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MOOCとは大規模公開オンライン講座! 特徴やメリットをご紹介

「MOOCって何?」「どんな特徴があるの?」などと気になっている方もいらっしゃるでしょう。MOOCは無料で学べるオンライン講座で、大学や企業が提供しているコンテンツが中心です。気軽に参加できるため、お金や移動時間をかけずに大切なことを学ぶチャンスといえます。

今回はMOOCを知りたい方のために、基本的な特徴やメリットをまとめました。この記事から全体像を学べば、参加しようと思えるでしょう。

1. MOOCとは何か?

MOOCとはオンライン講座の一種で、世界的に有名な大学も採用しています。いつでもどこでも誰でも専門的なことを学べるのが特徴です。世界中で利用例が増えており、教育界で現在注目されています。

(1) 大規模公開オンライン講座

MOOCとは「Massive Open Online Courses」の略で、「大規模公開オンライン講座」と呼ばれます。パソコンやスマートフォン、タブレットなどを通じて、海外や遠方の教育機関の授業を見られるからです。

2008年ごろにアメリカでMOOCが始まったといわれています。それ以来世界的な大学を中心に採用例が増え、現在では多くの利用者が見られるようになりました。日本でも東京大学が着手するなど、MOOCの知名度は上昇中です。

(2) 海外の講義も視聴できる

MOOCの特徴は、日本だけでなく海外の講義も見られることです。オンラインという性質上、電子機器さえあればどこからでもアクセスできます。

MOOCのコンテンツを提供する機関には、ハーバード、スタンフォード、マサチューセッツ工科など、世界中から学生が集まる大学もあります。国境を超えた参加機会を強めるために、MOOCが重要なツールと見られているのです。

オンラインで参加者同士が議論する授業もあるなど、海外を中心にMOOCのあり方は多様化しています。

(3) 世界中で利用者が増えている

MOOCは世界中で利用者が増えています。学校に行ったり、留学に飛び立たずして海外の授業に参加できたりするのが大きいでしょう。

本物の教室なら、入れる人数に限りがあります。そのため大学で希望の授業を決めても、抽選でもれて授業に参加できなかったという人もいるでしょう。しかしMOOCはパソコンやタブレットさえあれば授業を見られるため、受講者の数も無制限です。

手軽に授業に参加できることが、MOOCの人気を押し上げています。

(4) 日本での活用ではまだ少ない

日本ではMOOCの活用例がまだ少ない状況です。東京大学のような有名機関の参画例もありますが、基本的には海外中心のイメージが強いといえます。

日本の大学には、MOOCの存在自体を知らない機関がまだ多い状況です。発祥が海外で歴史も浅いため、まったく知見がない人が多いのでしょう。

まずはMOOCの存在だけでも多くの教育関係者に知ってもらうことが、日本の課題といえます。

2. MOOCと既存のオンラインサービスとの違い

MOOCのほかにも、「学び」をテーマにしたさまざまなオンラインサービスがあります。OCWやオンラインサロン、eラーニングなどが代表例です。それぞれとMOOCの違いを解説します。

(1) OCW

OCWとは「Open Course Ware」の略で、日本でも「JOCW」の連絡会が2005年に発足して以来、活用が見られます。大学での講義や関連資料をインターネット上で公開する動きを意味します。

無料で見られる点でMOOCとの類似性を考えるでしょう。しかしOCWは講義や資料を見られるだけです。MOOCはオンラインでの議論やテストなどの機能があり、OCWにはこうしたオプションがありません。

OCWよりも自主的な参加を促すのが、MOOCの特徴です。

(2) オンラインサロン

オンラインサロンとはインターネットやSNSを使ったコミュニティです。特定の人がコンテンツを提供し、参加者は知りたい情報を受け取れます。

しかしMOOCとの決定的な違いは、有料会員制であることです。そのため金銭的な事情で、オンラインサロンへの参加をためらう人もいるでしょう。また授業内容をメインとするMOOCに対し、オンラインサロンは提供者の人物像が強調されるイメージもあります。

提供者や料金に左右されるオンラインサロンですが、MOOCは無料で純粋に授業内容を吟味できます。

(3) eラーニング

eラーニングはパソコンやスマートフォンを使って、学習コンテンツを扱うことの総称です。MOOCもeラーニングの一部といえます。

国内に限らず、世界中のさまざまな機関がeラーニングを提供しています。自宅から教室に通う手間を省けるぶん、利便性を感じる人もいるでしょう。

MOOCはeラーニングのなかでも大学生や大学院生、資格勉強中の人が使うイメージです。

3. MOOCのメリット4つ

MOOCのメリットは誰でもどこでも授業を受けられることです。お金もかけなくてよいほか、豊富なコンテンツもポイントになります。海外の授業が多いといえますが、プラットフォームによっては日本語字幕があり、言葉の壁をカバーできるでしょう。MOOCの4つのメリットをそれぞれ解説します。

(1) 誰でもどこでも受講できる

MOOCは誰でも場所を選ばずに受講できます。パソコンやスマートフォン、タブレットさえあれば、即アクセス可能だからです。

コンテンツは大学や大学院の提供が多数です。こうした機関は入試に合格しなければ入れず、そこでの授業も受けられません。しかしMOOCは誰でもアクセス可能なので、入試なしですぐに授業に入れます。

