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シリーズaとは?資金調達の特徴や注意点を解説

シリーズaは、スタートアップ企業が成長段階に進む際に行われる資金調達の一つの段階を指します。

スタートアップ企業がシリーズaの資金調達を行う目的は、より大きな規模での成長や事業の拡大を実現することです。

この記事では、シリーズaの概要やこの段階における資金調達の特徴、注意点などを解説します。

シリーズaとは

シリーズaは、スタートアップ企業が成長・拡大を目指して資金調達を行う際の投資ラウンドのひとつです。

ここでいう投資ラウンドとは、スタートアップ企業が資金を調達するために行う特定の時点での投資活動を指します。

投資ラウンドとは?

シリーズaを理解するために投資ラウンドを理解しましょう。

投資ラウンドとは、シリコンバレーで生まれた考え方であり、投資家がスタートアップ企業に投資を行う際に投資のタイミングや投資額に応じて、企業の成長段階を分ける指標です。

投資ラウンドは以下に大別されます。

  1. シード…スタートアップ企業が設立されて間もない段階(数百万円程度)
  2. シリーズa…事業の成長と拡大を図るため資金調達を行う段階(数千万円程度)
  3. シリーズb…市場で地位を確立し収益を拡大している段階(数億円程度)
  4. シリーズc以降…経営が安定し大規模な投資を行う段階(数十億円程度)

このように投資ラウンドは、スタートアップ企業の成長と共に進行し、段階ごとに調達される資金の規模や目的が異なります。

一般的に投資ラウンドが進むほど、企業の成長に応じて調達額が大きくなるようです。

スタートアップ企業は調達した資金を効果的に活用し、事業の拡大、製品・サービスの開発、マーケティング活動などに充当します。

シリーズaの定義

シリーズaは、スタートアップ企業が成長・拡大を目指して行う資金調達の投資ラウンドのひとつです。

シリーズaの要件として、PMFを達成していることが目安になります。

PMFとは、”Product Market Fit”の略であり、企業の製品やサービスが市場で受け入れられている状態を指します。

つまり、この段階では、スタートアップ企業の設立後一定期間が経過し、事業を本格的に開始し、経営が黒字化するなど初期のステージを越えている状態です。

成長戦略の強化を図るために行う最初の大規模な資金調達となります。

そのため調達額はシード期より大きく、ベンチャーキャピタルや投資ファンドなどのプロフェッショナルな投資家が投資を行い、投資家は対価として株式などの出資証券を得ることが一般的です。

投資家から集めた資金は製品やサービスの開発、新しい市場への進出、マーケティングの強化、人材採用などに活用され、スタートアップ企業の競争力を高めます。

シリーズaの成功は、スタートアップ企業の成長を加速させるために非常に重要です。

また、シリーズaの成功が後のシリーズb、シリーズcといったより大規模な投資ラウンドに進む可能性を高めることもあります。

シリーズaの資金調達

シリーズaの段階では未上場企業であることがほとんどですので、市場で資金調達ができません。

しかし、様々なチャネルを利用して資金を集めることが可能です。

それでは、シリーズaではどのくらいの金額をどのように調達するのでしょうか。

シリーズaの資金調達額

シリーズaでの資金調達額は、スタートアップ企業の状況や業界、市場の要件などによって異なります。

一般的には、数百万円から数千万円の範囲で行われることが多いですが、具体的な金額は様々な要因によって決まります。

例えば、シリーズaの前段階であるシード期にスタートアップ企業が事業を拡大し、成長を遂げることができた場合、シリーズaでの資金調達額はより大きくなる可能性があるでしょう。

また、市場の競争が激しく、競合他社と差別化を図る必要性がある場合には目標となる調達額は大きくなるでしょう。

しかし、必要な金額の内どれだけの資金を調達できるかは、スタートアップ企業の評価額(バリュエーション)に左右されます。

シリーズaの資金調達方法

上場企業のように市場で資金調達できないスタートアップ企業はどこで資金調達をするのでしょうか。

シリーズaの段階にあるスタートアップ企業の資金調達先として「投資家」と「金融機関」が挙げられます。

投資家からの出資

VC(ベンチャーキャピタル)やCVC(コーポレート・ベンチャーキャピタル)などのプロ投資家から出資を受ける方法です。

VCは、スタートアップ企業に対して、資金や投資、経営支援などを提供する投資家のことを指し、ハイリスク・ハイリターンの特性を持つスタートアップ企業に投資することで、将来的な成長や成功によって収益を得ることを目指します。

CVCは、大手企業の投資部門が投資利益を獲得するために直接スタートアップ企業に投資する投資活動です。

シリーズaでは、これらの投資家に優先株式を発行します。

優先株式は、一般的な普通株式とは異なる特定の権利や優遇条件を持っており、投資家は通常より大きなリターンを得ることができます。

例えば、通常の株主に優先して配当を受け取る権利や万が一スタートアップ企業が解散した場合に優先的に資産の配分を受け、投資金額を回収する権利を持つのです。

VCやCVCなどの投資家は優先株主として、株式の保有期間にはリスクを軽減しつつ大きなリターンを享受し、スタートアップ企業のIPOやM&A時に保有株式を売却し大きな利益を上げます。

