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DWH、BIツール、ETLツールとは?それぞれの違いや、メリット・デメリットについて

今回の記事では、DWH・BIツール・ELTツールについて、それぞれを利用するメリット・デメリット(注意点)や、具体的な活用方法・事例などについて紹介していきます。データ集計・分析といった作業をより効率化したい人や、データはたくさんたまっているのに有効活用できていない、という人のためのツールなので、これらのことに関して不満をかかえている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.DWHとはなにか

DWHは、Date Ware House(データウェアハウス)の略称で、データを収納するためのシステムのことです。様々な種類のデータを、時系列や内容などに応じて整理・管理する役割を担っており、まだ利用されていない莫大な量の過去データを統合し、保管や分析などの作業に利用します。

ちなみに関連する用語として「データベース」や「データマート」がありますが、データベースはDWHに収納されるデータシステム、データマートはそのデータベースの一部分にあたるデータ群のことです。

近年「ビックデータ」という言葉がよく使われるようになりましたが、莫大なデータを分析して事業に活用していく際、一つの部門だけではなく、様々な種類のデータを基に分析を行っていけば、より様々な示唆が得られる、ということから注目されるようになりました。

2.DWHのメリット・デメリット

DWHには、具体的にどのようなメリット・デメリット(注意点)があるのか、整理してみます。

(1)DWHのメリット

繰り返しになりますが、DWHを構築して活用するメリットは、過去の莫大で様々な種類のデータを、まとめて一つに統合できることです。会計データ・商品別の販売データ・在庫データ・会社の業績データ・お客さんの行動データ(オフライン / オンライン)など、それぞれカテゴリーの異なるデータをひとつにまとめて管理し、そのまとめた全てのデータをもとに、ある特定の視点に沿って分析することが可能になります。

(2)DWHのデメリットや注意点

メリットにも関連しますが、様々な種類のデータをひとつにまとめる際、なんとなく必要そうなデータをひとまとめにする形ではなく「実際にお店に来店するお客さんは、事前にWEBサイトで情報収集しているか、そして情報をチェックしている場合は具体的にどのようなページを参考にしているのか知りたい」など、あらかじめいくつかの目的をイメージした上でDWHを構築するほうがよいです。

あくまでも分析は手段で、次の改善策に活かすためのシステム、ということを、忘れないようにしましょう。

3.DWHの活用方法や活用事例について

航空会社の事例をもとに、DWHの具体的な活用方法について紹介します。

航空会社は、顧客情報・運行状況・航空券データ・収益データ・予約データなど、様々な種類のデータを扱っているため、DWHがとても重要な役割を果たしており、以下のように様々な用途でシステムが活用されています。

(1)リアルタイムでの座席の在庫管理とプライシング

ひとつ目はリアルタイムでの座席状況の把握と、それを踏まえた、出発までの時間に応じた値段の割引です。空席状況が多いまま離陸すると、収益のとりこぼしにつながってしまうため、少しでも空席を減らへし、収益をUPさせようとする取り組みです。

(2)悪天候時の対応

悪天候の際は、フライトのキャンセルや到着地の変更などが必要になりますが、そのような場合でもDWHが活躍しています。具体的には、出発予定の各フライトの収益データを把握し、儲かる飛行機から先に飛ばすなど、収益の取りこぼしがないように工夫されています。

(3)お客様の待ち時間の短縮

3つ目はカウンター業務の効率化です。カウンター前にお客さんの待ち行列をつくってしまわないよう、予約状況・リアルタイムでのチェックインデータ・過去のチェックイン時間データなどを分単位で照らし合わせ、カウンターと荷物ステーションの業務配置や管理が行われています。こういった工夫は、お客様の待ち時間が短縮されるだけではなく、業務を行う社員が手持ちぶたさで無駄に過ごす時間を短縮することにもつながっているようです。

参照記事:
https://www.teradata-jp.com/post/2018/07/05/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E6%B4%BB%E7%94%A8%E4%BA%8B%E4%BE%8B

4.BIツールとはなにか

BI(Business Inteligence)ツールは、DWHに統合したデータを収集して分析し、その結果をビジュアル化してくれるツールです。DWHに統合された様々なデータを複数の角度から分析して検証すること、データマイニングを行ってデータの中に埋もれている新しい示唆を発見すること、そして様々なデータをベースにプランのシュミレーションをしてみるなど、様々なかたちで利用されます(経営分析・人事分析・データ集計など)。

なお、現在エクセルなどを利用し、手動でデータ集計や分析を行っている場合も、BIツールを利用すれば、大きく手間が省けて、より快適に作業出来る可能性があります。

5.BIツールのメリット・デメリット

(1)メリット

BIツールを導入すれば、データ分析を専門的に行う人がいなくても、誰でもデータ分析から新たな情報を得て、活用できるようになります。プラス、単純にエクセルなどのツールよりも手間が少ないですし、レポート作成の必要もなくなるので、作業する時間を大きく短縮できるというメリットもあります。

