- 三菱商事の最新決算を知りたい!
- 三菱商事ってどんな会社なのか?
- 三菱商事の業績は今後どうなる?
2023年2月3日に発表された三菱商事の2023年3月期第3四半期決算がどういう結果になっているのか、気になりませんか?
実は、三菱商事が2022年5月10日に発表した初期見通しよりも800億円増益となり、2024年度の利益目標8,000億円に向けて順調に歩んでいます。
三菱商事についてもっと知りたい事業を営んでいる方のために、M&Aアドバイザリーとして日本を代表する企業やベンチャー企業にM&Aに関連する一連のアドバイスと契約成立までの取りまとめ役を担ってきた「株式会社パラダイムシフト」が、三菱商事の最新決算や三菱商事について、三菱商事の業績予想などを解説していきます。
具体的には、
- 三菱商事の最新決算を大公開!(2022年第3四半期決算)
- 三菱商事の決算ニュース
- 三菱商事株式会社は社会・産業課題を解決することで共創価値を生み出す会社
- 三菱商事の過去のM&A事例
- 三菱商事の決算見通し
を解説します。
この記事を読むことで、三菱商事の最新決算が把握でき三菱商事が自社とM&Aをした時に相乗効果が発揮されるのかが分かります。
目次
- 1 三菱商事の最新決算を大公開!(2023年3月期 第3四半期)
- 2 三菱商事の決算ニュース
- 3 2023年3月期第2四半期決算
- 4 2023年3月期第1四半期決算
- 5 次回の三菱商事の決算発表日
- 6 三菱商事株式会社は社会・産業課題を解決することで共創価値を生み出す会社
- 7 会社概要
- 8 事業内容
- 9 企業理念
- 10 三菱商事の過去のM&A事例
- 11 三菱商事他が出資している「三菱鉱石輸送」を日本郵船が完全子会社化(2023年3月)
- 12 三菱オートリースと三菱HCキャピタルオートリースが合併(2023年2月)
- 13 三菱商事は三菱商事UBSリアルティの全株式をKKRに譲渡(2022年3月)
- 14 三菱商事の決算見通し
- 15 まとめ:三菱商事は中期経営戦略2024に向けて順調な歩み
三菱商事の最新決算を大公開!(2023年3月期 第3四半期)
三菱商事の2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年12月31日)を以下の表に示します。
2022年3月期第3四半期 | 2023年3月期第3四半期 | 増減率 | |
収益(百万円) | 12,371,138 | 16,284,544 | +31.6% |
税引前利益(百万円) | 906,560 | 1,344,273 | +48.3% |
四半期利益(百万円) | 710,193 | 1,025,180 | +44.4% |
親会社の所有者に 帰属する四半期利益 (百万円) | 644,768 | 955,759 | +48.2% |
四半期包括利益合計額(百万円) | 825,909 | 1,495,567 | +81.1% |
基本的1株当たり 四半期利益(円) | 436.77 | 652.97 | ー |
希薄化後1株当たり 四半期利益(円) | 435.28 | 650.18 | ー |
資産合計(百万円) | 21,912,012 (2022年3月期) | 22,573,728 | ー |
資本合計(百万円) | 7,857,172 (2022年3月期) | 8,940,376 | ー |
親会社の所有者に 帰属する持分(百万円) | 6,880,232 (2022年3月期) | 7,925,376 | ー |
収益、利益ともに2022年3月期第3四半期と比べて約3〜5割の増収増益となっています。
三菱商事の決算ニュース
三菱商事の2023年3月期第3四半期決算以外はどのようになっているのでしょうか。
下記では三菱商事の決算ニュースを解説します。
2023年3月期第2四半期決算
2023年3月期第2四半期決算(2022年4月1日〜2022年9月30日)を以下の表に示します。
2022年3月期第2四半期 | 2023年3月期第2四半期 | 増減率 | |
収益(百万円) | 7,726,735 | 10,721,878 | +38.8% |
税引前利益(百万円) | 499,365 | 1,006,419 | +101.5% |
四半期利益(百万円) | 393,303 | 761,991 | +93.7% |
親会社の所有者に 帰属する四半期利益 (百万円) | 360,560 | 720,006 | +99.7% |
四半期包括利益合計額(百万円) | 382,350 | 1,303,836 | +241.0% |
