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UUUMが上場廃止する?広告収益の低下やアルゴリズムの変化で赤字か

UUUM株式会社が上場を廃止する見込みと発表し、多くの投資家やクリエイターが動揺を隠しきれていません。

YouTubeを中心に人気クリエイターを数多く抱えるUUUMが、なぜこのような経営判断を下したのか、背景にはどのような事情があるのか知りたくないですか?

今後のUUUMの動向を見過ごしてしまうと、投資家は適切な対応策を取れず、クリエイターとしても業界のトレンドを見誤る危険性があります。

今後の動向を把握するためには、背景や影響を理解し、次のステップを見据えることが重要です。

この記事では、UUUMの上場廃止の理由や背景、完全子会社化を目指すフリークアクトHDとの関係についても詳しく解説します。上場廃止後の株の扱いや業界への影響についても触れています。

この記事を読むことで、UUUMの経営判断を深く理解し、投資家としての最善策を検討するヒントを得られるでしょう。

ヒカキンらが所属するUUUMが上場廃止の見込み

UUUMはYouTuberを支援する事務所として知られており、特にヒカキンやはじめしゃちょーといった人気クリエイターが所属しています。

しかし、2025年3月に同社が上場廃止になる見込みと発表されました。

過去にUUUMが発行した株式を約77億円で買収したフリークアウト・ホールディングスが、完全子会社化を目指し、2024年11月14日に2度目のTOBを発表しています。

上場廃止の理由は、業績低迷が続いたので、株式の非公開化で経営をより柔軟に行うためとされています。

上場以来、YouTube業界の変化や競争の激化に直面してきたUUUMですが、今後は個々のクリエイターとの連携強化や新たな収益モデルの模索を目指すとのことです。

上場廃止の決断が、クリエイターやファンにどのような影響を与えるのか注目されています。

UUUM株式会社は想いの熱量でセカイを切り拓く

UUUM株式会社は、YouTuberを中心としたクリエイターを支援し、新たなエンターテインメントの形を創り上げてきた企業です。

ヒカキンやはじめしゃちょーといった人気クリエイターをはじめ、多様なジャンルの才能をサポートし、動画制作や商品プロモーション、イベント企画など幅広い分野で活躍を後押ししています。

ここからは、UUUMの会社概要や事業内容、企業理念、所属するクリエイターについて詳しく解説します。

会社概要

UUUM株式会社は、YouTuberをはじめとするクリエイターのマネジメントや、新たなビジネスの共創を行う企業です。

UUUM株式会社の会社概要を以下の表にまとめました。

項目詳細
会社名UUUM株式会社
設立2013年6月
資本金8億3,412万円
代表取締役梅景 匡之
従業員数523名(2024年5月末時点)
所在地〒107-6228 東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー 28階
加盟団体一般社団法人クリエイターエコノミー協会、一般社団法人日本ネットクリエイター協会 他
グループ会社P2C Studio株式会社、UUUM GOLF株式会社 他

事業内容

UUUM株式会社は、YouTuberをはじめとするインフルエンサーのマネジメントやプロデュースを行う企業です。

UUUM株式会社の主な事業内容は以下の表のとおりです。

事業内容詳細
インフルエンサーギャラクシー事業多様なクリエイターとのネットワークを構築し、YouTubeやInstagram、TikTokなどのプラットフォームでの活動を支援しています。
コンテクスト・ドリブン・マーケティング事業クリエイターと共にストーリー性のあるコンテンツを制作し、企業のマーケティング活動をサポートしています。
イベント企画・運営所属クリエイターが参加するイベントの企画・運営を行い、ファンとの交流の場を提供しています。
グッズ制作・販売クリエイターのオリジナルグッズの企画・制作・販売を手掛け、ファンに向けた商品展開を行っています。
自社サービス運営自社でYouTubeチャンネルやゲームを運営し、独自のコンテンツを提供しています。

上記の事業を通じて、UUUMはクリエイターの活動を多角的にサポートし、新たなエンターテインメントの創出に取り組んでいます。

企業理念

UUUM株式会社が2023年6月1日にコーポレート・アイデンティティを刷新しました。

UUUM株式会社の新たな企業理念やPurpose、使命は以下の表に示します。

企業理念想いの熱量でセカイを切り拓く
Purpose情熱をもって好きなことや実現したいことに取り組む人たちと共に、テクノロジーとプロデュースの力で、日々新たなコンテンツを創り続け、社会課題を解決する為の良質なエコシステムを形成する
使命固定概念に囚われない「コドモゴコロ」を持ち、エンターテインメントを通じて人々が笑顔になれる社会、持続的な発展ができる社会を「共創」する

上記の指針のもと、UUUMはクリエイターや企業、地域社会など多様なステークホルダーと協働し、新たな価値創造に取り組んでいます。

所属ユーチューバー一覧

UUUM株式会社は、人気YouTuberのマネジメントを行う企業で、ヒカキンやはじめしゃちょーなどのトップクリエイターが所属しています。

2017年12月時点で、UUUMに所属しているチャンネル数は5,000を超えており、以降も増加し続けています。

以下は、UUUMに所属する主なYouTuberの一覧です。

YouTuber名チャンネル内容
ヒカキンコメディ、商品レビュー
はじめしゃちょーチャレンジ、日常生活
SEIKIN音楽、ゲーム実況
水溜りボンドコメディ、実験
フィッシャーズアスレチック、冒険
東海オンエアバラエティ、チャレンジ
佐々木あさひビューティー、メイク
関根りさビューティー、ライフスタイル

2020年4月には吉本興業と資本業務提携を結び、吉本興業所属の約800チャンネルのYouTube運営を共同で行っていくことになりました。

資本業務提携したことによりUUUMのネットワークはさらに拡大し、多様なジャンルのクリエイターが活動していくでしょう。

UUUMを子会社化する「フリークアクトHD」とは?

