M&Aで、候補企業とのマッチングをサポートしてくれる、M&Aプラットフォーム。
多くのプラットフォームが存在するため、どれを選べばよいのか決めかねている方も多いでしょう。
本記事では、実績ある8つのおすすめM&Aプラットフォームを比較。
M&Aプラットフォームの概要とあわせて、ご参考ください。
目次
- 1 M&Aプラットフォームとは?
- 2 M&Aプラットフォームの種類
- 3 M&Aプラットフォームにおける3つのメリット
- 4 メリット1.取引コストを抑えられる
- 5 メリット2.自社の目的に適した相手を見つけやすい
- 6 メリット3.短期間でクローズさせやすい
- 7 M&Aプラットフォームのデメリット
- 8 デメリット1.サポート体制がプラットフォームごとに異なる
- 9 デメリット2.トータルコストが高額になる恐れがある
- 10 M&Aプラットフォームの選び方
- 11 選び方1.得意とする業種が自社に適しているか
- 12 選び方2.売り手・買い手企業数が多いか
- 13 選び方3.サポート体制が充実しているか
- 14 M&Aプラットフォームおすすめ8選
- 15 プラットフォーム1.M&Aサクシード
- 16 プラットフォーム2.FUNDBOOK(ファンドブック)
- 17 プラットフォーム3.SPEED M&A(スピードエムアンドエー)
- 18 プラットフォーム4.Batonz(バトンズ)
- 19 プラットフォーム5.TRANBI(トランビ)
- 20 プラットフォーム6.M&A PARK(エムアンドエーパーク)
- 21 プラットフォーム7.M&Aナビ
- 22 プラットフォーム8.M&A Cloud(エムアンドエークラウド)
- 23 自社事業に適したM&Aプラットフォームを利用しよう
M&Aプラットフォームとは?
M&Aプラットフォームとは、オンライン上でM&Aの売り手と買い手をマッチングさせるサイトのこと。
あらかじめ候補企業の条件を設定すると、ニーズに合った企業を見つけられます。
また、規模の大きなM&Aプラットフォームでは、日本全国の企業のみならず、海外企業とのマッチングも可能。
地理的にオフラインではマッチングが難しい会社とも出会えるため、幅広い選択肢から候補企業を選定できます。
本章では、M&Aプラットフォームの種類について、詳しく紹介します。
M&Aプラットフォームの種類
M&Aプラットフォームは、提供するサービス内容に応じて下記の3種類に分類されます。
- プラットフォーム+サポート体制がセットで提供
- マッチングのプラットフォームのみを提供
- 特定の会社規模・業種に特化したM&Aプラットフォーム
近年主流なのが、マッチングプラットフォームとサポート体制をセットで提供するサービスです。
具体的には、登録者が自ら候補企業を選定し、交渉を進める過程で専門家によるサポートが受けられます。
M&Aに関する相談から交渉・成約までをサポートする、M&A仲介会社と類似したサービスです。
2つ目は、マッチングのプラットフォームのみを提供するサービス。
M&Aで特に長期化しやすいマッチング部分をサポートし、交渉〜成約は当事者間で行います。
仲介会社の介入を最小限に抑えられるため、低コストで利用できる点が魅力です。
3つ目は、特定の会社規模・業種に特化したM&Aプラットフォームです。
特化型のM&Aプラットフォームは、案件数こそ少ないものの、売り手・買い手のミスマッチが少なく、サポートが充実している傾向があります。
M&Aプラットフォームにおける3つのメリット
M&Aプラットフォームのメリットは、下記の3つが挙げられます。
- 取引コストを抑えられる
- 自社の目的に適した相手を見つけやすい
- 短時間でクローズさせやすい
上記3つのメリットを、順に紹介します。
メリット1.取引コストを抑えられる
中でも、マッチングのプラットフォームのみを提供するサービスでは、取引コストを大幅に抑えられます。
M&Aにかかるコストの大半は、ファイナンシャルアドバイザーやM&A仲介会社へ支払う手数料です。
マッチングのプラットフォームのみを利用する場合、この仲介手数料を省けるため、取引コストを安く抑えられます。
また、M&Aプラットフォームの料金は、成果報酬型が一般的です。
仮に、取引が成立しない場合はコストがかからないため、多くの企業への打診が可能です。
メリット2.自社の目的に適した相手を見つけやすい
M&Aプラットフォームは、条件に適した企業を見つけやすい点も魅力。
売り手企業・買い手企業ともに、自社が求める条件の提示が可能です。
また、仲介会社などの第三者が紹介してくるわけではなく、自発的に候補企業を選定できるため、条件とのミスマッチが起きにくいのです。
