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M&Aがわかるおすすめ本12選!初心者向け・実践編・財務を学べる書籍紹介

第三者へ企業を譲渡・承継するM&A(エムアンドエー)。

企業の売り手、買い手、双方にメリットが多いため、企業を存続させる有効な手段として注目されています。

しかし、M&Aを行うための業務は多岐にわたり、専門知識が必要です。

今回の記事では、初めてM&Aについて学ぶ初心者の方や、自社企業や事業の一部をM&Aで譲渡・承継したい売り手の方へ向けておすすめの本を紹介します。

ぜひ自分に合った本を探す際の参考にしてみてください。

M&Aを本で学ぶときの3つのポイント

M&Aを本で学ぶ際は、3つのポイントをおさえることが大切です。

どのようなポイントなのか、注意点とあわせて解説します。

ポイント1.M&Aの定義・基本用語を正しく理解する

1つ目のポイントは、「M&Aの定義・基本用語を正しく理解する」ことです。

M&Aには専門用語がたくさんあり、学び始めるにはハードルの高さを感じてしまう方も多いでしょう。

まずは基本用語を紹介する初心者向けの本で、M&Aの基本用語や大まかな定義を理解する必要があります。

入門書など基礎的な本から、自分に合ったものを探しましょう。

マニュアルとして時々読み返せるような本がおすすめです。

ポイント2.M&Aの流れを掴む

2つ目のポイントは、「M&Aの流れを掴む」ことです。

M&Aの定義や基本用語を理解できたら、M&A全体の流れを掴むようにしましょう。

事例が掲載されている本であれば、M&Aの基本的な流れを把握できる上、自分の会社に置き換えるとどうなるかまで考えることができます。

M&Aは単純に会社を売却するだけでなく、メリットやデメリットが存在します。

あらかじめ流れを知ることで、M&Aのメリットを最大限に活かす・起こりうるデメリットの部分は抑えることも可能です。

そして、自社を売却した場合にどのような効果が起こるのかを想定できるようにます。

ポイント3.目的とレベルにあわせて本を選ぶ

3つ目のポイントは、「目的とレベルにあわせて本を選ぶ」ことです。

M&Aについて書かれた本はたくさんありますが、自分にあった目的とレベルの本を選ぶことも大切です。

はじめから難しい本を選んでも、出てくる用語が理解できず、内容を掴めないまま終わってしまいます。

そのため、まずはM&Aを網羅的に理解できる、基礎知識の本を選ぶようにしましょう。

基礎知識を得ることで、新聞に出てくるM&Aニュースや、専門書なども読めるようになります。

次の項で、M&Aの基礎知識や業務全体の流れがわかる本を紹介していきます。

M&A初心者におすすめの本5選

ここでは、M&Aの基礎知識が学びやすい本を紹介します。

なかでも、売り手として身につけたい知識が豊富な本をピックアップしました。

言葉使いが比較的簡単で、初めてM&Aを学ぶ人にもわかりやすい本なので、本選びの際の参考にしてください。

1.まんがでわかる オーナー社長のM&A



引用元:まんがでわかる オーナー社長のM&A|Amazon

「まんがでわかる オーナー社長のM&A」は、M&Aを漫画でわかりやすく説明している本です。

おもに、M&Aの基本的な流れを解説しています。
 
M&Aの事例を、漫画仕立てのストーリーにして、M&Aと切り離すことができない「後継者問題」にも触れています。
 
M&Aの知識が全くない方でもM&Aとは何かを理解しやすいため、1冊目に読む本としておすすめです。

2.図解でわかるM&A入門 買収・出資・提携のしくみと流れの知識が身につく

 
 
「図解でわかるM&A入門 買収・出資・提携の仕組みと流れが身につく」は、M&A初心者のために基礎知識をわかりやすく図解した本です。
 
M&Aの成功事例を、流れに沿って紹介しており、完結までの流れを学べます。
 
M&Aを初めて学ぶ方で、難しい専門書を読むのが苦手な人におすすめです。
 
図解で解説されている分、内容を把握すやすく、飽きずに読みすすめることができます。

3.ストーリーでわかる初めてのM&A 会社、法務、財務はどう動くか

 
 
「ストーリーでわかる初めてのM&A会社、法務、財務はどう動くか」は、M&Aの全体的な流れを学ぶことができます。
 
ストーリー仕立てで書かれているため、各ポジションの人の思考や心情がわかりやすいところが特徴です。
 
M&Aの業務担当者が、初めて読む本としておすすめです。
 
全体像を理解したのち、専門的書で具体的な用語や知識を学ぶといいでしょう。

4.手にとるようにわかるM&A入門

 
 
「手にとるようにわかるM&A入門」は、売り手側の企業価値がどのように決定するのかを解説しています。
 
M&Aで出てくる専門用語の説明もあり、読み終えると新聞に出てくるような内容もわかるようになります。
 
公認会計士の方が書いているため、他の本よりも財務やお金の流れについて詳しく書かれているところも特徴です。
 
売り手企業の財務担当者が、初めてM&Aについて学ぶ際におすすめの本です。

5.この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント

 
 