(2)デメリット

一方とても便利で、新たなビジネスチャンスの発掘に繋がりやすいツールではあるものの、あくまでも蓄積された膨大なデータありきのもの、ということを忘れないようにしましょう。BIツールはあくまでも道具で、新しい示唆を発見するための「データ」という資産がなければ意味がありません。

また、実際のアクション(改善策や新規施策)につなげるためのツール、ということも忘れてはいけません。実際にこういったデータが欲しいなど、ある程度利用シーンがいくつかイメージできる状態で利用するほうがいいでしょう。

6.BIツールの活用方法について

BIツールの具体的な活用方法を紹介します。

(1)人事部門

正社員 / 契約社員 / 派遣社員それぞれの部門の人員推移や比率、社員の昇給率など、様々な軸で社員の状況を把握できるようになります。

(2)総務部門

ビジュアル方された分析結果などを利用することにより、会社の経営状況などをより分かりやすく、より簡単に社員に共有できるようになります。

(3)営業部門

売り上げ目標の達成度、社員一人一人のパフォーマンス、利益率や在庫数などを、社員一人一人がより簡単にチェックできるようになります。

(4)BIツールの活用事例について

BIツールの具体的な活用事例については、中小企業の事例を2つピックアップしました。

中古タイヤの在庫状況や売れ筋を、きめ細かく把握できるBIツールを導入。 / 石上車輌株式会社(従業員数200名)

部署毎に分断されたシステムを連携させてデータの重複入力などを防ぎ、業務の大幅な効率化に成功 / 昭和精工株式会社 (従業員数103名)

(5)無料のBIツールも

ちなみにGoogleは、無料で「Google データポータル」というBIツールを提供しています。Googleスプレッドシート、Google Analytics、Google広告などのデータを統合して、様々な角度から分析ができるようになっています。 Google データポータル

他にもMicrosoftが提供する「Power BI」というツール(一部無料)など、様々なものがありますので、興味がある人はチェックしてみてください。

7.ETLツールとはなにか

ETLツールは複数データの抽出・変換を行い、それらをDWHに連携させるためのツールで、ETLは「Exert(抽出)」「Transform(変換)」「 Load(接続)」の頭文字を取ったものになります。

一つ目にDWH( 様々な種類のデータをひとつに統合して管理するためのシステム )を紹介しましたが、DWHはあくまでも様々な種類のデータをひとつにまとめて管理するためのシステムです。まずはシステムに格納するバラバラの種類のデータを連携させる必要があり、そのためのツールとなっています。

データを統合するにあたり、扱うデータの種類が変われば、その際に必要となる知識や技術も必要になりますが、ETLツールを利用すれば、そういった障壁を少なくして、よりスムーズに作業できるようになります。

ちなみに多くのETLツールが、プログラミング不要で利用できるようになっているのも特徴です(ただし、事前にソフトをインストールする必要があるツールがあったり、コーディングを行う必要があるものもあり、プログラミング不要とはいえ、ツールを扱う際には、専門的な知識も必要になります )。

8.それぞれの違いについて再度整理 

DWH・BIツール・ELTツールの3つを紹介しましたが、最後にもう一度それぞれの違いについて整理しておきます。

【 DWH:】データを収納しておく倉庫(システム)のこと。様々な種類のデータを、時系列や内容別などに応じて整理・管理する役割を担う。

【 BIツール:】DWHに統合したデータを収集してビジュアル化してくれるツール。分析する際に活用される。

【 ELTツール:】複数データの抽出・変換を行い、連携させるためのもの。バラバラの種類のデータをDWHに格納・蓄積させるために必要なツール。

9.IT / WEB業界の分野が弱い場合は、M&Aで他社の力を借りるのもひとつ

事業にかかわる様々な領域の中でも、特に変化が早く、情報に付いていきつつも、それに振り回されず、自社にとってベストな判断ができるようにする必要があります。

しかし現在、IT・WEB領域が弱い会社の場合、そういった判断や、スピード感を持って新規事業などを進めていくことが難しいケースも多いと思われますので、M&Aをすることによって、既に知見や実績をもった会社の力を借りるのもひとつです。

パラダイムシフトはIT / WEB領域のM&Aに強みをもっており、過去に仲介したM&Aの実績数も100件以上を超えています。

M&Aを考えるようになった背景や、交渉の際に苦労した点などを、それぞれの事例ごとに整理して紹介していますので、ITやWEBの領域に現在不安を抱えている場合は、参考にしてみてください。

成長分野への投資を拡大させるために、1990年創業のファブレス半導体メーカーが総勢30名のシステム部門を譲渡した(選択と集中を目的としたもの)事例などを、写真付きの対談形式で紹介しています。

パラダイムシフト / M&A事例対談集
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