資金調達コンサルティング会社は、資金調達をサポートしてくれる存在。
しかし、具体的にどのようなサポートをおこなうのか疑問に思われているでしょう。
この記事では、資金調達コンサルティングのサービス内容と、信頼できるコンサル会社の選び方を解説します。
目次
- 1 資金調達コンサルティングとは?
- 2 資金調達コンサルティングのサービス内容
- 3 内容1.事業計画へのアドバイス
- 4 内容2.調達手法・調達先の提案
- 5 内容3.必要書類の作成
- 6 内容4.対外向け説明のサポート
- 7 資金調達コンサルティングを活用するメリット
- 8 メリット1.資金調達先の選択肢が広がる
- 9 メリット2.資金調達に成功しやすくなる
- 10 メリット3.好条件での資金調達が望める
- 11 信頼できる資金調達コンサルティング会社の選び方
- 12 選び方1.専門分野を確認
- 13 選び方2.コンサルティングの実績を確認
- 14 選び方3.担当者との相性
- 15 資金調達を成功させるための2つのポイント
- 16 ポイント1.信用の確立
- 17 ポイント2.資金調達の目的を明確化
- 18 まずは信頼できる資金調達コンサルティング会社を見つけよう
資金調達コンサルティングとは?
資金調達コンサルティングとは、資金調達に必要な事業計画の作成や調達先の提案など、契約企業の資金調達をサポートする業務のことです。
大企業や実績のある企業など社会的信用がある企業は、資金調達先の選択肢が豊富な上、好条件で調達できるケースがほとんどです。
しかし、創業間もない企業やこれから会社を創業しようとしている場合は、社会的信用が不十分なため、調達先が限定されたり、資金を調達できないケースが少なくありません。
資金調達に不安や課題を抱える企業をサポートすることが、資金調達コンサルティングの業務内容です。
資金調達コンサルティングのサービス内容
資金調達のコンサルティング内容は、主に下記の4つです。
- 事業計画へのアドバイス
- 調達手法・調達先の提案
- 必要書類の作成
- 対外向け説明のサポート
この章では、コンサルティングのサービス内容について深掘りして解説します。
内容1.事業計画へのアドバイス
1つ目のコンサルティング内容は、事業計画へのアドバイスです。
資金調達を成功させるには、事業と財務の将来性を証明する必要があります。
その理由は、出資者としても、投資額を回収できないリスクがあるためです。
万が一、事業計画や財務計画に不備があれば、リスクが大きいとされて出資を受けられないでしょう。
コンサルティングは、資金調達を成功させるために、事業計画や財務計画の課題を洗い出し、より具体的かつ現実的な計画になるようサポートしてくれます。
また、過去の成功体験から適切にサポートしてくれるため、資金調達の成功確率は格段に高まることでしょう。
内容2.調達手法・調達先の提案
2つ目のコンサルティング内容は、調達手法・調達先の提案です。
資金調達の手法や調達先は、企業の成長過程に応じて異なります。
たとえば、大企業など多額の資金調達は金融機関を利用できますが、創業間もない会社は信用が不十分とされ、融資を受けられないケースが少なくありません。
コンサルタントは、目標の調達額や企業の成長過程を鑑みて、適切な手法・調達先を提案してくれます。
また、単に資金調達を成功させるだけでなく、低金利な融資先や返済不要の助成金など、調達後の負担を考慮して提案します。
そのため、独力で調達先を探すよりも、成功確率が高まる上に調達後の負担が抑えられるでしょう。
内容3.必要書類の作成
3つ目のコンサルティング内容は、必要書類の作成です。
資金調達での必要書類は、会社の状況や調達先によって異なるケースが少なくありません。
また、書類作成は、フォーマットや書き方に規定があるため、独力で作成すると負担がかかる上に、作成ミスにも繋がります。
資金調達コンサルティングは、必要書類の作成業務や書類作成時のアドバイスをおこなうため、業務負担を軽減できる上に書類の作成ミスを防げます。
内容4.対外向け説明のサポート
4つ目のコンサルティング内容は、対外向け説明のサポートです。
対外向け説明とは、調達先に対して事業や財務の状況を説明することです。
コンサルティングは、対外向け説明でどのように説明すれば良いのか、必要な資料作成を中心としてサポートしてくれます。
また、調達先への説明時にはコンサルタントが同伴してくれるケースもあります。
万が一、事業・財務状況の説明に不備があれば、サポートしてもらえるため心強い存在です。
資金調達コンサルティングを活用するメリット
資金調達コンサルティングを活用するメリットは下記の3つです。
- 資金調達先の選択肢が広がる
- 資金調達に成功しやすくなる
- 好条件での資金調達が望める
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット1.資金調達先の選択肢が広がる
資金調達コンサルティングを活用する1つ目のメリットは、資金調達先の選択肢が広がることです。
資金調達先は、VCや銀行など多岐にわたりますが、独力でアプローチが可能な調達先となると決して多くはないはずです。
しかし、資金調達コンサルタントであれば、すでに抱えているネットワークから、自社の調達条件に適した相手を提案してくれます。
そのため、コンサルティングを活用することで、資金調達先の選択肢が広がり、目標の金額を調達できる可能性が高まるでしょう。
また、独力で調達先を探す必要がないため、コスト・労力の削減や自社事業に集中できるといったメリットもあります。
メリット2.資金調達に成功しやすくなる
資金調達コンサルティングを活用することで、資金調達の成功確率が高まります。