「この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント」は、M&A初心者に向けて、実務で具体的に何を行うのかを紹介したマニュアル本です。
 
M&Aの知識を網羅的に紹介しているため、M&Aの概要を掴む上で役立ちます。
 
簡単な言葉でわかりやすく書かれているため、M&Aの知識がない人が業務を行う際に読んでおきたい本です。

売り手におすすめのM&A本7選

M&Aの本は買い手側の視点で書かれたものが多く、売り手側視点で書かれたものは比較的少ない傾向があります。

そこで、企業を譲渡・承継したい人へ向けて、売り手側の視点で書かれた本を厳選しました。

経営者の方や、M&Aに関わる方はぜひ読んでみてください。

1.M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業オーナーが読む本

 
 
「M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業のオーナーが読む本」は、事例をもとに売り手視点で書かれた本です。
 
売り手側の心情や状況を解説しているため、感情移入してスラスラと読みすすめることができるでしょう。
 
中小企業を経営する方や、大手企業に譲渡・承継を考える方は、ぜひ一度読んでみてください。

2.決定版 小さな会社のM&A あなたの会社は高く売れます

 
 
「決定版 小さな会社のM&A あなたの会社は高く売れます」は、M&Aを考える経営者向けの本です。
 
自社の強みと弱みを具体的に分析し、高値で売却するための具体的なアイディアや手法を紹介しています。
 
自社を少しでも高値で売りたいと考える、経営者やオーナーの方におすすめの本です。

3.バリュエーションの教科書 企業価値・M&Aの本質と実務

 
 
「バリュエーションの教科書」は、M&Aの本質を理解することに特化した本です。
 
売り手の会社が、どの程度の企業価値があるかを表すバリュエーションや、売り手の純資産と売却価格の差を指すのれん代について解説しています。
 
M&Aの基礎知識を得た後、本書を読むとより深くまでM&Aについて理解でき、実践的な知識を得ることができるでしょう。
 
会社の譲渡・承継を決断した経営者におすすめの本です。

4.会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで

 
 
「会社売却とバイアウト実務のすべて: 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで (宮崎企画) 」は、M&Aの実務から売却のコツを知りたい方へおすすめの本です。
 
売り手側となる会社の実務を、丁寧に説明しています。
 
売り手側の事業計画書・会社説明資料の重要性や、高い価値で会社を売却する方法を解説しているところが特徴です。

5.損をしない会社売却の教科書

 
 

「損をしない会社売却の教科書」は、題名にもある通り、いかに損をせずに会社を売却できるかについて書かれた本です。

M&Aをプロセスごとに解説していくため、売却時のイメージがわきやすいところが特徴です。

M&A仲介業者との付き合い方まで学ぶことができます。

M&Aを検討している・仲介業者を探している経営者におすすめの本です。

6.[最新版]中小企業のためのM&A徹底活用法 

引用元:中小企業のためのM&A徹底活用法|Amazon

「中小企業のためのM&A徹底活用法」は、売り手企業が抱える後継者問題に触れながら、企業がどのようにM&Aを活用していくべきか紹介しています。

M&Aという言葉を知った経営者の中には、「自分の会社なんて」と思う方もいるかもしれません。

本を読むと、会社を見直し方をさまざまな角度から学ぶことができるため、自社の価値を見出すヒントを見つけられるでしょう。

後継者問題に悩み、M&Aの道を考え始めた経営者におすすめの本です。

7.JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書


引用元:JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書|Amazon

「JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書」は、たばこの世界シェア上位の「JT」の副社長が書いた本です。

JTは、海外企業に2度買収された過去があります。

実際の経験のもと、当事者目線でM&Aについて語っているところが特徴です。

M&A後、会社でのリーダーシップのとり方に加え、どのように人材育成を行うべきかについて、具体的な解説があります。

グローバル化がすすむ現代では、M&Aで海外の企業に会社を承継・譲渡する事例も考えられます。

売り手側企業として、海外企業に譲渡を考える方や、統合後にも社内に残る管理職の方におすすめの本です。

目的にあわせて本を選んで、M&Aの知識を習得しよう

会社の譲渡・承継を考える売り手の方向けに、M&Aの本を紹介しました。

初心者向けの本で基礎知識や全体的な流れを学んだあと、セミナーに参加したり、M&A仲介業者へ相談することにより、理解できる内容が格段に広がります。

実際の取引では仲介業者などの専門業者が介入し、任せきりになりがちです。

しかし、M&Aの知識を身につけ全体の流れを学ぶことで、自分の大切な企業を他人任せにせず、残る従業員のために最善の選択をすることができます。

株式会社パラダイムシフトでは、IT領域に特化したM&A事業を行っています。

弊社ホームページでは、M&A事例紹介・M&Aコラム・用語集を更新中です。

ぜひ一度ご覧ください。