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そもそも「IoT」ってなに? ビジネスでの具体的な活用例を紹介!

今回の記事では、IoTのビジネスでの活用例などについて紹介していきます。最近IoTというワードをよく見聞きするようになったものの、そもそもどういう意味なのかいまいちしっかりと理解できていないという人もいらっしゃるかと思いますので、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

1. そもそもIoTとは

IoTは、Internet Of Things の略称で、あらゆる全てのモノをインターネットに接続して利便性をUPさせる仕組みのことをいいます。

私たちの生活に身近なところでいうと、例えば自分の声に反応して音楽をかけたり天気予報などをお知らせしてくれるスマートスピーカーや、賞味期限を管理したりレシピを提案してくれる冷蔵庫などがありますが、こういった家電製品だけに限らず、あらゆるものをネットワークに接続して活用していこうとする動きが広がっています。

なお、IoTを発音する際は、「アイオーティー」と言うのが一般的です。

▼IT用語集:「IoT」

2. IoTのビジネスでの活用例

ここからは IoTのビジネスや観光などでの活用例を、ジャンルごとに分けて紹介していきます。

(1) 農業

一つ目は農業での活用事例です。農業とIoTは意外に相性が良く、IoTを活用することによって、業務の効率化はもちろんですが、売り上げのUPにつながっている事例などもあります。

例えば、株式会社ルートレック・ネットワークスという会社が開発している「ゼロアグリ」という機器は、水やりや施肥などを、各種センサーの情報に基づき、感覚ではなくデータをもとに自動的に供給できようにするためのものですが、こちらの機器をキュウリの栽培に活用することで、作業の効率化はもちろん、約162万円の年間売り上げUP(利益は119万円UP)に成功している事例などがあります。

▼参考記事:省力化と少量多潅水を両立し、収量は2割向上!初期費用の回収は約2.5年を見込む(ゼロアグリ公式)

また、単純に作業を効率化して負担を軽減する目的だけではなく、無農薬栽培など農作物の品質をさらに高めたり、コウノトリや田んぼに生息するカエルやヤゴなどの生物を守る目的で、IoTを農業に導入している事例もあります。

▼参考記事:ITセンサー活用で目指す「有機米とコウノトリが育つ」農地づくり(アグリジャーナル)


(2) 漁業

2つ目は漁業での活用事例です。農業と同じように、漁業に関しても魚への餌やりの量など、経験と勘に依存していた部分が多く、そういった作業にIoTが活用されることで、作業の効率化や経費削減につなげたり、次世代の人間に継承していこうとする動きなど、これまでの獲る漁業から見守る漁業へと変化させていこうとする動きがあります。

具体的には、IoTを活用すれば、水温や酸素・塩分濃度などの計測データを送信する仕組みを構築できるので、実際に海に出ていなくても、陸地から海中の状況が把握できるようになります。

実際に福井県の小浜市などは、鯖の養殖にIoTを活用し成功につなげています。

▼参考記事:経験や勘に頼っていたノウハウをデータ化して蓄積し、鯖養殖技術の確立につなげたい(KDDI公式)

宮城県東松山市のサケ定置網の漁獲量予測や、長崎県五島市のマグロ養殖基地化などの事例もこちらで確認することができます。

▼参考記事:KDDIが取り組むスマート漁業(KDDI公式)

(3) 自動運転

自動運転に関しては、色々なジャンルがある中でも、IoTの最大の目玉と言われています。運転にIoTを活用することによって、効率化はもちろんですが、交通事故の削減などの効果も期待できるといわれています。

IoTを自動運転に活用する具体的なメリットとして、車の運転を遠隔から管理できるなどの利便性向上だけでなく、交通事故発生の原因究明がさらに容易になるなど、様々な効果が期待できるようです。

なおセンサーにより取得するデータは、運転ルート、燃料消費量、交通情報、事故データなど様々であり、これらデータを取得することによって走行中の速度超過や急ハンドル・急ブレーキの検知なども可能になると言われています。

▼参考記事:自動車(クルマ)のIoT化(自動運転など)による運行効率化・交通事故削減【活用事例】(ユーピーアール株式会社公式)

(4) 酒造メーカー

酒造業界でも、IoTを活用した実証実験が行われています。農業や漁業などと同じように、IoTを活用することによって、これまで勘や経験に頼っていた作業などを全てデータとして蓄積できるようになるため、工程を自動化したり、作業を遠隔地から確認できるようになるなど、効率化につながるだけでなく、次世代への技術の継承にもつながります。

たとえば、創業100年を超える宮城県の寒梅酒造は、以前は1日に4~5回酒造に行って温度などを計測し、手書きでデータを記録しつつ様子を見ていたそうですが、IoTを導入したことによって、酒造での確認は朝夕の2回だけに減らせるようになり、様々な取り組みを重ねたことによって、売り上げも最終的に4倍にまで伸びたそうです。

なお作業の効率化以外にも、データをデジタルで細かく管理することによって、今までは気がつけなかった「中心部と外側でそれほど温度に差がないこと」「高品質と言われるもろみの温度推移」などの新しい発見にもつながり、こういった発見が質の向上につながっているとされています。

▼参考記事:ただ、おいしいお酒を届けたい。IoTを活用した酒造りへの取り組み(NTT東日本公式)

(5) 健康

5つ目は健康のジャンルです。外からは見えない膀胱の膨らみ(尿のたまり具合)や睡眠状況をデータ化し、それをスマートフォンのアプリで管理し、タイミングよく通知を出したり、一人一人にあった改善プランを提案してくれるプロダクトなどが、すでに開発・販売されています。

