- オリックスの最新決算を知りたい!
- オリックスってどんな事業をしているのか?
- オリックスの業績はどうなる?
2023年3月に株価が下落したオリックスの最新決算が気になりますよね。
実はあることが原因でオリックスの株価は下落しましたが、純利益は2,114億円と前期よりも上昇しています。
この記事では、オリックスの最新決算やオリックス株式会社について、今後の業績予想などを解説します。
具体的には、
- オリックスの最新決算(2023年3月期)
- オリックス株式会社は新しい価値を創造する会社
- オリックスが業績悪化!株価が下落した2つの原因
- オリックスの業績予想
を解説します。
この記事を読むことで、オリックスの最新決算を把握してM&Aを検討する相手先かどうか判断できます。
目次
オリックスの最新決算(2023年3月期)
オリックス株式会社の2023年3月期第3四半期累計連結決算(2022年4月1日〜12月31日)は以下の表の通りです。
前第3四半期連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率 | |
営業利益(百万円) | 1,868,113 | 1,994,844 | 126,731 | 7% |
営業費用(百万円) | 1,585,994 | 1,757,536 | 171,542 | 11% |
税引前四半期純利益(百万円) | 316,689 | 283,473 | △33,216 | △11% |
当社株主に帰属する四半期純利益(百万円) | 211,341 | 211,388 | 47 | 0% |
1株当たり当社株主に帰属する四半期純利益(円) | 175.17 | 178.63 | 3.46 | 2% |
(希薄化後)(円) | 174.98 | 178.41 | 3.43 | 2% |
ROE(当社株主資本・当社株主に帰属する四半期純利益率、年換算)(%) | 9.1 | 8.6 | △0.5 | ー |
ROA(総資本・当社株主に帰属する四半期純利益率、年換算)(%) | 2.04 | 1.96 | △0.08 | ー |
(注)ROEは米国会計基準に基づき、当社株式資本合計を用いて算出しています。
2023年3月期第3四半期連結累計期間の総括は以下の通りです。
- 営業収益:7%増
- 営業費用:11%増
- 持分法投資損益:116%増
- 子会社・関連会社株式売却損益及び清算損:3%増
- 税引前四半期純利益:11%減
- 当社株主に帰属する四半期純利益:横ばい
オリックス株式会社は新しい価値を創造する会社
オリックス株式会社は「事業を通して社会的課題の解決に貢献する」ことを基本理念として、新しい価値を創造する会社です。
ここからはオリックス株式会社の会社概要や事業内容、企業理念を紹介します。
会社概要
オリックス株式会社の会社概要は以下の通りです。
会社名 | オリックス株式会社(ORIX Corporation) |
設立 | 1964年4月 |
所在地 | 東京本社 〒105-5135 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿易センタービル南館大阪本社 〒550-0005 大阪市西区西本町一丁目4番1号 オリックス本町ビル |
アクセス | 東京本社 ・JR「浜松町」駅(南口改札直結) ・東京モノレール「浜松町」駅 ・都営浅草線・大江戸線「大門」駅大阪本社 ・地下鉄四つ橋線「本町」駅直結(19,20番出口) ・地下鉄御堂筋線・中央線「本町」駅より徒歩1分 |
代表者 | 取締役 兼 代表執行役社長・グループCEO 井上 亮 |
資本 | 3,344,812百万円 |
従業員数 | 33,253名 |
事業内容 | 多角的金融サービス業 ・法人金融 ・産業/ICT機器 ・環境エネルギー ・自動車関連 ・不動産関連 ・事業投資・コンセッション ・銀行 ・生命保険 etc… |
グループ会社総数 | ・連結会社1,012社 ・関連会社155社 |
拠点数 | ・国内 1,640拠点 ・海外 476拠点 ※世界28カ国に展開 |
事業内容
オリックス株式会社の代表的な事業内容の概要を法人向け・個人向けに分けて以下の表に示します。
法人向け事業
代表的な法人向け事業を以下の表に示します。
事業名 | 具体的な事業 | 概要 |
法人金融事業・サービス | ・リース ・割賦 ・支払委託 ・融資 ・ファクタリング ・生命保険販売 ・損害保険販売 ・企業年金サービス ・事業承継支援 ・手形削減システム ・モバイル決済サービス ・航空機・船舶投資 ・CRE戦略支援 ・法人預金・資金流動化 ・サービシング ・オンライン融資サービス | お客さまのニーズや経営課題に向き合い、オリックスグループのノウハウや専門性、幅広い商品・サービスを活用して設備調達から資金調達・事業支援・業務支援・福利支援まで最適なソリューションを提案します。 |
産業/ICT機器関連事業サービス | ・電子計測器 レンタル ・科学環境分析機器レンタル ・ICT 関連機器レンタル ・医療機器レンタル ・ロボット事業 ・受変電設備・変圧器レンタル ・ドローン 事業 ・新品・中古機器販 ・計測関連サービス ・ICT 関連サービス ・3Dプリンター事業 ・買取サービス | 日本初の電子計測器レンタル会社 「オリックス・レンテック」設立以来、調達から活用、売却まで機器だけでなく技術も合わせてお届けすることで、お客様の課題を解決しています。 |