基本的1株当たり 四半期利益(円) | 244.25 | 490.54 | ー |
希薄化後1株当たり 四半期利益(円) | 243.50 | 488.48 | ー |
資産合計(百万円) | 21,912,012 (2022年3月期) | 23,213,831 | ー |
資本合計(百万円) | 7,857,172 (2022年3月期) | 8,902,020 | ー |
親会社の所有者に 帰属する持分(百万円) | 6,880,232 (2022年3月期) | 7,895,841 | ー |
2023年3月期第1四半期決算
2023年3月期第1四半期決算(2022年4月1日〜2022年6月30日)を以下の表に示します。
2022年3月期第1四半期 | 2023年3月期第1四半期 | 増減率 | |
収益(百万円) | 3,793,730 | 5,443,439 | +43.5% |
税引前利益(百万円) | 247,775 | 739,293 | +198.4% |
四半期利益(百万円) | 198,847 | 558,329 | +180.8% |
親会社の所有者に 帰属する四半期利益 (百万円) | 187,572 | 533,951 | +184.7% |
四半期包括利益合計額(百万円) | 267,443 | 908,415 | +239.7% |
基本的1株当たり 四半期利益(円) | 127.07 | 362.21 | ー |
希薄化後1株当たり 四半期利益(円) | 126.71 | 360.72 | ー |
資産合計(百万円) | 21,912,012 (2022年3月期) | 23,026,741 | ー |
資本合計(百万円) | 7,857,172 (2022年3月期) | 8,550,985 | ー |
親会社の所有者に 帰属する持分(百万円) | 6,880,232 (2022年3月期) | 7,560,472 | ー |
次回の三菱商事の決算発表日
次回の三菱商事の決算発表は2023年5月9日15:00〜行われます。
2022年度通期決算の発表になるのでご興味のある方は、三菱商事のホームページより決算発表後日より動画が配信されるのでぜひ視聴してみてください。
三菱商事株式会社は社会・産業課題を解決することで共創価値を生み出す会社
三菱商事がやっている事業はなんとなく知っていますが、実際にどんなことをしている会社なのかわからない人が多いです。
そこで三菱商事株式会社の会社概要や事業内容、企業理念を解説します。
会社概要
三菱商事の会社概要は以下の通りです。
会社名 | 三菱商事株式会社 |
設立 | 1950年4月1日(創立1954年7月1日) |
本店所在地 | 〒100-8086 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号(※登記上) |
代表電話番号 | 03-3210-2121 |
代表者 | 代表取締役 社長 中西 勝也 |
資本金 | 204,446,667,326円 |
発行済株式総数 | 1,458,302,351株 |
従業員数(2022年3月31日現在) | 単体5,571名 連結80,728名 |
全社拠点数(2022年11月1日現在) | 国内11 海外111 |
連結対象会社数(2022年12月31日現在) | 子会社1,290 関連会社等427 |
事業内容
三菱商事の事業内容の一例を以下の表にご紹介します。
事業部門名 | 事業概要 | 事業組織 |
産業DX部門 | 「中期経営戦略2024」における成長戦略の柱の一つであるDX戦略を推進する役目を担っている部門。DX機能をさまざまなビジネスに展開するとともに、蓄積されたDX機能をサービス事業として提供して事業価値の向上、社会全体の生産性向上に貢献していく。 | ・デジタル事業部 ・インダストリーDX部 ・電力・地域コミュニティDX部 ・サービスDX部 |
次世代エネルギー部門 | 「中期経営戦略2024」における成長戦略の柱の一つであるエネルギートランスフォーメーション(EX)の推進を担っている部門。低・脱炭素技術の発掘や社会実装、環境負荷の低い次世代エネルギーのサプライチェーン構築を進めて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。 | ・LPG・石油原料事業部 ・次世代発電燃料事業部 ・バイオ・合成燃料事業部 ・リファイナリー事業部 ・次世代エネルギー、カーボンマネジメント関連業務 |
