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GAFAのオフィス環境を紹介

GAFA(ガーファ)とは、Google、Apple、Facebook、amazonという米巨大IT企業4社を指して2010年頃から呼ばれるようになりました。 世界中の誰もが知っていて多くの労働者が憧れる世界企業。そこで働く従業員のオフィス環境は想像以上の華やかさがあります。 今回は、GAFAと呼ばれるこの4社のオフィス環境の紹介をします。

なぜGAFAは優良なオフィス環境を構築するのか。

あまり知られていないのですが、GAFAに務める従業員の平均在職期間はたったの2年と言われています。多くの時間とコストをかけて採用した優秀な人材も、その多くがすぐに辞めてしまうのです。ある調査結果によると、離職する理由としては昇進や給与に対する不安・不満が最も多く、その次に経営陣や仕事の内容に対する不満が多いようです。これらの懸念は一般企業の離職者と同様の意見と思われますが、次に多い離職理由は「職場環境や企業文化への不満」が挙げられ、その割合は3分の1以上という結果が出ています。GAFAは従業員にそのような不満を少しでも解消してもうためにも、働きやすい環境の構築に投資する必要があると考えています。

Googleのオフィス環境

Google Japanは2001年に日本法人として立ち上げられた会社で、現在は渋谷ストリーム拠点を置いています。以前までは六本木ヒルズに本社がありましたが、大きく報道されたように2019年10月に渋谷に移転しました。
渋谷ストリームは35階建てで、13階まではホテルやレストラン、イベントホールとして機能しており、14階から35階まではGoogle japanが全て入居。渋谷ストリームのオフィスとして貸し出すフロアの延べ14,000坪全てをGoogle japanが借りていて、1,300人以上の従業員が働いていますが、その倍以上は収容できる広さなので決して窮屈ではありません。

Googleは世界50か国に70以上のオフィスを構えています。Googleのオフィス環境はどの国のオフィスも「最高の職場環境」と言われており、働きたい企業ランキングでも常に上位にランクイン。もちろん、給料は高く福利厚生も手厚いことも理由としてありますが、各国の拠点となるオフィスはストレスなく働ける利便性や機能性、目を引くデザインを重視して設計されており、莫大な投資が行われて構築されたオフィスは労働者の憧れとなっています。当然、Google Japanが入居する渋谷ストリームも一般企業には真似のできないような設備が充実。

Googleは全従業員の健康を重視していることでも知られており、無料で利用できるスポーツジムやシャワールームまで完備されていて、Google Japanが入居する14階~35階のちょうど中間にある24階には社員食堂があります。もちろん、食事も全て無料でメニューも豊富。Googleの社員としてプロの料理人を採用しているので、料理の質も非常に高いと評判です。Googleは創業時、人事部長よりも先にシェフを採用しているというエピソードまであるほど、社食には強いこだわりを持っていて現在もその考え方は続いています。社員食堂だけでなく、社内の打ち合わせや交流を図れるコーヒーバー、ラーメンスタンドなどの軽食をとれるコーナーもあります。飲食やジムの他にも、防音の音楽ルーム、ビリヤード、創造性を豊かにするライブラリーなど、エンターテインメントも充実しています。オフィス内が一つの街になっているかのような空間です。

Googleは2001年にセルリアンタワーにオフィスを構えたのが初の海外拠点となりました。その後は従業員が増え、六本木ヒルズに移転し、現在は渋谷に帰ってきたことになります。世界各国で拠点を持つGoogleにとって渋谷は特別な場所で、国内はもちろん、世界的にも最高レベルのオフィス環境を構築していると言えるでしょう。

Appleのオフィス環境

GAFAの中で最も日本へ進出したのが早かったのがApple。1983年にアップルコンピュータジャパン株式会社として日本での法人が設立され、現在はApple Japan合同会社として六本木ヒルズに拠点を構えています。従業員は約4,000人で、電子機器の輸入・販売、情報・通信などを業種としています。

Appleと言えば、米国の本社も含めて謎の多い会社として有名です。新型iPhoneなどの情報も発表当日まで隠していて、ネット上では新しいiPhoneの新機能が毎年のように噂されます。こういった秘密主義は商品だけではありません。社内の情報もほとんど公開せず、社員間でさえ機密事項が多いそうです。米国のApple本体は上場企業なので企業の情報がある程度公開されているものの、Apple Japan合同会社は上場企業ではないので必要以上に情報は公開していません。六本木ヒルズあるオフィスも入居した2013年以降、どのようなオフィス環境を整えているのかApple Japanは公表していないのです。ただ、オフィス内の詳細は分かっていないものの、ネット上に散見される離職者の声などからどのような職場環境なのかはある程度わかってきています。

まず、Apple Japanに務める多くの従業員が在宅での勤務が可能です。個々が自宅で理想的なオフィス環境を構築することにより、最大限の能力を発揮することを目的としているためです。ただ、業務に必要なPCなどの端末は会社より支給されるようですが、在宅勤務で必要なデスクなどは自分で環境を整えなければならず幾分かのコストは必要になります。

営業、ソフトエンジニア、ハードエンジニア、データベースエンジニアなど様々な職種があるため、給与面にばらつきがありますが、転職サイトの調べによると平均年収は611万円ほどで、GAFAの中では少し低い印象もあります。一方で、在宅勤務でもしっかりした福利厚生も用意されていて、有給休暇も取得しやすい自由な環境は働き手にとっては好材料。社員一人ひとりが能力や実力が評価される社風ですので、在宅勤務というセルフマネジメントを必要とするオフィス環境は、向き不向きがあるかもしれません。

