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基礎から学ぶメタバース ~なぜFacebookは巨額の投資を決めたのか

「メタバースって何?」「Facebookとどんな関係があるの?」などと気になっていませんか。メタバースとはオンライン上の仮想空間で、最近はFacebookによる5000億円以上の投資規模が話題になっています。

現在仕事をしている皆さんにとっても、仮想空間とのかかわりが深くなるでしょう。
今回はメタバースを知りたい人のために、基本的な意味や使い方、近年の動向などを解説します。この記事を読めば新しい空間の全体像をつかめるでしょう。

1. メタバースとは何か?

まずはメタバースの基本的な意味を紹介します。これはオンライン上の仮想空間の一種で、現実世界に近い感覚でコミュニケーションを取れます。もとはSF小説で生まれた概念であることも興味深いでしょう。

(1) オンライン上の仮想空間

メタバースとはオンライン上に作られた仮想空間です。アクセスした人は「アバター」という仮想キャラクターを空間に入れる形で参加できます。ここにアクセスすれば、もうひとつの世界での活動を楽しめるのです。

メタバースはSF作品やゲームのようなフィクション空間としてのイメージが強かったでしょう。しかし近年はFacebookやMicrosoftのような世界的企業が、ビジネス会議の場として使う動きが高まっています。

想像力あふれる仮想空間の世界が、未来的なビジネス空間としてライフスタイルに影響を与えるでしょう。

(2) VR空間上でコミュニケーションができる

メタバースの特徴は、VR空間上でコミュニケーションを取れることです。パソコンやスマートフォンから、自身に準ずるアバターを動かし、他の人と会話や情報共有ができます。

近年はVRやARの技術が発展しており、市場規模の拡大化も急速になっているとされます。VRゴーグルを使えば、仮想空間を身近に味わえます。VRやAR技術をメタバースと組み合わせれば、表情やアクション、言葉を他人に伝えられるのです。

メタバースなら直接人と会うことがなくても、オンライン空間で現実的なコミュニケーションを取れるでしょう。以上からビジネス会議での活用が本格化する可能性は大きいといえます。

(3) もともとはSF小説で生まれた概念

メタバースはもともとSF小説で生まれた概念とされます。1992年に『スノウ・クラッシュ』という作品がニール・スティーヴンスンにより発表されました。ここで「メタバース」という言葉があり、ネット上の仮想世界と定義されています。

そこから派生し、仮想空間でユーザー同士がコミュニケーションを取るための世界が、現実のIT業界で作られています。オンラインゲームやテレワークの世界的な浸透も後押ししているでしょう。

現実社会のデジタル化が急速に進んだことが、メタバースにとっては追い風になっています。もとは小説のために作られた概念でしたが、それが実現しつつあるのでしょう。

2. メタバースでできること

メタバースではバーチャル空間に入れるのが特徴です。さらに架空キャラクターで参加でき、現実のように他のユーザーが操るキャラクターとコミュニケーションを取れます。自宅完結で好きな人と会話ができるのがメタバースの醍醐味です。

(1) バーチャル空間に入れる

メタバースの基本は、バーチャル空間に入ることです。オンライン上におけるコミュニケーション専用の空間を開発社が用意しており、そこに何人でもアクセスできます。

最近はビジネス用のメタバースも提唱されている状況です。たとえばバーチャル会議室として、資料やメモを書けるだけではありません。他のメンバーと資料やデータを共有したり、会話をしたりできるのです。

現在ではまだメタバースに対応する端末が限られています。しかしIT技術の進歩は最近速くなっているので、今後対応端末の急増も予測できるでしょう。様々なタイプのバーチャル空間を味わえる可能性があります。

(2) アバターのような架空キャラクターで参加できる

アバターのように、架空のキャラクターをバーチャル空間に入り込ませて参加できます。主に3DCG空間で、自分が作り出したアバターが活動しているのです。他の参加者によるアバターも動いているので、現実世界のようなコミュニケーションも取れます。

たとえばFacebookのバーチャル会議室「Horizon Workroom」でも、アバターと空間オーディオ技術でアバターのリアルな動きを見られます。自宅にいながら同僚と場所をともにしている感覚になれるのです。

Horizon Workroomではアバターの手の動きや表情で感情を伝えられるなど、細かい部分まで技術が行きわたっています。お互いが離れていても、本格的なコミュニケーションや情報共有が可能です。

(3) データや会話の共有が可能

メタバースではデータや会話の共有ができます。会話中にパソコンやスマートフォンでメモを取ったり、メッセージを打ち込んで相手に情報を伝えたりするのが可能です。

これまでGoogleやMicrosoftなどでスケジュール管理やカレンダーの作成、ファイルの共有などができるシステムがありました。しかしHorizon Workroomのように、こうした数々のクラウド機能を、ひとつのバーチャル空間で同時にできる技術が明かされています。

