- 電通グループの買収例について知りたい!
- 大手企業の電通がなぜ買収をしたのか?
- 買収を行った電通の決算はどう変わったのか?
日本の大手企業である電通グループは、同じく日本のデジタルマーケティング会社の株式会社ディグ・イントゥを2022年2月に買収しました。
国内広告業界の筆頭会社の印象がある電通グループが、なぜいまさらデジタルマーケティングが強みのディグ・イントゥ社の買収に踏み出したのでしょうか。
この記事では、電通グループとディグ・イントゥ社の買収例をもとに電通が買収した背景や強化した理由、買収時期と買収後の最新決算について解説します。
具体的には、
- 電通グループがディグ・イントゥ社を買収
- 電通デジタルアンカー(旧株式会社ディグ・イントゥ)とは?
- 電通がディグ・イントゥ社を買収した理由はデジタルマーケティングの強化
- 買収した変化を電通グループの決算
などを解説します。
この記事を読むことで、一昔前では想定できなかった電通の意外な事実と現状を知ることができます
目次
電通グループが株式会社ディグ・イントゥを買収!
電通グループは、2022年2月に日本のデジタルマーケティング会社である株式会社ディグ・イントゥの買収を発表しました。
電通は近年のインターネット広告市場の飛躍的な成長を鑑み、2018年の設立当初より電通の広告運用支援業務のパートナー企業として事業拡大をともに行ってきたディグ・イントゥ社を迎え入れました。
ディグ・イントゥ社を迎え入れることで電通グループのデジタルマーケティング領域のさらなる発展が目的です。
※株式会社ディグ・イントゥは電通に買収された後、社名を「電通デジタルアンカー」に変更しています。
電通デジタルアンカー(旧株式会社ディグ・イントゥ)とは?
日本のデジタルマーケティング会社「電通デジタルアンカー」(旧株式会社ディグ・イントゥ)はどのような会社なのでしょう。
会社概要やサービス、求人・評判について解説します。
会社概要
電通デジタルアンカーは、クライアントの課題に合わせてさまざまな広告媒体の中から最適な広告媒体を提案している会社です。
運用型広告の入稿から運用、レポーティング、効果分析から改善まで幅広くトータルでサポートしています。
以下の表に電通デジタルアンカーの会社概要をまとめます。
会社名 | 株式会社電通デジタルアンカー(旧株式会社ディグ・イントゥ) |
英文社名 | Dentsu Digital Anchor Inc. |
代表取締役 | 宮田 彩也 |
従業員数 | 185名(2022年5月1日時点) |
所在地 | 〒060-0061 北海道札幌市中央区南1西2-5 南一条Kビル7F |
設立 | 2018年1月 |
事業内容 | デジタルマーケティングにおける運用、レポーティング、効果分析・改善など |
サービス概要
以下の表では、電通デジタルアンカーが取り扱っている広告媒体に関するサービスを紹介していきます。
取り扱っている広告媒体 | 提案している広告・支援内容 |
リスティング広告 |
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ディスプレイ広告 |
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Facebook広告 |
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Instagram広告 |
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Twitter広告 |
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LINE広告 |
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YouTube動画広告 |
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SNSアカウント運用 |
etc.. |
プロモーション立案 |
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Webコンサルティング |
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BPO(業務代行)支援 |
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求人・評判
電通デジタルアンカーの会社評価と求人に関するデータ・情報を以下にまとめました。
社員による会社評価(max:5)※openwork調べ
- 待遇面の満足度:2.7
- 人事評価の適正感:2.8
- 法令順守意識:3.1
- 人材の長期育成:2.7
- 20代成長環境:2.8
- 社員の相互尊重:3.0
- 風通しの良さ:3.2
- 社員の士気:2.8
平均評価:2.92 | 平均残業時間(月):16.5h | 有給休暇消化率:97.3% |
電通デジタルアンカーが求める人物像は、未経験からでも広告の業界で頑張りたい方なら経験・年齢問わず大歓迎で、入社後には経験豊富なトレーナーが経験問わず独自の研修を丁寧に指導します。
電通がディグ・イントゥ社を買収した理由はデジタルマーケティングの強化
電通がディグ・イントゥ社を買収した理由はデジタルマーケティングの強化ですが、なぜデジタルマーケティングを強化する必要があったのでしょうか。
デジタルマーケティングの強化に至った背景と強化した変化を解説します。
デジタルマーケティングを強化する背景
電通は近年急成長中のインターネット広告戦略に出遅れたためデジタルマーケティングの強化を図っています。
これまで電通グループは、グローバルに展開するためにデジタルマーケティングを自社で積極的に取り組んできましたが、なかなか結果が出ないままでした。
そこで、日本に本社があるデジタルマーケティング企業のディグ・イントゥ社に目を付けて、高度なデジタルマーケティング技術を手に入れました。
今回の買収で電通グループは、より効果的かつ効率的なデジタルマーケティングサービスを提供することができます。
買収でデジタルマーケティングを強化した変化
株式会社ディグ・イントゥ(新電通デジタルアンカー)の買収により、電通グループはデジタルマーケティング分野での強化が進み、国内だけでなくグローバルにおけるデジタルマーケティング分野での競争力が向上しました。
グローバルなデジタルマーケティング課題に対して、 AIやデータ解析技術などの最新技術を活用したより革新的なデジタルマーケティングサービスを提供することを考えています。
人財育成や採用の強化、運用品質の向上など、デジタルマーケティング領域のさらなる拡張と、精度の高いターゲティングなどのより高度かつ付加価値の高いサービスを提供することができるようになることを目指しています。
買収した変化を電通グループの決算
電通はディグ・イントゥ社を買収して決算にはどのような変化があったのでしょうか。
ディグ・イントゥ社買収時期の決算と最新決算からわかることを解説します。
①ディグ・イントゥ社買収時期の決算
収益 | 287,645百万円 |
営業利益 | 40,722百万円 |
四半期利益 | 63,325百万円 |
四半期包括利益 | 134,444百万円 |
※株式会社ディグ・イントゥを買収したのは2022年2月。
②最新の決算
収益 | 885,114百万円 |
営業利益 | 91,470百万円 |
四半期利益 | 63,325百万円 |
四半期包括利益 | 134,444百万円 |
①②の決算を比較してわかること
収益 | 約600,000百万円増(約32%増) |
営業利益 | 約50,000百万円増(約44%増) |
四半期利益 | 約36,000百万円増(約43%増) |
四半期包括利益 | 約90,000百万円(約32%増) |
この結果がすべてディグ・イントゥ社の買収によって起こった現象とは言い難いですが、買収してデジタルマーケティング分野で国内外の競争力を向上させたことが増収増益の一因になったことは変わりないと言えます。
まとめ:電通グループは買収で利益増!国内外で戦える技術を獲得
電通グループは株式会社ディグ・イントゥのデジタルマーケティング分野の強みを手に入れるため買収をしました。
買収により電通は出遅れていたインターネット広告戦略に拍車をかけることができ、グローバルなデジタルマーケティング課題に対して AIやデータ解析技術などの最新技術を活用できるようになりました。
主にデジタルマーケティング分野の人財育成や採用の強化、運用品質の向上などデジタルマーケティング領域のさらなる拡張と、精度の高いターゲティングなどによるより高度かつ付加価値の高いサービスを提供ができるようになります。
今後も、電通グループは国内外の競争力を最大化することで顧客企業にサービスを提供し続けていくでしょう。
電通グループ全体の成長を通して社会への還元を加速することにより、持続的な企業価値を向上させていきます。
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