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今や身近な存在に? 話題のバーチャルインフルエンサー10人を紹介

「バーチャルインフルエンサーって何?」「どうやったらなれるの?」などと気になっていませんか。最近はCGで作られたキャラクターとしてバーチャルインフルエンサーが話題です。国籍や言語の壁を越えて活躍する例もあり、見逃せません。

エンターテイメントの新しいジャンルとして切り開く架空人物の定義と、10人の代表例を紹介します。この記事で新しいインフルエンサーの全容をつかめるでしょう。

1. バーチャルインフルエンサーとは

バーチャルインフルエンサーとは実在の人物ではありません。しかしTwitterやInstagramといったSNSで情報を発信しています。バーチャルなのでなる方法はありませんが、作る人は存在します。

(1) SNSで情報を発信する架空人物

バーチャルインフルエンサーはSNSで情報を発信し、注目を集める架空人物です。CGで作られているので、実際には会えません。しかしSNSで交流したり、雑誌のインタビューに応じたりするケースがあります。

主な特徴はCG技術によるリアリティにあふれた人物造形です。あたかも本物の人間であるかのように見えます。架空でありながら現実にいるような親近感が、多くの人に支持されているのでしょう。

本物の人間にはない魅力を兼ね備えているので、近年注目を受けているジャンルです。

(2) VTuberとの違い

VTuberとの違いは人物造形にあります。バーチャルインフルエンサーは本物の人間に似せています。VTuberは架空のアニメやゲームのキャラクターのような形です。生き物としての表現方法が2つを分けています。

世界的に話題になったのはVTuberが先です。しかしコンピューター技術の発達により、本物の人間をベースにした架空の人物を作り出す例が増えています。それがバーチャルヒューマンとなり、とくに人気のある人物がインフルエンサーとなる形です。

(3) バーチャルヒューマンの作り方

バーチャルヒューマンはCGで作成可能です。マネキンも必要なく、コンピューターを使って描きます。バーチャルなので実質的にはデジタル空間でしか存在できません。ただしVTuberと同様にSNSやメディアでの活動は可能です。

バーチャルインフルエンサーとするには、さまざまな活動の様子を見せなければなりません。動かしたり喋らせたりするためには専用の技術を要します。モーションキャプチャーを使って動きを表現し、声を当てる担当も必要です。

以上のようにバーチャルヒューマンは作られます。近年は架空の人物を作り、マネジメントをする会社も多数登場しました。

2. バーチャルインフルエンサー活躍の背景

近年、バーチャルインフルエンサーが注目される背景はCGとは思えないリアリティが要因です。有名企業の起用例も増えており、世界的な影響力につながっています。実際の人間ではできない能力もアピール可能です。このようなメリットを3つに分けて解説します。

(1) CGなのにリアリティにあふれている

バーチャルインフルエンサーの特徴はリアリティです。CGで作られた人間ですが、本物と変わらない見た目が多いといえます。

コンピューター技術の歴史は発展を繰り返してきましたが、それまでは架空の人間を作っても、どうしても偽物っぽさが抜けきれませんでした。しかしテクノロジーの進化が続いた結果、技術者がバーチャルヒューマンに人間らしさを求められるようになったのです。

その結果として現実とそっくりで、個性あふれる人物が登場し、バーチャルインフルエンサーと呼ばれるようになりました。

(2) ルイ・ヴィトンやコカ・コーラなど大企業も起用している

世界的な大企業が架空人物を起用する例が増えています。ルイ・ヴィトンやコカ・コーラのような影響力の大きい企業がタイアップするようになりました。

バーチャルの人間はスキャンダルのリスクが少ないとされます。起用した人にトラブルが起きると、企業のイメージに致命的な影響を与えます。しかしバーチャルならトラブルのリスクを避けやすいので、起用しやすいのでしょう。

今後も大企業がバーチャルインフルエンサーとコラボレーションをする例が増えそうです。

(3) 非現実的な能力もアピールできる

バーチャルインフルエンサーは、技術者の力によって非現実的なシーンも出せます。多くの人はこのような要素に、非日常性を感じるのでしょう。たとえば手のひらからビームを放ったり、空中を浮遊したりなど、実際にはありえないシーンを撮れば興味を引けるかもしれません。

現実の人間ができない能力をアピールすれば、ファンの支持につながる可能性があります。実際にインフルエンサーはファンと一緒にキャラクターを作り上げるイメージです。バーチャルならそれに対する自由度が高いでしょう。架空ならではの非現実性も、多くの人が注目しそうです。

3. バーチャルインフルエンサーとして活躍する10人

バーチャルインフルエンサーとして活躍する10人を紹介します。日本から海外までまんべんなく挙げるので、実例を通してイメージをつかみましょう。

(1) リル・ミケーラ

リル・ミケーラはカリフォルニア州ダウニー出身とされるファッションインフルエンサーです。実際に作ったのはブラジル系アメリカ人とされています。

SNSで情報発信するだけでなく、歌手デビューも果たすなどマルチに活躍中です。彼女がメディアで活動を始めた当初は、多くの人が本物か偽物かの判断に迷ったとされています。