天然ガスグループ | エネルギーの安定供給責任を全うしつつ、カーボンニュートラル社会実現に向けて事業を推進する。よりクリーンなエネルギーの供給を目指し、天然ガス/LNG由来の水素等の次世代エネルギーやCO2削減手法として期待されているCCUSなど、カーボンクレジットにも注目してカーボンニュートラル社会への移行に向けた取り組みを行っている。 | ・アジア・パシフィック、北米本部 ・LNG開発・販売本部 |
上記で挙げた他にも9つの事業があります。
企業理念
豊かな社会実現に貢献するために、三菱商事は創業以来「三綱領」を企業理念として事業活動を推進しています。
「三綱領」に制定されている3つの行動指針は以下の通りです。
- 所期奉公(しょきほうこう):事業を通じて豊かな社会の実現に努力するとともに、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。
- 処事光明(しょじこうめい):公明正大で品格のある行動をして活動の公開性や透明性を堅持する。
- 立業貿易(りつぎょうぼうえき):全世界を視野に入れた事業展開をする。
三菱商事はグローバルな総合事業会社として企業価値を向上させながら、社会の持続的発展に貢献していくことを目指しています。
三菱商事の過去のM&A事例
三菱商事が自社の事業を買収してもらうに値するのかはまだわからないですよね。
そこで三菱商事が過去どのようなM&Aをしてきたのか事例をご紹介します。
三菱商事他が出資している「三菱鉱石輸送」を日本郵船が完全子会社化(2023年3月)
日本郵船株式会社は、三菱鉱石輸送株式会社の全株式を三菱商事株式会社その他から取得して完全子会社化しました。
日本郵船は日本の大手海運会社で、定期船・航空運送事業や不定期専用船・不動産などの事業を行っている会社です。
日本郵船は今回のM&Aで、船舶管理ノウハウと船主業における知見を持つ三菱鉱石輸送の完全子会社化をしたことより、脱炭素化に向けた次世代燃料船導入などの課題に向けてグループ一体となって船舶管理体制を強化することができ、ドライバルク事業に機動的かつ付加価値の高い事業展開をしていく狙いです。
三菱オートリースと三菱HCキャピタルオートリースが合併(2023年2月)
三菱商事株式会社は、2023年2月に三菱HCキャピタルオートリース株式会社との合併に合意しました。
合併により三菱商事と三菱HCキャピタルは同等の議決権を持つことになりました。
三菱HCキャピタルオートリースは、自動車リースや車両管理に関わる事業を行っている会社です。
今回のM&Aで、三菱オートリースは両社が持つ顧客基盤や経験、ノウハウを融合したシナジーの発揮により、既存事業のさらなる成長と安全運転に関わる事業強化をしていきます。
三菱商事は三菱商事UBSリアルティの全株式をKKRに譲渡(2022年3月)
三菱商事株式会社は、子会社である三菱商事UBSリアルティ株式会社の全株式を、KKR&CO.INC.の間接子会社である76社に譲渡することを決定しました。
KKR&CO.INC.(ケー・ケー・アル・アンド)は、代替資産管理や資本市場、保険ソリューションを提供するグローバル投資会社で、主に個人の固定金利年金や固定インデックス年金、対象となる生命保険商品を提供しています。
今回のM&Aで三菱商事は、事業ポートフォリオの入れ替え・強化に継続的に取り組むことができ、不動産運用事業においては主な成長領域をさらなる事業展開を進めることができます。
三菱商事の決算見通し
三菱商事の2023年3月期連結業績予想(2022年4月1日〜2023年3月31日)を以下の表に示します。
通期 | 増減率 | |
親会社の所有者に 帰属する当期利益(百万円) | 1,150,000 | +22.7% |
基本的1株当たり当期利益(円) | 788.96 | ー |
まとめ:三菱商事は中期経営戦略2024に向けて順調な歩み
2022年度第3四半期決算は三菱商事が掲げる「中期経営戦略2024」の達成に向けて順調すぎる好決算で幕を閉じました。
実績としては以下の通りです。
- 2022年度第3四半期は通年の過去最高益(2021年度:9,375億円)を上回る好決算
- 金属資源や天然ガス、自動車・モビリティ、総合素材が第2四半期に続き堅調
これらの結果は三菱商事に関わる方々の努力の賜物とも言えますが、過去のM&A事例でもご紹介した通り企業間の合併や譲渡がないと成し得なかったこととも言えます。
しかし、シナジーを発揮して双方に相乗効果を得られるM&Aは、専門的な知識や人脈などが必要なので個人では難しいです。
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