前者のプロダクトは「D Free」というもので、トイレが近く介護が必要な高齢者の方や尿意を感じない障害者の方、そして子供のトイレトレーニングなど、様々な用途で利用することができます。

「D Free」公式サイト

・睡眠改善プログラムを提供している「NeuroSpace」公式サイト

あとは「はみがき × IOT」という組み合わせもあり、歯の磨き方をデータ化して記録することで(どの歯を磨いた・磨いてないのか、どれくらいの強さで磨いたのかなどが記録される)、磨き残しを防ぐというプロダクトもあります。

▼参考記事:完璧な歯磨きで虫歯を防ぐ、IoTブラッシングデバイス「Smartbrush」(TECHABLE)

(6) IoT家電(スマート家電)

私たちの生活に身近なスマート家電もひとつの例です。例えば通常のテレビ番組と一緒に、YouTube、Netflix、Huluなどのサービスが見られるテレビや、音声で機器を操作できるスマートスピーカー(Gooogle homeやAmazon Echoなど)も、IoT家電(スマート家電)のひとつです。

また、こういった電子機器だけではなく、自宅の照明やドアなどをIoTで管理するサービスもあります。

▼参考記事:自宅の既存照明をスマートスピーカーやスマホ対応にする、IoT壁スイッチ(家電Watch)

こちらの「 Link-S2 (リンクエスツー) 」というプロダクトは、自宅の壁のスイッチと入れ替えるだけで利用可能で、人感センサーを設定すれば外出先から在宅確認などもできるようになるそうです。

(7) トイレ

IoTの仕組みは、トイレの設置場所や空き状況の把握などにも活用できます。こちらで紹介するのは小田急電鉄の新宿駅の事例ですが、この例のように、初めて訪れるような場所や大きなスペースのような場合の場合、場所と空席情報が事前に把握できれば助かる人も多いと思います。

具体的な仕組みとしては、トイレのドアの外に開閉センサーが付いていて、ドアが閉まるとセンサーが稼働し、それがデータとしてWEB上に反映されるという形になっているようです。

トイレということで、抵抗を感じる人も多いのでは?と思いましたが、実際のところ、予想以上に前向きな反響が得られたようです。

▼参考記事:『駅の空いてるトイレが分かる』アプリケーションを開発。「これを待っていた!」とSNSで話題に(KDDI公式)

(8) ドローン

こちらは、ビジネスではなく観光や防災での事例になりますが、ドローンとIoTの仕組みを活用した事例もあります。沖縄は観光業が特に盛んな地域ですが、海水浴やダイビングを目的とする観光客も多く、海難事故が問題となっていましたが、この状況をドローンとIoTの仕組み(ドローンを飛行させて海上の様子を撮影し、その映像を遠隔地から見て指示を出したりする)を活用することによって解決しました。

従来、海上での事故による捜索にはヘリコプターを活用するのが一般的であり、コストなどの面からも現実的でない場合も少なくありません。それに対しドローンであれば導入コストも低いですし、維持するためのメンテナンスも比較的容易に行えるというメリットがあります。

▼参考記事:ドローンによる上空からの被災者の捜索活動訓練を実施。防災分野における、ドローンの活用を検証。(KDDI公式)

(9) ホテル業界

ホテル業界では、人材不足と人件費高騰の課題を解決するために、IoTが積極的に活用されているようです。フロントに自動精算機や外国人観光客向けに翻訳用のタブレットを設置することなどはもちろんですが、お客さんからの定型的な質問に対し、客室にスマートスピーカーを設置して解決するなどの方法も、活用例の一つとして考えられます。

特にスマートスピーカーによる外国語案内は、外国人観光客の方からの問い合わせに対しても効果が期待できそうです。

▼参考記事:【IoT活用事例】 ホテルへのIoT導入による人件費最適化(ユーピーアール株式会社公式)

(10) 乾電池

最後はIOT × 乾電池の組み合わせです。乾電池で動くおもちゃなどをスマートフォンで制御したり 、テレビやエアコンのリモコンに用いる乾電池をIoT対応の乾電池にすることによって、当該乾電池の使用状況をクラウドで確認できるようにし、離れて暮らす家族の生活をさりげなく見守ることができたりと、IoTを活用すれば乾電池一つでも様々なことが可能になります。

▼参考記事:みまもり電池「MaBeee」とは(ノバルス株式会社公式)

3. さいごに

IoTの動きは、紹介した事例以外にもまだまだ色々なジャンルで起こっており、ビジネスチャンスも多いと予想されています。また、それまで熟練の職人の勘や技術に頼っていた部分をIoTによってデータ化することにより、一般化可能な発見が得られることも多くあることから、一見ITと縁遠いような伝統的な業界との親和性が高いことも特徴です。

なお、パライダイムシフトでは、IoTを活用した事業開発や既存事業のイノベーションをサポートしたり、M&Aによって新たなリソースを確保して新規事業を始めるなど、様々なサポートが可能となっています。パライダイムシフトが手がけた過去の事例は、こちらのページに一覧でまとまっていますので、興味がある方はご参考ください。

▼M&Aと事業開発の事例

http://paradigm-shift.co.jp/services/case_list/

また、併せて下記の記事ではIoTスタートアップ5社の特徴なども紹介していますので、こちらの記事も一緒にチェックしてみてください。

「注目のIoTスタートアップ5社の特徴や資金調達額を紹介!」

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