SNSではプラダやシャネルといった世界的ブランドをソツなく着こなすなど、フォトジェニックな一面を見せています。バーチャルセレブというジャンルを切り開いた一人として、今後の活躍に注目です。

(2) リアム・ニクロ

リアム・ニクロは日本で初めてのメンズバーチャルモデルです。日本とアメリカの2カ所を活動拠点とするなど精力的にメディアにかかわっています。

2019年3月にInstagramを開設して以来、さまざまな画像が話題です。音楽活動にも興味を示すなど、マルチタレントを目指す様子もうかがえます。現実の人間と同様に好奇心旺盛な面も、多くの人が注目するポイントでしょう。

日本を代表する架空人物として、今後の動向を見守る人も多そうです。

(3) シュウドゥ

シュウドゥはバーチャルインフルエンサーが認知されて間もないころに登場した、デジタルスーパーモデルです。カメラマンであるジェームズ・ウィルソンのプロジェクトによって作られました。

リアーナのブランドである「Fenty Beauty」の口紅を塗った写真を本人がシェアしたことで、大きな話題を得ています。他にもバーチャルモデルユニットのメンバーになるなど、美容やファッション分野で活躍中です。

写真家の理想として作られたバーチャルヒューマンですが、これからも多くの人に影響を与えるでしょう。

(4) ヌーヌーリ

ヌーヌーリは3Dキャラクターっぽさを前面に押し出しています。中国のEC企業「アリババ」がモデルとして起用し、さらに彼女を題材にしたモバイルゲームを立ち上げています。

ヌーヌーリを作ったのはドイツのグラフィックデザイナーであるヨルグ・ツバーです。それ以来ファッションを中心に、幅広い活躍を見せています。他のバーチャルインフルエンサーとは一線を画した個性とともに、さらなる支持を集めそうです。

(5) Imma

Immaは2018年にInstagramに登場した日本のバーチャルモデルです。これまでバーバリーやフェラガモといった世界的ブランドとコラボレーションしてきました。

見た目だけでなく、インタビューでの謙虚な受けごたえをはじめとした中身にも注目が集まっています。SNSはTwitterやTikTok、ZEPETOなどさまざまな種類を使いこなしているようです。日本を代表する正統派バーチャルインフルエンサーとして、今後が見逃せません。

(6) Saya

Sayaはアイドルオーディション「ミスiD 2018」でファイナリストに選ばれたバーチャルヒューマンです。実際はTELYUKAによって作られたプロジェクトで、Saya自身はアーティストを本業としています。

2019年には鎌倉の高校でAI技術を学ぶ授業の題材になるなど、国内で話題になっています。現実のオーディションをきっかけに、さまざまな話題を振りまく珍しい存在です。

(7) バミューダ

バミューダはシリコンバレーのIT企業であるBrudにより作られました。2016年にInstagramを開設しており、バーチャルヒューマンとしては活動歴が長い方です。

しかし2018年にはリル・ミケーラのアカウントをハッキングし、自身の画像をリルのものから差し替えるという行動を見せました。こうした大胆な一面も、多くの注目を集めています。

リル・ミケーラとの親交をSNSでアピールしているように、他のバーチャルインフルエンサーとの交流も話題になっています。

(8) デイジー

デイジーは2018年にイタリアのオンラインストア「YOOX」が展開する公式Instagramに現れました。それ以来、YOOX専属モデルとして活動しています。

オンラインショップのモデルを務めることで、多くの人に買いたい服の着用イメージを与えているのです。服選びに迷っている人は、デイジーの姿が参考になるでしょう。

バーチャルインフルエンサーでありながら会社専属という例は、世界的に珍しいといえます。独自路線でどこまで活躍できるのでしょうか。

(9) 葵プリズム

葵プリズムは2019年にInstagramを開設して以来、世界でも珍しいバーチャルギャルとして活躍中です。派手な色を使ったコーディネートが多く、言葉遣いもギャルらしいといえます。ギャル界隈をターゲットにしたマーケティングが特徴です。

謎のクリエイター集団「YYZ」が葵を作り出しました。親近感のあるキャラクターながらミステリアスな感じも伝わってくるでしょう。

(10) uca

ucaもYYZが作り出したキャラクターです。こちらは国内初のバーチャルドールとされており、VIMという事務所に所属しています。プロデュースを務めているのは菅野結以です。彼女は「Crayme,」というアパレルブランドを展開しています。

Instagramではモデル・益若つばささんとの2ショットを中心に、さまざまな話題を提供中です。バーチャルドールとは架空の人形のような存在と考えられますが、新しいジャンルをどこまで認知させられるでしょうか。

4. まとめ

以上、バーチャルインフルエンサーとして活躍する10人を紹介しました。これ以外にも話題を提供し続ける人物は多数です。コンピュータ技術の発展が生み出した架空の人間は、現実の人間にはない魅力が特徴でしょう。

バーチャルインフルエンサーは、今後も人間の想像を超えるような活躍を見せるかもしれません。この記事をきっかけにCG特有の非日常を味わってみませんか。

インフルエンサーマーケティングの効果についてはこちらの記事で詳しく解説されています。
合わせてご確認ください。
参考:インフルエンサーマーケティングの効果とは?費用や市場規模、企業の活用事例まで解説 | LIFT

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