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【個人向け】会社を買う3つの方法とおすすめマッチングサイトを解説!

日本でも企業買収・事業譲渡が一般化しつつある近年。

個人が会社を買う「個人M&A」が注目されています。

しかし、会社よりも資金力の劣った個人が会社を買うには、どのような方法があるのでしょうか。

本記事では、個人が会社を買う3つの方法と、おすすめのマッチングサイトを紹介します。

起業や事業拡大をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

近年増加している個人M&Aとは?

そもそもM&Aとは、「Mergers and Acquisitions」の略で、企業の合併・買収を指します。

以前は大企業同士でおこなわれるケースが一般的でしたが、近年では後継者問題の解決や短期的な事業拡大の手段として、中小企業の間でもおこなわれるようになりました。

また、M&Aが一般化しつつある近年では、個人が企業を買収する個人M&Aが注目を集めています

本章では、個人M&Aが増加した理由と、買収しやすい会社の特徴を紹介します。

個人M&Aが増加した2つの理由

個人で会社を買う人が増加した主な理由は、下記の2つです。

  • 後継者問題の解決策として会社売却を検討する経営者が増加した
  • 個人でも会社を買いやすい環境が整った

1つ目の理由は、会社の売却を検討する売り手側の理由です。

近年、少子高齢化の影響で、後継者問題を抱える中小企業が増加しています。

以前であれば、廃業を選択するケースが一般的でしたが、従業員の雇用や取引先との契約など、多くの懸念材料がありました。

そこで、会社をそのままの状態で第三者へ譲渡する、会社売却を検討する経営者が増加しています。

2つ目の理由は、M&Aが一般化し、個人でも会社を買いやすい環境が整ったためです。

先述のとおり、一昔前のM&Aは大企業同士でおこなわれるケースが一般的でした。

しかし近年では、中小企業や小規模事業者間での取引も活発化しています。

これに伴い、小規模なM&Aを専門に扱う仲介会社や、マッチングサイトが増加

個人でも会社を買いやすい環境が、形成されつつあります。

数百万円で買える会社の特徴

個人で会社を買う場合、目安となる取引金額が300万円〜500万円です。

300万円〜500万円で買える会社は、主に下記の業種が多く見られます。

  • 飲食業
  • 小売業
  • エステ・サロン業
  • FC店
  • 製造業
  • 訪問介護事業
  • 宿泊業

会社を買う場合の取引金額は、売り手・買い手の交渉によって決まるため、上記に該当しない場合もあります。

ただ、大まかな傾向としては、従業員が少ない会社や個人経営の会社などが500万円以下で売りに出されています。

個人で会社を買う3つの方法

個人が会社を買うには、具体的にどのような方法をとれば良いのでしょうか。

個人M&Aの方法は、主に下記3つが挙げられます。

  • 金融機関・公的機関に相談
  • M&A仲介会社を利用
  • マッチングサイトを利用

上記3つについて、順に紹介します。

1.金融機関・公的機関に相談

1つ目は、銀行や信用金庫、日本政策金融公庫などに相談する方法です。

金融機関の主業務は融資への対応ですが、中にはM&Aチームを抱え、仲介事業をおこなっているケースもあります。

また、信用金庫は地元企業との関わりが深いため、事業継承を検討している企業を打診してくれやすいのです。

ただし、金融機関のM&A仲介事業は、規模の大きな取引を好む傾向があります。

場合によっては、予算との折り合いがつかないケースもあるため、注意が必要です。

2.M&A仲介会社を利用

2つ目は、M&A仲介会社を利用する方法です。

M&A仲介会社はその名の通り、売り手・買い手の間に入り、取引をサポートする会社。

両者のマッチングから、クローズ後の統合作業までをサポートするケースが一般的です。

M&A仲介会社は大きな企業ネットワークを抱えているため、条件に適した会社を紹介してもられるでしょう。

また、弁護士やFPなど、各分野に精通した専門家が在籍しているため、手厚いサポートが期待できます。

3.マッチングサイトを利用