メリット3.短期間でクローズさせやすい
M&Aプラットフォームでは、短期間でクローズするM&A案件が数多くみられます。
この主な要因は、下記の3点が挙げられます。
- 第三者の介入が少なく、当事者間のみで交渉を進められるため
- マッチングの精度が高く、ミスマッチが起きづらい
- 連絡機能や秘密保持契約機能など、M&Aに必要な機能が備わっている
実際、小規模なM&Aであれば、数週間でクローズにいたるケースもあるほど。
短い期間でM&Aを実行したい場合には、M&Aプラットフォームの利用がおすすめです。
M&Aプラットフォームのデメリット
一方で、M&Aプラットフォームには、下記3つのデメリットもあります。
- サポート体制がプラットフォームごとに異なる
- トータルコストが高額になる恐れがある
デメリット1.サポート体制がプラットフォームごとに異なる
M&Aプラットフォームのサポート体制は、サービスごとに大きく異なります。
弁護士やFAが在籍し、契約の締結や法令への対応もサポートするM&Aプラットフォームもあれば、マッチングサポートのみを行うM&Aプラットフォームも存在します。
M&Aを実行するにあたり、サポートを受けたい場合には、複数のプラットフォームを比較し、自社に適した選定が大切です。
デメリット2.トータルコストが高額になる恐れがある
M&Aプラットフォームのメリットで、取引コストを抑えられると紹介しましたが、例外もあります。
たとえば、M&Aプラットフォームのサポートのみでは、十分なデューデリジェンスを実行できず、外部の弁護士・FAに相談する場合などです。
M&Aプラットフォームは、自社の人員でM&Aを実行できる場合は、コストメリットを享受しやすいのですが、外部のサポートが必要な場合は、かえって高額になる恐れがあるため注意が必要です。
M&Aの実行に不安がある方は、一貫したサポートが受けられるM&A仲介会社を利用すると良いでしょう。
M&Aプラットフォームの選び方
M&Aプラットフォームを選ぶ際には、下記のポイントに従った選定が大切です。
- 得意とする業種が自社に適しているか
- 売り手・買い手企業数が多いか
- サポート体制が充実しているか
M&Aプラットフォーム選びで失敗しないためにも、上記のポイントをおさえましょう。
選び方1.得意とする業種が自社に適しているか
1つ目のポイントは、得意とする業種が自社に適しているかです。
M&Aプラットフォームごとに、得意とする企業の規模感・業種が異なります。
万が一、自社の特徴とかけ離れたプラットフォームを利用した場合、思うようにマッチングできず、M&Aが長期化する恐れもあります。
そのため、M&Aの目的を明確にし、自社に適したM&Aプラットフォームを選定してください。
選び方2.売り手・買い手企業数が多いか
2つ目のポイントは、売り手・買い手企業の数が多いかどうかです。
というのも、売り手・買い手の会員数が多いプラットフォームは、選択肢が多く、条件に適した企業を見つけやすいためです。
ただし、会員数が多いと、その分競争率も高まります。
他社に出し抜かれないよう、積極的なアプローチが大切です。
選び方3.サポート体制が充実しているか
3つ目のポイントはサポート体制の充実度です。
M&Aの実行過程では、配慮しなければならない法令や契約が数多くあります。
M&Aの知見がない中で、クローズさせるのは非常に困難なため、サポート体制の有無を確認すると良いでしょう。
また、サポートにかかるコストも確認し、FAやM&A仲介会社なども含め検討するのがおすすめです。
M&Aプラットフォームおすすめ8選
近年では、数多くのM&Aプラットフォームが提供されています。
中でも実績のあるおすすめプラットフォームは、下記の8つ。
- M&Aサクシード
- FUNDBOOK(ファンドブック)
- SPEED M&A(スピードエムアンドエー)
- Batonz(バトンズ)
- TRANBI(トランビ)
- M&A PARK(エムアンドエーパーク)
- M&Aナビ
それぞれの特徴を詳しく紹介します。
プラットフォーム1.M&Aサクシード
運営会社 | 株式会社M&Aサクシード |
会員数 | 非公開 |
案件数 | 4800件以上 |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 | ライト:無料 ベーシック:69,800円/月 アドバンス:198,000円/月 |
- 厳しい審査基準を通過した企業のみが利用できるM&Aプラットフォーム
- 4,800件以上もの案件から、条件に合った企業とのマッチングが可能
- 中小規模なM&Aから、大規模M&Aまで幅広い取引に対応
プラットフォーム2.FUNDBOOK(ファンドブック)
