第三者へ企業を譲渡・承継するM&A(エムアンドエー)。
企業の売り手、買い手、双方にメリットが多いため、企業を存続させる有効な手段として注目されています。
しかし、M&Aを行うための業務は多岐にわたり、専門知識が必要です。
今回の記事では、初めてM&Aについて学ぶ初心者の方や、自社企業や事業の一部をM&Aで譲渡・承継したい売り手の方へ向けておすすめの本を紹介します。
ぜひ自分に合った本を探す際の参考にしてみてください。
目次
- 1 M&Aを本で学ぶときの3つのポイント
- 2 ポイント1.M&Aの定義・基本用語を正しく理解する
- 3 ポイント2.M&Aの流れを掴む
- 4 ポイント3.目的とレベルにあわせて本を選ぶ
- 5 M&A初心者におすすめの本5選
- 6 1.まんがでわかる オーナー社長のM&A
- 7 2.図解でわかるM&A入門 買収・出資・提携のしくみと流れの知識が身につく
- 8 3.ストーリーでわかる初めてのM&A 会社、法務、財務はどう動くか
- 9 4.手にとるようにわかるM&A入門
- 10 5.この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント
- 11 売り手におすすめのM&A本7選
- 12 1.M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業オーナーが読む本
- 13 2.決定版 小さな会社のM&A あなたの会社は高く売れます
- 14 3.バリュエーションの教科書 企業価値・M&Aの本質と実務
- 15 4.会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで
- 16 5.損をしない会社売却の教科書
- 17 6.[最新版]中小企業のためのM&A徹底活用法
- 18 7.JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
- 19 目的にあわせて本を選んで、M&Aの知識を習得しよう
M&Aを本で学ぶときの3つのポイント

M&Aを本で学ぶ際は、3つのポイントをおさえることが大切です。
どのようなポイントなのか、注意点とあわせて解説します。
ポイント1.M&Aの定義・基本用語を正しく理解する
1つ目のポイントは、「M&Aの定義・基本用語を正しく理解する」ことです。
M&Aには専門用語がたくさんあり、学び始めるにはハードルの高さを感じてしまう方も多いでしょう。
まずは基本用語を紹介する初心者向けの本で、M&Aの基本用語や大まかな定義を理解する必要があります。
入門書など基礎的な本から、自分に合ったものを探しましょう。
マニュアルとして時々読み返せるような本がおすすめです。
ポイント2.M&Aの流れを掴む
2つ目のポイントは、「M&Aの流れを掴む」ことです。
M&Aの定義や基本用語を理解できたら、M&A全体の流れを掴むようにしましょう。
事例が掲載されている本であれば、M&Aの基本的な流れを把握できる上、自分の会社に置き換えるとどうなるかまで考えることができます。
M&Aは単純に会社を売却するだけでなく、メリットやデメリットが存在します。
あらかじめ流れを知ることで、M&Aのメリットを最大限に活かす・起こりうるデメリットの部分は抑えることも可能です。
そして、自社を売却した場合にどのような効果が起こるのかを想定できるようにます。
ポイント3.目的とレベルにあわせて本を選ぶ
3つ目のポイントは、「目的とレベルにあわせて本を選ぶ」ことです。
M&Aについて書かれた本はたくさんありますが、自分にあった目的とレベルの本を選ぶことも大切です。
はじめから難しい本を選んでも、出てくる用語が理解できず、内容を掴めないまま終わってしまいます。
そのため、まずはM&Aを網羅的に理解できる、基礎知識の本を選ぶようにしましょう。
基礎知識を得ることで、新聞に出てくるM&Aニュースや、専門書なども読めるようになります。
次の項で、M&Aの基礎知識や業務全体の流れがわかる本を紹介していきます。
M&A初心者におすすめの本5選

ここでは、M&Aの基礎知識が学びやすい本を紹介します。
なかでも、売り手として身につけたい知識が豊富な本をピックアップしました。
言葉使いが比較的簡単で、初めてM&Aを学ぶ人にもわかりやすい本なので、本選びの際の参考にしてください。
1.まんがでわかる オーナー社長のM&A
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引用元:まんがでわかる オーナー社長のM&A|Amazon
「まんがでわかる オーナー社長のM&A」は、M&Aを漫画でわかりやすく説明している本です。
2.図解でわかるM&A入門 買収・出資・提携のしくみと流れの知識が身につく
3.ストーリーでわかる初めてのM&A 会社、法務、財務はどう動くか
4.手にとるようにわかるM&A入門
5.この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント
売り手におすすめのM&A本7選

M&Aの本は買い手側の視点で書かれたものが多く、売り手側視点で書かれたものは比較的少ない傾向があります。
そこで、企業を譲渡・承継したい人へ向けて、売り手側の視点で書かれた本を厳選しました。
経営者の方や、M&Aに関わる方はぜひ読んでみてください。
1.M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業オーナーが読む本
2.決定版 小さな会社のM&A あなたの会社は高く売れます
3.バリュエーションの教科書 企業価値・M&Aの本質と実務
4.会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで
5.損をしない会社売却の教科書
「損をしない会社売却の教科書」は、題名にもある通り、いかに損をせずに会社を売却できるかについて書かれた本です。
M&Aをプロセスごとに解説していくため、売却時のイメージがわきやすいところが特徴です。
M&A仲介業者との付き合い方まで学ぶことができます。
M&Aを検討している・仲介業者を探している経営者におすすめの本です。
6.[最新版]中小企業のためのM&A徹底活用法
引用元:中小企業のためのM&A徹底活用法|Amazon ![]()
「中小企業のためのM&A徹底活用法」は、売り手企業が抱える後継者問題に触れながら、企業がどのようにM&Aを活用していくべきか紹介しています。
M&Aという言葉を知った経営者の中には、「自分の会社なんて」と思う方もいるかもしれません。
本を読むと、会社を見直し方をさまざまな角度から学ぶことができるため、自社の価値を見出すヒントを見つけられるでしょう。
後継者問題に悩み、M&Aの道を考え始めた経営者におすすめの本です。
7.JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
「JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書」は、たばこの世界シェア上位の「JT」の副社長が書いた本です。
JTは、海外企業に2度買収された過去があります。
実際の経験のもと、当事者目線でM&Aについて語っているところが特徴です。
M&A後、会社でのリーダーシップのとり方に加え、どのように人材育成を行うべきかについて、具体的な解説があります。
グローバル化がすすむ現代では、M&Aで海外の企業に会社を承継・譲渡する事例も考えられます。
売り手側企業として、海外企業に譲渡を考える方や、統合後にも社内に残る管理職の方におすすめの本です。
目的にあわせて本を選んで、M&Aの知識を習得しよう

会社の譲渡・承継を考える売り手の方向けに、M&Aの本を紹介しました。
初心者向けの本で基礎知識や全体的な流れを学んだあと、セミナーに参加したり、M&A仲介業者へ相談することにより、理解できる内容が格段に広がります。
実際の取引では仲介業者などの専門業者が介入し、任せきりになりがちです。
しかし、M&Aの知識を身につけ全体の流れを学ぶことで、自分の大切な企業を他人任せにせず、残る従業員のために最善の選択をすることができます。
株式会社パラダイムシフトでは、IT領域に特化したM&A事業を行っています。
弊社ホームページでは、M&A事例紹介・M&Aコラム・用語集を更新中です。
ぜひ一度ご覧ください。