学習意欲さえあれば誰でも参加できるのが、MOOCの画期的なポイントでしょう。

(2) ローコストで勉強できる

MOOCはお金をかけないで勉強できるのもメリットです。コンテンツのほとんどは無料なので、経済的な心配もいりません。

大学や大学院で学びたくても、経済的な事情で断念する人もいるでしょう。しかしMOOCがあれば、お金がない人でも学べます。生活に困った人の挫折を防ぐ意味合いもあるでしょう。お金をかけずに専門的な知識を養えるのは、MOOCならではのメリットです。

(3) コンテンツが豊富

MOOCは豊富なコンテンツ量も特徴です。ハイレベルな講義も揃っているので、手ごたえを感じられるでしょう。

MOOCに授業を提供しているのは、世界中の偏差値の高い大学が中心です。他にも世界的に有名な企業が講義を配信するケースもあります。自身のやりたいことや、社会で大切なことをたくさん学べるチャンスです。豊富な無料コンテンツが、学習意欲のある人を引きつけます。

(4) 字幕のおかげで言葉の壁も気にならない

MOOCのプラットフォームによっては、字幕機能もあります。日本語に対応しているものもあり、言葉の壁が気にならないでしょう。

日本ではまだMOOCの知名度が低く、コンテンツは海外提供が多数です。しかし動画配信中に日本語字幕を設定すれば、言葉が翻訳された状態で出てきます。外国語が苦手な人にとっては、学習の支えになるでしょう。

さまざまな国から受講者が出ることを想定し、字幕も設けられているのがMOOCの優しいポイントです。

4. MOOCのデメリット

MOOCにはデメリットもあります。モチベーションの保ちづらさのほか、講義修了の割合が低いのが難点です。修了証をもらえる講義もありますが、大学の学位や単位証明にはなりません。日本語に対応しているMOOCの少なさも問題です。各デメリットの詳細を述べます。

(1) モチベーションを保ちづらい

MOOCはモチベーションを保ちづらいのが難点です。専門的な内容が分かりづらくて挫折することもあるでしょう。何よりお金をかけなくてよいぶん、授業をまともに聞かなかったり、面倒なあまり途中で動画を止めてしまったりすることも考えられます。

有料と違って「元を取る」という感覚がないため、MOOCの講義に参加してもやりがいを覚えられないかもしれません。制約が緩いぶん、授業に身が入らない可能性に気をつけたいところです。

(2) 講義修了の割合が低い

MOOCでは講義終了の割合が低いとされます。授業の内容が自身に合わないと動画を切ってしまったり、面倒で利用しなくなったりする人がいるからです。

提供者側が有料サービスを設けることで、多くの人がMOOCに集中できるでしょう。「払ったお金を無駄にしたくない」という感覚が受講者に備わるからです。他にもオンラインでのディスカッションや、講義にVR機能を設けて教室にいる気分を味わってもらうなどの工夫が考えられます。

講義修了の割合を高めるために、受講者側の努力だけでなく、提供者側の工夫が試されるでしょう。

(3) 修了証が学位や単位証明にならない

MOOCでは講座の修了証明書をもらえることがあります。しかし学位や単位の証明にはなりません。大学や大学院に通っていない人も受講者として受け入れているからでしょう。

MOOCは大学や大学院の正規の授業とは違います。オンラインを使っているぶん、教室でやる講義よりも大規模になっているため、正規の授業との差別化が必要なのでしょう。その結果として、修了証は大学・大学院での成績とは別物と扱われています。

学位や単位は、就職活動でアピールするステータスです。これらがほしい場合は、やはり大学や大学院への入学が推奨されます。

5. MOOCの採用例

MOOCは国内外におけるさまざまな機関が採用しています。日本と海外にわけて、代表例を見ていきましょう。

(1) 国内の場合

国内のMOOCでは「JMOOC」が代表例です。早稲田大学や慶應義塾大学をはじめ、さまざまな大学がオンライン授業を提供しています。分野も工学やコンピューター、アートなど多種多様です。

東京大学では独自にMOOCを取り入れています。「東京大学Coursera」という正式名があり、日本文化やIT、医療に関する講義を提供中です。まだ国内では採用例が少ないといえますが、知名度の高い機関を中心に活用が進んでいます。

(2) 海外の場合

海外では世界的に有名な大学だけでなく、企業も活用に乗り出しています。大学の分野ではアメリカの「ハーバード大学 edX」や「スタンフォード大学 Coursera」などがあります。イギリスでも「オックスフォード大学 edX」があります。

「Google Udacity」というMOOCもあります。GoogleやIBM、Amazonの関係者が講義を進め、IT分野を奥深く学べるところです。このように海外はMOOCの進展が目覚ましいといえます。

6. まとめ

MOOCは学習機会の新しい可能性を切り開くでしょう。大学や大学院で学ぶ専門的な知識が、オンラインで無料受講できるからです。日本ではまだ採用例が少ないといえますが、東京大学や早稲田大学など有名な機関は活用しており、これから浸透が進むでしょう。

アメリカ発祥のMOOCですが、日本からも海外の授業を見られるなど、国境を越えたつながりを期待できます。興味があるならMOOCにアクセスし、目当ての授業を聞いてみましょう。

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