フリークアクトHD(フリークアウト・ホールディングス)は、UUUMを完全子会社化する見込みで注目を集めている企業です。

フリークアクトHDは、主に広告配信プラットフォームの開発・運営を行い、デジタル広告市場で強みを発揮します。

ここでは、フリークアクトHDの会社概要や経営理念について詳しく解説します。

会社概要

株式会社フリークアウト・ホールディングスは、デジタル広告技術を中心に事業を展開する企業グループです。

2010年に設立され、国内初のデマンドサイドプラットフォーム(DSP)を提供しています。

株式会社フリークアウト・ホールディングスの会社概要を以下の表に記載します。

項目詳細
会社名株式会社フリークアウト・ホールディングス
設立2010年
代表取締役本田 謙
所在地東京都港区
事業内容デジタル広告技術の開発・提供、マーケティングテクノロジー事業の展開
ビジョン人に人らしい仕事を。

同社は、国内外の広告事業を統合し、シンガポールに広告事業のヘッドクォーターを設置するなど、グローバル市場での競争力強化を図っています。

経営理念

株式会社フリークアウト・ホールディングスが掲げている企業理念・ミッション・ビジョンは次のとおりです。

企業理念人に人らしい仕事を。
ミッションテクノロジーを活用し、人間が創造性や判断力を発揮できる仕事環境を提供する
ビジョン技術革新によって新たな産業を創出し、人々に新しい仕事の機会を提供する

株式会社フリークアウト・ホールディングスの理念は、テクノロジーの力を活用して、人間が本来持つ創造性や判断力を必要とする仕事に専念できる環境を提供することを目指しています。

また、広告取引の自動化などの技術革新を通じて、新たな産業を創出し、人々に新しい仕事の機会を提供することが使命です。

株式会社フリークアウト・ホールディングスは、AIやデジタル技術を駆使して、人間の可能性を最大限に引き出す事業展開を行っています。

UUUMが上場を廃止する理由は完全子会社化

UUUM株式会社は、フリークアウト・ホールディングスによる完全子会社化を目的とした株式公開買付け(TOB)に応じたことで、上場廃止となる見込みです。

UUUMの上場廃止の背景には、UUUMの業績低迷があります。

近年、YouTube市場の競争激化や広告収益モデルの変化により、UUUMの収益は減少傾向にありました。

特にショート動画の台頭により、従来の長尺動画に依存した広告モデルが揺らぎ、2023年度には上場以来初の赤字を計上しています。

業績が低迷している中で、フリークアウト・ホールディングスはUUUMの経営安定化を図るため、完全子会社化を提案しました。

完全子会社化することで、親子上場による利益相反の解消や経営資源の一体化が期待されます。

また、株式を非公開化することで、株主の意見に左右されず柔軟かつ大胆な事業投資が可能になるため、クリエイターマネジメントや収益化手段の改善に向けた積極的な投資が進められるのです。

上場廃止と完全子会社化を機に、UUUMは新たな収益モデルの構築やクリエイターとの連携強化を目指し、企業価値の向上を図る方針です。

上場廃止は2025年3月に予定されているため今後の動向に注目です。

UUUMが上場廃止すると株はどうなる?

UUUM株式会社は、親会社であるフリークアウト・ホールディングスによる株式公開買付け(TOB)に賛同し、将来的に上場廃止となる見込みです。

UUUM株式会社は、株主にTOB価格の1株532円での応募をおすすめしています。

上場廃止が決定するとUUUMの株式は市場で取引できなくなるため、株主はTOB期間中に保有株式を売却するか、上場廃止後はフリークアウト・ホールディングスの完全子会社化に伴う株式買取請求などの手続きを行う必要があります。

TOBに応募する場合は、指定された証券会社を通じて手続きを行うことが一般的です。詳細な手続きやスケジュールについては、UUUMやフリークアウト・ホールディングスからの公式発表を確認しましょう。

なお、上場廃止後は株式の流動性が大幅に低下するため、早めに対応するのがおすすめです。

特にTOB価格が市場価格よりも高い場合は、TOBに応募することでより有利に株式を売却できる可能性があるからです。

株主は今後出る情報に注意を払い、適切な対応を取ることが重要になります。

まとめ:今後のUUUM株式会社の動向に注目が集まる!

UUUM株式会社は、フリークアウト・ホールディングスによる完全子会社化を目的に上場を廃止する予定です。

上場廃止の大きな理由として、YouTube市場の競争激化や広告収益モデルの変化による業績低迷があります。

上場を廃止して株式を非公開化することにより、柔軟な経営とクリエイター支援の強化や新たな収益モデル構築を目指しています。

UUUMの株主は、期間内にTOBに応募するか、上場廃止後の買取請求手続きを選択しないといけません。非公開化後は、株式の流動性が低下するため、株主は早期に対応しましょう。

UUUMの上場廃止は、クリエイターとの連携強化と企業価値向上を目指す戦略的な決断です。

今後のUUUM株式会社の動向に注目しましょう。

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