今回の記事では、国内外のタクシー配車アプリや、タクシー配車プラットフォームなどをまとめて15個紹介していきます。タクシー配車アプリなどについて情報収集されている方の参考になれば幸いです。
1. UBER
まず一つ目に紹介するのは「UBER」というアプリです。「UBER」という名前は「UBER EATS」とうサービスを通して、一度は見聞きしたことがある人も多いかと思います。
アプリで行先を指定すると、最初に料金が表示されて、その後何分くらいで現在地に到着するかも表示されるようになっています。ちなみに世界65ヵ国、700以上の都市で展開中となっていますが、日本ではまだ一部の大都市のみでの運用となっています。
また車に乗って移動するだけではなく、ドライバーとして登録して、収入を得ることも可能です。
https://apps.apple.com/jp/app/uber/id368677368
2. YANDEX. Taxi
「YANDEX. Taxi」は、世界15ヵ国で利用できるタクシー配車アプリです。先ほどのUBERと同じように、目的地を指定すると、事前に乗車料金が確認できるようになっていたり、ドライバーの方と拾ってもらう場所の詳細について、チャット上でやり取りすることも可能となっています。
また、サービスに「エコノミー」「コンフォート」「コンフォート+」といったクラスが設けられていることも特徴のひとつです。
ちなみに料金の支払い方法に関しては、カードと現金の両方で支払い可能な地域も一部あるようです。
https://apps.apple.com/jp/app/yandex-taxi-book-a-car/id472650686
3. CAREEM
「CAREEM」は、モロッコやパキスタンなど、世界13ヵ国・100以上の都市で運用されているサービスです。タクシーの配車サービスだけではなく、レストランに料理の注文をしたり、お店に食料品を注文したりできるなど様々なニーズに対応しています。
ちなみに車を予約する際は、すぐに予約を行うか、時間を後に設定して予約するかなどを選べるようにもなっているようです。
https://www.careem.com/
https://apps.apple.com/jp/app/careem-%D9%83%D8%B1%D9%8A%D9%85-car-booking-app/id592978487
4. GRAB
「GRAB」は、東南アジアなどの数カ国で展開されている配車アプリです。現在地、目的地、価格などのすべてがオンライン上で確認できるようになっていて、スマホの中だけでやり取りが完結する仕組みになっています。通常は、ドライバーと会話でやり取りをする必要が出てきますが、クレジットによる支払いが可能なため、GRABというアプリを使えば、英語や現地の言葉が分からなくても目的地までいくことができます。
また、こちらもチャット上で事前にやり取りすることが可能で、現在地の場所を写真などで共有して伝えることもできたり、車だけではなく、バイクも選択できるようになっているそうです。
参考:
https://note.com/kanakoozeki/n/n53577aa01d67
5. PICKME
「PICKME」はスリランカで展開されている配車アプリです。現在地と目的地を入力すると、利用者の最も近くにいるドライバーが迎えに来てくれる仕組みになっており、ドライバーの現在地と予定到着時刻をリアルタイムで把握できるようになっています。
また、選べる車の種類が7種類と多かったり、バイクなども利用できるようになっています。
6. OLA
「OLA」は、インドとロンドンでサービスを展開しているタクシー配車アプリです。インドでは「OLA」と一番最初に紹介した「Uber」が利用できるようですが、料金は「OLA」の方が安めで、ドライバーの審査基準は「Uber」の方が高めに設定されているようです。
なお「OLA」は、用意されている車種も多く、オートリキシャやバイクも呼べるようになっているそうです。また目的地の指定などはGoogle mapでも行うことができます。
ちなみに「OLA」は、これまでに35億ドルもの資金調達に成功しています。
参考:
https://tabi-iki.com/2018/11/06/india-taxi/
https://jp.techcrunch.com/2020/02/01/2020-01-31-ola-london-launch/
7. 99
「99」は、ブラジル発のタクシー配車アプリです。先ほどのインドの場合と同じように、Uberよりも若干料金が安めに設定されていることが特徴です。また依頼する運転手は、プロのドライバーだけではなく、一般の人からも選択できるようになっていて、その場合は料金が低めに設定されています。
迎えに来てくれるドライバーが決まると、その車のナンバーが表示される形になっており、それを目印にして乗車するようです。
ブラジルは他の国よりも治安が悪いため、事前に乗車地と目的地を入力して支払いもアプリ上で可能(クレジット決済にも対応)となっているこのアプリはとても貴重なものといえそうです。
参考:
https://deco8.net/travel/brazil-taxi-app-99/
8. Lyft
「Lyft」は、アメリカで展開されているタクシー配車アプリです。タクシーに乗りたい場所で「Lyft」を起動すると、現在地の近くにいるタクシーが複数表示される形になっており、目的地が決まると、実際に乗るタクシーが、現在地まで近づいてくることを地図上で確認できるようになっています。