その理由は、コンサルタントが過去の成功実績を元に、アドバイス・サポートをしてくれるためです。
コンサルティングを活用せずに資金調達に臨み、目標金額を調達できないケースは少なくありません。
その原因としては、ビジネスモデルの欠陥や調達先選定の失敗、調達先へのアプローチが不適切などが挙げられます。
資金調達コンサルティングは、こうした失敗に陥らないよう、アドバイス・サポートをしてくれるため、資金調達での失敗を減らし、結果的に成功確率が高まります。
メリット3.好条件での資金調達が望める
3つ目のメリットは、好条件での資金調達が望めることです。
資金調達先によって、金利や譲渡する株式率などの条件が異なります。
会社の社会的信用がないうちは、高金利など劣悪条件での調達になるケースが少なくありません。
しかし、コンサルティングを活用することで、契約内容を比較して適切な相手を紹介してくれるため、独力で望むよりも好条件で調達できる可能性が高まります。
また、契約内容の確認もおこなうため、調達後のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
信頼できる資金調達コンサルティング会社の選び方
信頼できる資金調達コンサルティング会社を選ぶ際には、下記の項目を確認することが大切です。
- 専門分野を確認
- コンサルティングの実績を確認
- 担当者との相性を確認
各ポイントの内容を詳しくみていきましょう。
選び方1.専門分野を確認
一つ目に確認すべきことは、資金調達コンサルタントの専門分野です。
その理由は、コンサルタントによって得意とする業種や調達先が異なるためです。
たとえば、前職が銀行員のコンサルタントであれば、金融機関からの資金調達に長けているでしょう。
コンサルティングをおこなう以上、どの業種・調達先への対応も可能ですが、自社の調達計画に適したコンサルタントを選ぶことが大切です。
自社の調達計画を専門とするコンサルタントであれば、より専門的なアドバイス・サポートが期待でき、資金調達の成功率向上につながります。
ただし、コンサルタントの専門分野は、実際に相談してみないことには判断できないため、最初の相談時に確認するようにしましょう。
選び方2.コンサルティングの実績を確認
2つ目に確認すべき事は、コンサルティングの実績です。
実績が多ければ、資金調達のリスクや成功法則を理解している可能性が高く、質の高いアドバイス・サポートが期待できるためです。
ただし、仮に実績が豊富なコンサルティング会社だとしても、担当者の実績が豊富とは限りません。
そのため、実績の確認では会社の実績だけでなく、担当者となるコンサルタントの実績確認もおこないましょう。
また、実績確認の際には、コンサル会社のホームページではなく、直接担当者に確認することをおすすめします。
ホームページには断片的な実績しか記載しておらず、コンサルティングの内容や資金調達先などの詳細が記載されていないためです。
実績の確認も先ほどと同様で、最初の相談時に確認すると良いでしょう。
選び方3.担当者との相性
3つ目に確認すべきことは、担当者との相性です。
コンサルタント選びにおいて実績や専門性はもちろん重要ですが、最終的な判断は、信頼できるのか・長期的にお付き合いできるのかといった人間性の部分が重要です。
資金調達は、会社の成長に合わせて段階的におこなわれるため、コンサルタントとの関係が長期に及ぶケースが珍しくありません。
仮に信頼できなかったり、相談がしにくいようなコンサルタントであれば、長期的にサポートを受けたいとは思わないでしょう。
そのため実績や専門性も重要ですが、最終的には、信頼できるのか・相談しやすいのかなど、担当者の人間性や相性で選ぶことがおすすめです。
資金調達を成功させるための2つのポイント
資金調達を成功させるためには、2つのポイントを押さえる必要があります。
- 信用の確立
- 資金調達の目的を明確化
ポイント1.信用の確立
資金調達を成功させるには、調達実行の前後にわたって投資先から信用を得なければなりません。
投資側としても、企業への出資は投資額を回収できないリスクが伴うため、信用の有無を重視します。
出資側が定める信用には、企業の財務状況や事業内容など定量面だけでなく、経営者の素質など定性面の信頼性も含まれます。
起業間もない会社や実績が少ない会社の場合は、定量面の信用を推し量りにくいこともあり、経営者の人間性がそのまま企業の信用に影響するケースも少なくありません。
そのため、資金調達を成功させるためには、相手から信用されるような言動を心がけることが大切です。
資金調達後には、財務状況や提供された資金の用途などの現状を報告することで、投資先からの信用につながります。
ポイント2.資金調達の目的を明確化
資金調達を成功させるためには、資金調達の目的を明確にすることが重要です。
融資をする側にとっても、資金は大切に使わなければならないものであり、誰にでも簡単に貸せるものではありません。
目的を明確化することで、調達先に説得力のある提案ができ、資金調達の成功につながります。
また、将来の事業プランや必要な調達資金などを具体化させることで、資金調達のプロセスが明確化され、実行しやすくなります。
目標となる資金を調達するためには、資金調達の目的や事業プランなどを明確にしましょう。
まずは信頼できる資金調達コンサルティング会社を見つけよう
この記事では、資金調達コンサルティングのサービス内容と、信頼できる会社の選び方について解説しました。
資金調達コンサルティングは、資金調達における一連のプロセスをサポートすることで、資金調達を成功へと導いてくれます。
依頼の際には、信頼できるコンサルティング会社を見つけるようにしましょう。