Facebookのオフィス環境

米国のある大手転職サイトのランキングによると「最も働きたい企業ランキング」で1位に選ばれたFacebook。評価制度、福利厚生など従業員の満足度が高い企業で、従業員の働きやすさを最大限に追及しています。日本で展開するFacebook Japan株式会社ももちろんその理念を持っていて、従業員への待遇とオフィス環境は一般企業には真似できそうにありません。

2013年2月に現在の六本木のオフィスに移転したFacebook Japan。米国本社のスタッフも来日してチェックをするほどFacebookの理念をオフィスに反映させています。日本の名だたるアーティストによる絵画や建築デザインをオフィス内に散りばめ、来客がメッセージを残すホワイトボードや家庭のリビングをイメージしたくつろげる空間など、いたるところに遊び心は満載。ドリンクやスナック、果物、野菜なども陳列された飲食スペースもあり、それらは全て無料で利用できる上に広さも充分なので、一日中オフィス内にいても全く閉塞感はありません。

その他にも、会社で育児を支援するために搾乳できるマザールームもあるので、幅広い層のスタッフに利用価値の高いオフィス環境が構築されていると言えそうです。それでもFacebookによると「日本オフィスは未完成」とのこと。CEOのマーク・ザッカ―バーグは「Facebookの冒険は1%しか終わってない」という考えのもと、全世界のオフィスを未完成の状態にしています。成長を続ける企業として完成する日は来ないのでしょうが、この未完成の状態もまた芸術という考え方なのでしょう。

Facebookは2004年に米国で設立され、Facebook Japan株式会社は初の海外法人として2010年に設立されました。世界全体のFacebookユーザーは25億人とも言われていて、日本ではいわゆる「Facebook離れ」が進んでいるものの、それでも国内の月間アクティブユーザーは2,800万人もいます。ここ数年、日本でFacebookのアクティブユーザー数は減少傾向にありますが、純利益は続伸(2017年第9期の当期純利益は1,103万円、2018年第10期の当期純利益は2億1,928万円)。さらに、Facebookの展開するサービスであるInstagramが現在好調なので、Facebook Japanはもちろん、Facebook全体の売上も毎年増収を続けています。

ただ、2017年にFacebookユーザーは頭打ちとなり、今勢いのあるInstagramも数年後には飽和状態になると考えられます。それでも世界一のSNSを展開する企業として、ARやVRの開発などテクノロジー分野の強化と、よりユーザビリティの高いSNSの提供など、国内においても今後も期待値の高い企業です。成長を続ける企業として近い将来、増員にともなってオフィスの移転もあるかもしれません。

amazonのオフィス環境

1994年にアメリカでジェフ・ベゾスによって創業されたamazonは、1995年にオンライン書店としてサービスを開始し、現在では小売、広告、WEBサービスなど幅広いジャンルの事業を展開する世界企業となりました。もちろん、日本だけではなくヨーロッパの主要国、ブラジル、中国、オーストラリア、トルコ、メキシコ、インドなど15か国でサイトを運営しており、2019年は全体で2,805億2,200万ドルも売り上げています。アマゾン日本事業でも約1.7兆円の売上高を誇っていて、直販・定期購入サービスやマーチャント売り上げの手数料の他にも、amazonプライムビデオなどのデジタルメディアコンテンツ、amazon広告なども売り上げは堅調です。

そんなamazonの日本で展開するアマゾンジャパン合同会社では約5,000人の従業員が働いています。オフィスは目黒のアルコタワーと別棟のアルコタワーアネックス、そして2018年に新しいオフィスとして目黒セントラルスクエア、合計3つの拠点を構えています。50か国に及ぶ国籍を持つ多くの従業員が働いている3つのオフィスは、「アマゾン」を連想する植物が至るところに装飾されていて、オフィスのどこにいても緑が目に入ります。

ワーキングスペース以外も充実していて、有料ではあるもののクオリティの高いカフェ、マッサージルームなど利便性の高いコーナーはもちろん、音楽ルーム、ミニシアター、ヨガルーム、着付けクラブが活動する和室など、休みの日でも活用したくなるようなスペースもあります。ロッククライミングや軽い運動をできるスペースからシャワールームまであり社員の健康も重視していて、その他にも、食堂の食卓は将棋や麻雀をできるテーブルもあって、随所に遊び心が見られるのも面白い作りになっています。

変わったところで言えば、搾乳スペースや礼拝室も設けているので性別や宗教などの差別を持たないというamazonの考え方が反映されているようです。仕事の環境で言えば、広い空間で仕事をできる社員のデスクもありますが、どこで仕事をするのも個々の自由となっています。アマゾンジャパンは公式サイトの採用ページでも「どこでも自由に働くことができ、リラックスして能力を発揮できる環境」を構築していることを公開しています。

ちなみに、社内の公用語は英語になっているので、採用も英語力が重視されるようです。

企業理念に基づき構築されているGAFAのオフィス

GAFAのオフィス環境に共通しているのは、社員の働きやすい環境を最大限に提案していることと言えます。企業の考え方として当然と言えば当然ですが、GAFAのオフィス環境の構築には企業理念が大きく反映されています。
・Google・・・ストレスのない労働環境と社員の健康を考えたオフィス環境。
・Apple・・・能力や実力が試される在宅勤務で、無駄のない労働環境。
・Facebook・・・常に未完成のオフィスは、完成に向かって仕事に取り組む考え方を共有し、チームワークの向上を図っている。
・amazon・・・アマゾンをイメージする緑豊かなオフィス。心理的効果でストレスがなく自由な環境。

GAFA4社は毎年増収を続けており、日本法人においても今後も増員する可能性が高いため、新しいオフィスの構築や現在のオフィスからの移転も今後はあるはずです。世界のIT企業を牽引するGAFAのオフィス環境は、今後も世界から注目され続けるでしょう。

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