会話だけでなく情報の整理や共有も、近年のバーチャル空間で可能です。これを機にテレワークでも仕事の行動範囲が広がるでしょう。

3. メタバースとして話題になったサービス3選

メタバースとされる有名なサービスを紹介します。『セカンドライフ』や『あつまれ どうぶつの森』など、よく考えればメタバースに当てはまるものが思い当たるでしょう。ここでは3つの代表例をまとめました。

(1) 『セカンドライフ』

『セカンドライフ』はアメリカのリンデン・ラボ社により開発されたバーチャル空間のゲームです。3DCG空間へのアバターの登場があることから、古典的なメタバースと評価する人も多いでしょう。

基本的には無料でアクセスできますが、メンバーシップ代やCG空間にある島の固定資産税のように有料部分もあります。ここで手に入れられる島はサーバーとして機能しているのが特徴です。

現実と違うライフスタイルを味わうことに専念されているのが、セカンドライフのポイントでしょう。いずれにしてもメタバースとして現代に通じる要素が多く見られます。

(2) 『あつまれ どうぶつの森』

『あつまれ どうぶつの森』は任天堂が開発し、2020年に話題になったメタバースゲームです。もとは『どうぶつの森』シリーズのひとつで、この作品では無人島が舞台になっています。

アバターは人間だけでなく動物としても登場し、他のプレイヤーとのコミュニケーションが可能です。何もない無人島の状態から、DIYで家や施設などを手作りし、ひとつの街を作るのがメインコンセプトになります。

愛らしいキャラクターと遊び心にあふれた演出で、現在も話題性があるゲームです。

(3) 『マインクラフト』

『マインクラフト』はWindowsの子会社であるMojang Studiosが開発したゲームです。パソコンやスマートフォン、Nintendo Switch、Playstation4など対応機種が多いのも印象的でした。

砂場とブロックを中心に世界観が構成されており、プレイヤーはひとつの街を作ったり仮想生活を楽しんだりできます。プレイ動画が多数公開されるなど、現実世界のようなさまざまな企画も可能です。

バーチャル空間での新しい楽しみを見出すゲームとして、マインクラフトは今も愛されています。

5. なぜFacebookはメタバースに巨額の投資をしたのか

最近はFacebookがメタバースに巨額の投資をしたことが話題になっています。その詳細と背景を知ることで、現在のバーチャル空間を取り巻く状況がわかるでしょう。

(1) 日本円にして約5000億円を投資

2021年7月にはFacebookはメタバースに対して約5000億円を投資する計画を明らかにしています。これほどまでに新しい仮想空間への将来性を感じているのでしょう。

この時期のFacebookは、メタバースのプロジェクトをアンドリュー・ボスワース氏が率いています。ボスワース氏はVRやAR部門である「Facebook Reality Labs」の統括です。彼の手腕が、バーチャル空間の発展にかかっています。

Facebookはメタバースを新たなメインコンテンツとして押し出す狙いで、投資の成果や今後の動向が注目される状況です。

(2) メタバースはより共有感覚が強いとされる

Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、メタバースをIT技術として重要と認識しているようです。新しい仮想空間について、VRやAR、ゲーム機、パソコン、モバイルなどさまざまなデバイスにつながると考えています。

ここでザッカーバーグ氏が強調するのが「没入感」です。これはバーチャル空間のように本物ではない場所でも、離れた人と空間を共有し、現実のコミュニケーションを取っているように感じられることです。

バーチャル空間の醍醐味は、特定の場所へ移動しなくても、まるでそこにいるような感覚を強く味わえることでしょう。メタバースはその実現性が高いとして注目されています。

Facebookで新たなコミュニケーションを提唱してきたザッカーバーグ氏には、次世代の交流ツールとしてメタバースの魅力を見出しているのでしょう。

(3) 2021年8月に「Horizon Workrooms」をリリース

メタバース推しを裏づけるように、Facebookは2021年8月に「Horizon Workrooms」をリリースしました。こちらはヘッドセットをつければアクセスできるバーチャル会議室です。

さらに9月には、ZoomのWeb会議を生かしたバーチャルホワイトボード「Zoom Whiteboard」も発表しました。「Quest 2」というコントローラーでボードに書き込めます。

バーチャル会議室と仮想ホワイトボードの組み合わせで、自宅にいながら本格的な会議ができるのです。職場への移動時間をカットしながら、効率良く会議を進められれば、理想なアイデアを打ち出しやすいでしょう。

5. まとめ

メタバースは最新技術を備えたバーチャル空間として注目されます。ユーザーはアバターを空間に入れることでコミュニケーションに参加可能です。他のユーザーとの交流だけでなく、ビジネス目的でのデータ共有など多種多様な用途が期待されます。

メタバースのおかげで、自宅から職場への移動時間をカットしながら、充実した会議を進められるでしょう。新しいライフスタイルだけでなく、ビジネスの活性化にも役立ちそうです。

Facebookがメタバースに巨額投資をするなど、現在もさまざまな話題が世界を駆けめぐっています。今後の発展に期待しましょう。

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