今回はデジタルサイネージの導入を検討している方に向けて、デジタルサイネージの種類や実際の活用方法、そしてデジタルサイネージをビジネスに活用するメリット・デメリットなどについて説明していきます。
1. デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージはデジタルデータを活用した新しい伝達メディアです。
駅やデパートなどの施設でディスプレイの中に広告やお知らせが表示されているのを見たことはないでしょうか?あれが今回説明するデジタルサイネージと呼ばれるもので、日本語で表すと「電子看板」「電子広告」と呼ばれたりもします。
▼参考記事:京急デジタルサイネージ広告(交通広告ナビ)
このデジタルサイネージを活用すれば、紙のポスターやお知らせなどをデジタルデータに置き換えることができますし、時間が経つごとに画面に表示する内容を切り替えることもできたりと、これまで紙では出来なかった様々なことが可能になります。
2. デジタルサイネージの主な活用方法
具体的なデジタルサイネージの活用方法は、主に以下のようなものです。
- デパートやスーパーで開催中のキャンペーン・セールなどのお知らせ用に利用する。
- 店舗などで特にプッシュしたいオススメ新商品の宣伝に活用する。
- オフィスで、社内向けの重要情報を共有するためのツールとして活用する。
- 駅などの公共施設で、電車の遅延情報や乗り換え案内などのお知らせ用に活用する。
- ホテルや旅館などでその日1日の天気予報を表示したり、周辺のオススメ観光施設を表示したりするのに活用する。
▼具体的な活用例について:デジタルサイネージの利用シーン(NTTテクノクロス「ひかりサイネージ」)
3. デジタルサイネージの3つのタイプ
デジタルサイネージは、大きく「スタンドアロン型」「ネットワーク型」「インタラクティブ型」の3つのタイプに分けられます。
(1) スタンドアロン型
ネットワークや他の機器に接続せず、単独で動作しているタイプのもの。USBやSDカードにコンテンツを入れて、それをデジタルサイネージ上で再生する方式をとる。ネットワークに接続されていないので、コンテンツを更新する際は毎回直接機器を操作する必要がある。
(2) ネットワーク型
ネットワークや他の機器に接続されているタイプのもので、サーバーやネットワークからデータなどをダウンロードしてコンテンツを表示する形をとる。全ての機器を同期した状態でも運用できるので、サーバーのデータを差し替えるだけで一気に全ての機器の表示内容を変更することも可能。ネットワーク使用料が発生するが、コンテンツの管理・更新などは圧倒的にスタンドアロン型よりも楽になる。
(3) インタラクティブ型
ネットワークに接続していて、かつ、タッチパネル機能やモーションセンサーなどを搭載しているタイプのもの。名前の通り、ただ表示された情報を受容するだけでなく、ユーザー側からも情報を入力できるなどインタラクティブな仕組みになっている。
4. デジタルサイネージを活用するメリット
(1) ひとつのディスプレイだけで、様々なコンテンツを表示することが出来る。
→ 様々な場所にコンテンツを掲載する必要がなくなるので、省スペース化につながる
→ 柔軟にコンテンツを差し替えられるようになる。表示する内容を、時間や天気に応じて変更することがより容易に出来るようになる。
(2) 印刷〜設置までの工数や印刷費などの予算を削減することができる。
→ 紙の場合は印刷したり、印刷したポスターなどを設置したりする手間・費用が発生するが、デジタルサイネージの場合はそれらの手間・コスト共に抑えることが出来る。
(3) 静止画ではなく動画で魅力や特徴を訴求することができる
→ デジタルサイネージの場合は動画を利用できるし、インタラクティブ型であれば、ユーザーに情報を入力してもらうことで、それぞれのユーザーにより最適な情報を表示することができる。
デジタルサイネージの基礎構成や導入メリットについてはこちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:デジタルサイネージとは?今さら聞けない基礎構成から導入メリットまで徹底解説|ミライコラボ
5. デジタルサイネージのデメリット
(1) 初期費用・導入コストが大きい
→ 長期的な視点でみると元は取れるかもしれないが、単発でプロモーションを実施したり、宣伝する機会がそこまで多くない場合は紙の方がコスパがいい場合も。
(2) 故障する可能性があったり、操作方法などを覚える必要がある
6. デジタルサイネージだけでなく、WEBも含めてトータルでプロモーションを考えよう
デジタルサイネージは、企業の有力なプロモーションツールのひとつになりうるものですが、デジタルサイネージを利用することだけにとらわれず、WEBサイトやアプリなども含めて、トータルでプロモーションを考えるようにするほうがよいでしょう。デジタルサイネージの場合は、実際にその場にいる人にしかアプローチできませんが、WEBページであれば、世界中の人に同時にアプローチできて、なおかつどれくらいの効果につながったのかしっかりと検証することも可能です。
なぜデジタルサイネージを利用するのか、しっかりと利用する目的や理由を整理してから導入しないと、お金を無駄にしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
7. 場合によってはM&Aを行う方がコスパがいい場合も
デジタルサイネージやWEBなど、会社としてデジタル領域のプロモーションや施策などを強化していきたい場合、新しくスキルを持った人材を採用するのではなく、場合によっては、WEBなどのデジタル領域での実績や経験が豊富な会社を、M&Aによって買収する方が、トータルで見た際、メリットが大きい可能性もあります。
パラダイムシフトは、IT領域のM&Aに力を入れており、これまでの実績も豊富です。それぞれの事例の詳細は以下のページにまとまっていますので、デジタルサイネージを使ったプロモーションを含め、デジタル領域の強化を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
▼パラダイムシフトが担当したM&A事例: https://paradigm-shift.co.jp/services/case_list
関連記事
■企業におけるAR技術の活用例8選! 活用するメリットの解説
デジタルサイネージとは性質が少々異なりますが、AR技術によって商品やサービスをユーザーに伝える方法は様々に発展を見せています。こちらの記事では、ARの活用事例やメリットにつき、解説をしております。
■近年の愛知県でのM&A、会社売却、事業譲渡の事例紹介
近時、愛知県で実施されたM&A等の事例として、デジタルサイネージのサービスを展開する企業を含めた事例を紹介しております。
デジタルサイネージのメリットや費用対効果については、こちらの記事で詳しく解説されています。
あわせてご確認ください。
参考:デジタルサイネージはどんなメリットや費用対効果が期待できるのか?| 株式会社ラビロー
デジタルサイネージの活用事例については、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:デジタルサイネージの特徴と活用事例、導入のメリットを解説 - ミツカル