲渡したい場合や、赤字の可能性がある事業を引き継ぐリスクを回避するためによく用いられます。

株式取得は、企業の発行済株式を譲渡する手法です。資産のみが引き継がれ、会社自体が大きく変化することが無いので、手続きが比較的簡単な傾向にあります。

合併

合併とは、2つ以上の会社を法的に1つの会社に統合することをさします。そして、他企業の資産や権利を引き継ぐ「吸収合併」と合併予定の企業は解散し、合併と同時に新しく設立する企業に、解散した資産や権利を引き継がせる「新設合併」の2種類に分けられます。

分割

M&A投資では一括払いが基本ですが、アーンアウトと呼ばれる、分割払いに近い購入方法があります。アーンアウトを利用することで、過大な投資をしてしまうリスクを回避することができます。

ここで言う分割は、その場で何回払いと決めのではなく、業績指標の目標達成度に応じて支払いをする仕組みのことなので、買い手にとってはリスクを回避するという点で非常に魅力的な手法となっています。

資本提携

資本提携とは、資本参加を伴う業務提携をいいます。通常の業務提携とは異なり、ある程度の株式を保有することになるので、より強い関係性を構築することができます。

また、資本参加については、株式を保有して関係性を高める際に用いられる手法なので、事業の権利などに関与することはありません。

M&A投資のメリット

ここまでは、M&Aと株式投資の違いや、M&Aの種類について解説してきました。しかし、実際にM&Aをする際には、ただの基礎的な知識だけでなく、それらにどのようなメリットがあるのかを知っておく必要があります。

そこでここからは、M&A投資のメリットについて解説します。

資金回収のスピードが早い

資金回収のスピードが早いことは、投資の大きな魅力です。
株式投資は、投資した分のパーセンテージでリターンが決定されるため、まとまったリターンを一気に獲得することはできません。

しかし、M&Aは事業を成長させれば早く資金を回収することができます。自分の経営手腕にもよりますが、資金の回収スピードが早く、スピーディーに事業展開を進めることができます。

事業の多角化・効率化

M&Aした企業の事業を取り入れることで、自社が今まで手を出していなかった事業に参入できるので、事業の多角化に繋がります。

また、バリューチェーンに関わる事業をM&Aすることで、生産の効率化や収益の安定化、リスクテイクすることができます。

近年では、ニュースなどで、サプライチェーンにおける環境や人権問題についても取り上げられているので、管理を徹底し、リスクを回避するという点からみても正しい判断といえるでしょう。

競争力の効果

M&A投資をすることで企業の競争力を高めることができます。
新規事業の立案や、既存事業の拡大をするためには、膨大な時間とコストがかかります。しかし、既存の事業をM&Aで取り入れることで経済的・時間的コストが削減可能です。

スピード感をもって事業を伸ばすことができるので、他者には負けない競争力を発揮することができます。

シナジー効果が期待できる

シナジー効果とは、複数の要素が交ざり合って、個々に存在するより大きな成果を発生させることをさします。

それぞれの企業は異なる取引先や人材などの、経営資源を保有しています。M&Aをした際には、同業種、異業種関係なく、どうすればシナジー効果を最大化できるかを考えることができれば、M&Aを大成功させることができるでしょう。

M&A投資のデメリット

ここまでは、M&A投資のメリットについて解説してきましたが、M&Aを成功させるためにはデメリットもしっかりと理解しておく必要があります。

ここからはM&A投資のデメリットを解説します。

ある程度の資金が必要

M&A投資には、ある程度のまとまった資金が必要というデメリットがあります。
株式投資であれば、少額から購入することができますが、M&Aは投資対象が企業であるため、必要となる資金が大きくなってしまいます。

そのため、成功した時のリターンは大きいものの、取り組む前の段階で、計画を断念することも少なくありません。

投資した金額以上の利益を出せない

のれん代とはブランドや知名度、競争力、ノウハウを指し、貸借対照表の無形固定資産を意味します。のれん代の価値は購入側の主観で決まるため、相場は存在しません。

のれん代によって、M&Aに必要な資金が増えるため、それを回収するために時間と労力を要することがあります。その分、失敗した際にも大きな損失を抱えることになるので、注意をするようにしましょう。

融合に時間がかかる

社風や福利厚生が違う企業同士が交ざりあるため、完全に融合するまでにはかなりの時間を有する可能性があります。社風はその企業が何年もかけて培われてきたものなので、簡単に変えることはできません。

社風などを強引に変えてしまうと、後述している通り、従業員が辞めてしまうなどのリスクにも繋がることを覚えておく必要があります。

従業員が辞めるリスクがある

従業員が辞めてしまうリスクに備えておく必要があります。M&Aを行うことで売り手側の企業には、人事評価制度・労働環境・福利厚生など、さまざまな変化が生じます。
それによって、従業員が不満を持ち、トラブルや退職検討の原因となってしまいます。

優秀な人材やノウハウが流出してしまうと、一気にM&Aの成功確率や投資効果が減少してしまうので、正しい知識を身に付けて、それらに備える必要があります。

M&Aによる投資で成功するためのポイント

ここまではM&Aそのものについてや、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。では実際にM&Aを成功させるためには、どのような備えをしておけばいいのでしょうか。

ここでは、M&A投資を成功させるためのポイントについて解説していきます。

専門家と協力する

M&A投資を成功させたいなら、専門家と協力することをおすすめします。M&Aには非常に煩雑な手続きを複数回に渡って行う必要があるので、最初からサポートなしでこなすのは困難だと思います。

考えるべきことが多いので、人に任せられる部分は任せて、自分のやるべきことに集中できる環境を作りましょう。

M&A投資に必要な能力を身に付ける

M&Aには法律の知識や、企業の業績を分析して将来性を見抜く力が必要となってきます。M&Aをする業界だけでなく、それに関連する業界や企業の情報など、さまざまな情報を駆使する必要があるので、簡単なことではありません。

成功事例を調べたり、専門家に相談したりするなどして、M&Aをするうえで足りないものを埋めていく必要があります。

スモールM&Aに挑戦する

近年、スモールM&Aという投資が経営者の注目を集めています。スモールM&Aとは一般のM&Aと比較すると投資資金が低いものをさします。

ある程度のまとまった資金が必要で、敷居が高いと思われがちなM&Aですが、スモールM&Aでは、少額の投資資金で、高いリターンを得られる可能性があるので、非常に魅力的な投資手法です。

基本的にスモールM&Aの対象になるのは、赤字などの経営不振が原因で、株価が下がっている会社です。その企業を自分の経営手腕によって、企業を立て直すことができれば、大きなリターンをえられるでしょう。

M&Aによる投資を成功させよう

この記事では、M&Aと株式投資の違い、M&A投資のメリット・デメリットや成功させるためのポイントについて解説しました。

M&Aは株式投資とは違い、自分の経営手腕でその後の利益が大きく変わって行くため、大変である反面、リターンが大きいです。その分リスクを背負うことになるので、M&Aを成功させたいなら、正しい知識を身に付けるようにしておきましょう。

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