環境エネルギー事業・サービス | ・メガソーラー発電 ・屋根設備型太陽光発電 ・太陽光発電設備導入サポート ・太陽光発電所の運営・保守管理 ・PPAモデル ・風力発電 ・バイオマス発電 ・地熱発電 ・電力小売 ・省エネルギーサービス ・適正処理ネットワーク ・リサイクル工場 ・再資源化工場 ・最終処分場 | 総合的な環境エネルギー事業のトップランナーとして新しいビジネスを創出し、「創る」「届ける」「管理する」を構築してお客さまや社会のニーズに応えていきます。 |
個人向け事業
代表的な個人向け事業を以下の表に示します。
事業名 | 具体的な事業 | 概要 |
預金・信託・ローン | ・預金 ・信託 ・投資信託 ・カードローン ・不動産関連ローン | 資産形成や財産管理、資金調達など「ためる」「ふやす」「そなえる」「かりる」のニーズに合った商品・サービスをご提供して、お客さまの人生をサポートしています。 |
生命保険 | ・死亡保険 ・特定疾病保障保険 ・死亡保障付医療保険/がん保険 ・引受基準緩和型保険 | 万が⼀に備えるために死亡保険・医療保険など、お客さまのニーズにしっかりと応える商品を⽤意して、充実した保障を提供しています。 |
自動車サービス | ・マイカーリース ・レンタカー ・カーシェアリング ・中古車販売 ・自動車教習所 | マイカーリースやレンタカー、カーシェアリングなどさまざまなクルマの「乗り方」を通じて、最適なカーライフを提案しています。 |
企業理念
オリックス株式会社が掲げている企業理念を以下に示します。
企業理念 | オリックスは市場を先取りして先進的・国際的な金融サービス事業を通じて、新しい価値と環境の創造を目指すことで社会貢献する |
経営方針 | ⒈オリックスはお客さまの要請に対し質の高いサービスを提供し、強い信頼関係の確立を目指す ⒉オリックスは連結経営によりすべての経営資源を結集し、経営基盤の強化と持続的な成長を目指す ⒊オリックスは人材の育成と役職員の自己研鑚による資質の向上を通して、働く喜びと誇りを共有できる風土の醸成を目指す ⒋オリックスは経営方針を実践することで、中長期的な株主価値の増大を目指す |
行動指針 | Creativity:先見性と柔軟性を持って創造力あふれる行動をする Integration:英知と情報を結合させて人間的なふれあいでグループ力を高める |
※オリックスでは21世紀の企業行動憲章ともいうべき「EC21」を定めています。
オリックスが業績悪化!株価が下落した2つの原因とは
オリックスがリースや銀行、保険などを手掛ける大手金融企業の一角であったため、他の金融セクターの影響を受けて株価が下落しました。
ここからは株価が下落したと思われる原因2つを解説します。
①シリコンバレーバンクの破綻
2023年3月に起こったシリコンバレーバンクの破綻がオリックスの株価を下落させた原因のひとつです。
2023年3月24日時点では足元のヘッドラインがオリックスの業績に悪影響を与えるかは不透明ですが、株式市場の不安心理が高まりオリックスの株価も下落したと考えるのが妥当です。
シリコンバレーバンクは業績不振を理由に、米連邦預金保険公社(FDIC)がSVBの預金や銀行資産を管理すると発表しました。
シリコンバレーバンクが実質的な破綻と見なされ株式市場が急速に悪化したのでしょう。
②大手金融機関クレディ・スイスの買収
さらに金融市場の不安に拍車をかけたのが、SVBのニュースの後の3月19日に発表されたUBSによる大手金融機関「クレディ・スイス」の買収です。
クレディ・スイスはアルケゴスの取引において巨額の損失を発生させて以降、業績不振に陥っていました。
つまりUBSは、クレディ・スイスを救済する形で買収に乗り出したわけです。
UBSの発表では魅力的な条件で買収ができる見込みで、UBSの財務基盤の健全性は維持される見通しです。
2027年までに80億米ドル規模のコスト削減を行って、クレディ・スイスの事業を健全化する方針です。
オリックスの業績予想
2023年3月期第3四半期決算短信で公開された業績予想を以下に示します。
2023年3月期実績 | 2023年通期予想※1 | 2025年3月期目標 | |
当期純利益 | 2,114億円 | 2500億円 | 4,400億円 |
ROE | 8.6% | 7.5% | 11.7% |
※1:2022年11月時点での予想で2023年3月上期並で推移する前提で試算しています。
オリックスは中長期的に「事業・投資」と「アセットマネジメント」を成長ドライバーとして、2025年3月期目標4,400億円達成を目指しています。
2025年3月期以降は2030年3月期を狙って、環境エネルギーや海外を中心とした新規投資で事業成長を継続していく予定です。
まとめ:オリックスの業績は上昇傾向!決算から今後の成長が見込める
オリックスの業績が2023年3月のシリコンバレーバンクの破綻や大手金融機関クレディ・スイスの買収で一時下落しました。
しかし、事業売却・買収「キャピタルリサイクリング」を加速させることで当期純利益が増加し、D/Eレシオを低下させるなどで財務基盤を強化したことで利益成長に繋がったのです。
オリックスの業績に一役買った事業売却・買収(M&A)は、事業の回復・拡大をさせるために効果的な手段だとオリックスの事例から言えます。
パラダイムシフトは2011年の設立以来、豊富な知識や経験のもとIT領域に力を入れ、経営に関するサポートやアドバイスを実施しています。
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