運営会社 | 株式会社FUNDBOOK |
会員数 | 登録者数約4,500社 |
案件数 | 非公開 |
売り手の料金 | 5億円以下:2,500万円 5億円〜10億円以下:4% 10億円〜50億円以下:3% 50億円〜100億円以下:2% 100億円〜:1% |
買い手の料金 | 5億円以下:2,500万円 5億円〜10億円以下:4% 10億円〜50億円以下:3% 50億円〜100億円以下:2% 100億円〜:1% |
- M&Aアドバイザー×プラットフォームのハイブリッド型M&Aサービス
- 属人性を排除したフェアなマッチングを実現
- 高い専門性を有するアドバイザーチームがM&Aをサポート
プラットフォーム3.SPEED M&A(スピードエムアンドエー)
運営会社 | 株式会社スピードM&A |
会員数 | 非公開(登録数10,000件突破) |
案件数 | 2,000件以上 |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 |
|
- 売り手と買い手の直接交渉で、スピーディーなM&Aを実現
- 余計な介入がないため、中立的かつ低コストな取引が可能
- M&Aコンサルタントによる無料相談サービスも付帯
プラットフォーム4.Batonz(バトンズ)
運営会社 | 株式会社バトンズ |
会員数 | 13万社以上 |
案件数 | 常時7,000件以上の案件 |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 | 成約価額の2% 最低利用料金25万円 |
- 常時7,000件以上の案件を有する成約実績No.1のM&Aプラットフォーム
- 創業30年以上積み上げてきた、独自のノウハウで企業をサポート
- 平均成約期間5ヶ月と圧倒的なスピード感
プラットフォーム5.TRANBI(トランビ)
運営会社 | 株式会社トランビ |
会員数 | 104,571名 |
案件数 | 2,000件以上 |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 | TRANBIエントリー:1,078円/月 閲覧のみ TRANBIベーシック:4,378円/月 500万円以下の案件交渉 TRANBIビジネス:10,780円/月3,000万円以内の案件交渉 TRANBIエンタープライズ:21,780円/月無制限で交渉可能 |
- 中小企業に特化した国内最大級のM&Aプラットフォーム
- 企業のレベルに合わせた無駄のない価格設定
- 万が一の際に安心なM&A保険も提供
プラットフォーム6.M&A PARK(エムアンドエーパーク)
運営会社 | 株式会社エムアンドエーパーク |
会員数 | 非公開(国内外29カ国の経営者とマッチング可能) |
案件数 | 非公開 |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 | エントリープラン:3,279円/月 39,336円/年 500万円以内の譲渡案件 スタンダードプラン:8,778円/月 105,336円/年3,000万円以内の譲渡案件 プレミアムプラン:16,280円/月 195,360円/年すべての譲渡案件 |
- 国内外の経営者とマッチングできるグローバルM&Aプラットフォーム
- 高い匿名性を誇る会員制のサービス
- 企業買収・事業譲渡のみならず、資金調達案件も多数保有
プラットフォーム7.M&Aナビ
運営会社 | 株式会社M&Aナビ |
会員数 | 5,000社以上 |
案件数 | 未公開(平均で16社の買収オファーが届く) |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 | 無料 |
- 中小企業に特化したM&Aプラットフォーム
- サービス料・手数料が無料で業界最低コストを実現
- 相談〜成約をアドバイザーがサポート
プラットフォーム8.M&A Cloud(エムアンドエークラウド)
運営会社 | 株式会社M&Aクラウド |
会員数 | 非公開 |
案件数 | 総M&A件数482件 総出資件数371件 |
売り手の料金 | 無料 |
買い手の料金 | 非公開 |
- IT業を得意とするM&Aプラットフォーム
- 仲介業者を介さず、スピーディーな取引を実現
- 売り手・買い手企業の双方がアプローチ可能
自社事業に適したM&Aプラットフォームを利用しよう
本記事では、実績ある8つのおすすめM&Aプラットフォームを比較しました。
いずれも、多くの企業に利用されている信頼性のあるM&Aプラットフォームです。
ただし、料金や特徴が大きく異なるため、自社に適したプラットフォームを選定し、M&Aを成功に導いてください。