3つ目は、マッチングサイトを利用する方法です。

マッチングサイトとは、会社売却を検討する売り手と、会社買収を検討する買い手をマッチングさせるためのサイトです。

インターネット上で案件を探せるため、国内外の候補企業を検討できます

また、双方合意の元、交渉を進める際にも、オンライン上でやりとりができるため、地理的影響を受ける心配がありません。

公開案件を無料で閲覧できるサイトもあるため、一度確認してみてはいかがでしょうか。

個人でも会社を買えるおすすめマッチングサイト10選

個人でも会社を買えるおすすめマッチングサイトは、下記の10サイトです。

  • TRANBI
  • M&A PARK(エムアンドエーパーク)
  • Batonz(バトンズ)
  • M&Aナビ
  • SPEED M&A(スピードエムアンドエー)
  • M&A Cloud(クラウド)
  • FUNDBOOK(ファンドブック)
  • M&Aプラス
  • MAfolova(マフォロバ)
  • 事業承継マッチング支援

各マッチングサイトの特徴と料金を、順に紹介します。

TRANBI(トランビ)

運営会社株式会社トランビ
会員数104,571名
案件数2,000件以上
売り手の料金無料
買い手の料金TRANBIエントリー:1,078円/月 閲覧のみ
TRANBIベーシック:4,378円/月 500万円以下の案件交渉
TRANBIビジネス:10,780円/月3,000万円以内の案件交渉
TRANBIエンタープライズ:21,780円/月無制限で交渉可能
  • 個人・中小企業のためのイノベーションプラットフォーム
  • 「Gomez M&Aプラットフォームサイトランキング2021」で総合1位を獲得
  • 未経験者によるM&A成約率は75 %以上
  • 100万円の少額案件も多数存在

M&A PARK(エムアンドエーパーク)

運営会社株式会社エムアンドエーパーク
会員数非公開(国内外29カ国の経営者とマッチング可能)
案件数非公開
売り手の料金無料
買い手の料金エントリープラン:3,279円/月 39,336円/年 500万円以内の譲渡案件

スタンダードプラン:8,778円/月 105,336円/年3,000万円以内の譲渡案件

プレミアムプラン:16,280円/月 195,360円/年すべての譲渡案件

  • アジア最大級の会員制オンラインマッチングサイト
  • 国内外のM&A案件を保有
  • 専門家によるサポート体制も充実

Batonz(バトンズ)

運営会社株式会社バトンズ
会員数13万社以上
案件数常時7,000件以上の案件
売り手の料金無料
買い手の料金成約価額の2%
最低利用料金25万円
  • 成約実績No.1のM&A・事業承継支援サイト
  • 常時7,000件以上の案件を掲載
  • 3,772もの企業が提携し、強固なネットワークを構築
  • セミナー・コラムでM&A情報を積極的に提供

M&Aナビ

運営会社株式会社M&Aナビ
会員数5,000社以上
案件数未公開(平均で16社の買収オファーが届く)
売り手の料金無料
買い手の料金無料
  • 中小企業に特化したM&Aマッチングサイト
  • サービス料・手数料・各種費用無料
  • オンライン上でマッチング〜交渉が完結

SPEED M&A(スピードエムアンドエー)

運営会社株式会社スピードM&A
会員数非公開(登録数10,000件突破)
案件数2,000件以上
売り手の料金無料
買い手の料金
  • 3,000万円以下:5%
  • 3,000万円〜1億円以下:3%
  • 1億円〜:1.5%
  • 最低金額20万円
  • 国内最大級のM&Aマッチングプラットフォーム
  • 売り手と買い手が直接交渉するため、短期間での成約が可能
  • 譲渡価格100万円〜1億円の小規模の案件から50億円超の大規模案件まで対応
  • 秘密保持契約の締結機能を搭載した豊富なチャット機能を完備

M&A Cloud(クラウド)

運営会社株式会社M&Aクラウド
会員数非公開
案件数総M&A件数482件
総出資件数371件
売り手の料金無料
買い手の料金非公開
  • 買い手が取引条件・投資実績を公開し、ミスマッチを防止
  • 仲介業者を介さず、スピーディーな取引を実現
  • 着手金・成約手数料などすべて無料
  • 買収案件のみならず投資案件も多数存在