また、目的地が同じ方向の人と相乗りすることも可能となっており、その場合は料金が安くなります。
ちなみにUberとの違いは料金面や安全面などで、「Lyft」の方が、若干料金が低めになることが多いようです。一方で「Uber」に備えてある緊急時の電話をかけられる機能が「Lyft」にはなかったりと、安全面では「Uber」の方が良いとされています。
9. cabify
「cabify」はスペインや中南米などを中心に12ヵ国でサービスを展開している配車アプリです。乗車時に聴きたい音楽を設定したり、乗車中、運転手にそっとしておいて欲しいといったことなども選択できるようになっています。
また実際に乗車する前に、運転手にメッセージを送ることも可能となっているようです(自分の目印を伝えたりするなど)。
参考:
https://www.tabinotebook.com/cabify/
10. Japan Taxi
「Japan Taxi」は、ダウンロード数が国内No.1のタクシーアプリです。全国47都道府県で利用可能となっており、対応エリアは日々拡大中となっています。ネット決済機能(キャッシュレス対応)があったり、全国7空港の定額送迎サービスも手配可能など、様々な特徴をもっています。
ちなみにアプリをリリースすることによって、2016年の段階で、新規での利用顧客が1割増加したというデータもあるようです。
参考:
https://www.projectdesign.jp/201602/logistics/002680.php
11. DiDi
「DiDi」はタクシー配車プラットフォームです。世界中5.5億人に利用されているサービスで、対応都市は1000都市以上となっており、タクシーに乗りたい人と乗せたい人を、AIを使ってマッチングさせるサービスとなっています。
具体的にはドライバー専用のタブレットが用意されており、お客さんからのリクエストを受けるだけでなく、AIを活用した需要予測などもチェックできるようになっています。
またドライバー用のタブレットだけではなく、管理者用に、車両とドライバーを一括で管理する機能も用意されており、稼働状況や、お客さんからのフィードバックを分析することなども可能となっています。
なおサービスを運営するDiDiモビリティジャパンは、Didi Chuxing(滴滴出行:ディディチューシン)と、ソフトバンクの出資によって設立された会社となっています。
12. S.RIDE
「S.RIDE」は、みんなのタクシー株式会社が運営する、東京最大級のタクシーアプリです。東京最大級のネットワークを活用し、ワンスライドするだけで、一番近くの車両がすぐに迎えに来てくれるサービスとなっています。
他にも、キャッシュレス決済に対応していたり、乗務員と簡単なメッセージのやり取りができるといった特徴もあります。
なお対応エリアは、東京23区、武蔵野市、三鷹市、西東京市、立川市、横浜市、名古屋市となっています。
13. フルクル
「フルクル」は、アプリを起動した状態からスマホを振るだけで、周辺500m範囲内のタクシーに乗車の意思を伝えられるアプリです。近くにいるタクシーをリアルタイムで把握することも可能となっています。
また他のサービスとは違い、事前のユーザー登録などは不要となっており、アプリをインストールした後にすぐ利用できること、そして迎車料金が不要なことも特徴となっています。
なお対応エリアは、東京23区、三鷹市、武蔵野市となっています。
https://www.km-group.co.jp/fulcul/
14. notteco
「notteco」は、同じ目的地、同じ目的(帰省など)、同じ趣味を持った人などを探して相乗りができるサービスです。実際にサービスを利用する際は、事前にドライバーを検索して連絡し、当日に待ち合わせをして相乗りする形となっており、費用は、ガソリン代や高速代などを現金でワリカンする形となっています。
車のない人と、実際に運転する人の両方にメリットがあるサービスといえます。
15. CREW
「CREW」は、近くを走っている誰かの車をスマホで呼ぶことができるアプリです。先ほど紹介した「notteco」と同じように、タクシーではなく、一般の人の車に乗せてもらう形になりますが、ドライバーは厳正な審査基準を通過した人が採用される形となっています。
また、配車から支払いまで、すべてアプリ内で対応可能で、支払いは、実費とサービスの利用手数料、そして任意で謝礼を支払う形となっています。例えば東京都内での移動など、長距離での移動ではない場合、実費と手数料は、数百円程度に収まる形となっています。
ちなみに、日本全国の移動に関する課題を解決することを目指し、鹿児島県与論町といった離島や、長崎県五島市久賀島などでの実証実験も行うサービスとなっています。
16. まとめ
株式会社パラダイムシフトは、IT領域のM&Aに強みをもつ企業です。新規事業を検討しているが、現在の状況ではそこまで手が回らない、もしくは知見が足りないといった場合、M&Aによって他社の力を借りるのもひとつです。
これまでに担当してきたM&Aを対談形式で紹介したページもありますので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
https://paradigm-shift.co.jp/case/
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