金融機関の融資

シリーズaでは金融機関からの融資を受けることは一般的ではありません。

金融機関は通常、スタートアップ企業に対してリスクが高いと見なし、融資を行うことを控える傾向があります。

また、スタートアップ企業の成長段階では、返済の保証や担保の提供が難しく、金融機関のリスクを軽減することが難しいです。

しかし、民間ではなく政府系の金融機関から融資を受けることは珍しくありません。

政府が日本政策金融公庫などの政府系金融機関を通じて、スタートアップ企業の成長を支援し、イノベーションや経済活性化を促進することを目的に、優遇された条件で貸付を行っています。

民間の金融機関に比べて、柔軟な審査や低金利、長い返済期間などが特徴であり、スタートアップ企業にとって有益な条件で資金を調達することができる可能性が高まります。

融資は返済の必要がありますが、出資と異なり、経営権を握られる可能性がなく、投資家の経営への介入を嫌うスタートアップ企業経営者に好まれる傾向があるようです。

シリーズaで出資を受ける時の注意点

シリーズaではスタートアップ企業が民間の金融機関から融資を受けることは珍しく、VCやCVCなどの投資家から出資を受けることが主になるでしょう。

これらの投資家から出資を受ける時の注意点を解説します。

資金的余裕がある時に交渉開始

シリーズaの資金調達を検討する際には、できるだけ資金的余裕がある時期に交渉を開始することが望ましいです。

優先株式の条件などを決定する交渉が長引く可能性がありますが、シリーズaのスタートアップ企業は資金が豊富ではないので、交渉中に資金が不足する可能性があります。

投資家はスタートアップ企業が急いで資金調達を求めていると感じると、足元を見られ、不利な条件を押し付けられることがあります。

逆に資金的に余裕がある時期に交渉を始めると、条件の詳細な検討や他の投資家との比較を行うことができるでしょう。

スタートアップ企業の成長段階や市場状況を考慮した上で、適切なタイミングを見極めることが重要です。

経営権の希薄化を考慮する

VCやCVCなどの投資家がスタートアップ企業に資金を提供する際に、対価として株式を受け取ります。

株式を持つことで、投資家は株主としてスタートアップ企業の経営に関与する権利を得ることができ、株式の所有割合が多いほど、経営への影響力も高まります。

シリーズaで投資家に提供される株式は、一般的な普通株式ではなく、優先株式であることが多いです。

優先株主は一般的な株主よりも優先的な権利を持つので、経営に対する影響力が高くなります。

シリーズaでは、経営権の大半を握られない適切な条件で資金を調達するために、株式の希薄化や経営権の制約について慎重に検討する必要があるでしょう。

複数の投資家を比較検討する

複数の投資家から資金提供のオファーを受けることで、異なる投資家の条件を比較することができます。

投資額、評価額、株式の希薄化、取引の条件など、さまざまな面での比較検討を行うことで、より有利な条件を獲得する可能性が高まるでしょう。

複数の投資家を比較検討することはスタートアップ企業の交渉上の立場を強化することにつながります。

競争原理が働き、スタートアップ企業にとってより有利な条件を引き出すことができる場合があります。

また、投資家は経営支援や戦略的なアドバイスを受けるための長期的なパートナーでもあるのです。

比較検討の上で事業戦略や価値観が合致する投資家を選ぶことで、良い相性のパートナーシップを築くことができるでしょう。

契約書を確認する

シリーズaのスタートアップ企業が出資を受ける際には契約書をしっかり確認することが非常に重要です。

契約書には以下のような投資の詳細な条件が記載されています。

  • 評価額とそれに基づく投資額
  • 投資家への議決権
  • 利益の配当方法や優先権利に関する規定
  • 担保や保証に関する規定

これらの条件を理解し、明確化することで将来の問題を防ぐことができます。

契約時には弁護士などの専門家のアドバイスを仰ぐことも検討しましょう。

合理的な事業計画を作成する

VCやCVCなどの投資家に資金提供を打診する時に事業計画書を提示することになります。

事業計画書とは、スタートアップ企業や新規事業を立ち上げる際に作成される、事業活動や戦略に関する詳細な計画書のことを指します。

良い条件で出資を受けるために実現不可能な事業計画を作成することは避けるべきです。

投資家に提示した事業計画に沿って事業を運営し、投資家に途中経過を観察されるので、結果が事業計画から大きく後退すると、投資家から信頼を失う可能性があります。

最悪の場合、資金を引き上げられて、資金不足が深刻化するかもしれません。

シリーズaでは慎重な資金調達を検討しよう

この記事では、シリーズaの概要や資金調達の方法、注意点などを解説しました。

スタートアップ企業の事業拡大に必要な資金を調達するシリーズaは重要な段階です。

しかし、適切なタイミングや投資家との関係性、経営権の希薄化など検討するべき事項が多く、慎重に資金調達を検討するべきです。

シリーズaにおける資金調達は専門家に相談して慎重に進めましょう。

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