FUNDBOOK(ファンドブック)

運営会社株式会社FUNDBOOK
会員数登録者数約4,500社
案件数非公開
売り手の料金5億円以下:2,500万円
5億円〜10億円以下:4%
10億円〜50億円以下:3%
50億円〜100億円以下:2%
100億円〜:1%
買い手の料金5億円以下:2,500万円
5億円〜10億円以下:4%
10億円〜50億円以下:3%
50億円〜100億円以下:2%
100億円〜:1%
  • M&A仲介会社が運営するマッチングサイト
  • 厳しい審査をクリアした優良案件のみを紹介
  • 仲介会社ならではの手厚いサポート体制が充実
  • 厳重なセキュリティ体制で外部への情報漏洩を防止

M&Aプラス

運営会社デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
会員数非公開
案件数非公開
売り手の料金スタンダード会員:登録料20万円 1アカウント1万円/月
プロフェッショナル会員:登録料20万円 1アカウント1万円/月
アクティブ会員:登録料20万円 1アカウント5万円/月
買い手の料金スタンダード会員:登録料20万円 1アカウント1万円/月
プロフェッショナル会員:登録料20万円 1アカウント1万円/月
アクティブ会員:登録料20万円 1アカウント5万円/月
  • 中堅・中小企業向けのマッチングサイト
  • 厳正な入会審査で信頼できる会員のみが入会可能
  • 取引にはファイナンシャルアドバイザー(FA)の無料サポートが付帯

MAfolova(マフォロバ)

運営会社マフォロバ株式会社(MAfolova inc.)
会員数非公開(登録企業数8,200社)
案件数非公開(アドバイザー300社以上)
売り手の料金無料
買い手の料金企業買収総額の1.5%または100万円のいずれか高い金額
  • 人材総合サービス「エン・ジャパン」が運営するマッチングサイト
  • 高い匿名性を誇り、第三者への情報漏洩を防止
  • 全国に8,200社以上の候補企業が点在
  • 運営の介入はなく、中立・公正な立場でサポート

事業承継マッチング支援

運営会社日本政策金融公庫 国民生活事業本部
会員数非公開
案件数非公開
売り手の料金無料
買い手の料金無料
  • 財務省所菅の日本政策金融公庫が運営
  • 個人でも買いやすい、小規模事業者が9割
  • 日本公庫の専門担当者がマッチングをサポート

【注意】M&Aマッチングサイトは交渉難易度が高め

M&Aマッチングサイトは、候補企業とのマッチングを得意とする一方で、交渉難易度が高い傾向があります。

中には、専門家によるサポートサービスを提供するサイトもありますが、マッチングサポートやレンスポンスサービスなど、部分的なサポートが多くみられます

実際の交渉や各種法令への配慮は、自分でおこなわなければならないため、会社買収の経験・知識が少ない場合には注意が必要です。

そのため、会社を買うことに不安を抱いている方は、相談〜成約までを一貫してサポートしてくれるM&A仲介会社がおすすめです。

ヒアリング結果をもとに、候補企業とのマッチングも受けられるため、意向に沿ったM&Aを実現できるでしょう。

会社を買うのが不安ならM&A仲介会社を検討しよう

本記事では、個人が会社を買う3つの方法と、おすすめのマッチングサイトを紹介しました。

マッチングサイトは、インターネット上で案件を探せるため、国内外の候補企業を検討できます

一方、交渉の大部分を自分で進めなければならないため、難易度が高い傾向があります。

相談〜成約までの一貫したサポートを受けたい方は、M&A仲介会社に相談すると良いでしょう。

M&Aのおすすめマッチングサイトは、こちらの記事でも詳しく解説されています。あわせてご確認ください。

参考:M&Aマッチングサイトのおすすめ11選を徹底比較!特徴や選び方のポイントを解説 |Utilly(ユーティリー)