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世界でNintendo Switchが人気なのは北アメリカ?各地域ディベロッパーの人気作も

ゲームのマーケティングに関わっていて、「世界でどこがいちばんNintendo Switchが売れているだろう」と気になっていませんか。Switchは日本でも人気で、現在も売上を伸ばし続けていますが、実際は北アメリカ地域が人気です。

マーケティングを知りたい人には、各国で話題のディベロッパーを知りたい人もいるでしょう。人気地域にはさまざまなディベロッパーがいるので、市場規模の中身を知るうえでも重要です。

今回はNintendo Switchの市場情勢を知りたい方のために、売上が優れた地域とそれぞれの代表的なディベロッパーを紹介します。読めばSwitchのマーケットにおける基本情報を学べるでしょう。

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1.ゲームのディベロッパーとは何か?

ここでのディベロッパーは、ゲームを開発する会社です。似たような概念にパブリッシャーがあるので、勘違いしないように気をつけましょう。

ディベロッパーの定義やパブリッシャーとの関係をまとめました。

(1)ゲームの実際の開発会社

ディベロッパーとは、ゲームの開発会社です。世界中にはさまざまな人気ディベロッパーがあり、「フロム・ソフトウェア」「サイバーコネクトツー」「インテリジェントシステムズ」などが世界的に話題になっています。

ゲームを直接作っているグループですが、ブランドの多くはパブリッシャーの役割を担うことが多いため、ディベロッパーは目立たない印象です。しかし世界中の人々が楽しんでいるゲームは、ディベロッパーによる開発のたまものだと覚えておきましょう。

以上からディベロッパーは、ゲームの下地を支えるグループとして、業界に影響を与えています。

(2)パブリッシャーとは何が違うのか

多くの人が見るゲームソフトのブランドは、ほとんどがパブリッシャーで、ディベロッパーとは違います。

パブリッシャーはゲームの販売会社ですが、直接ゲームを作っていないケースが多いといえます。有名なパブリッシャーは『スーパーマリオ』シリーズの任天堂、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』などRPGシリーズでおなじみのスクウェア・エニックスなどです。

海外でも『コール・オブ・デューティ』シリーズのアクティビジョン・ブリザード、『フォートナイト』のエピック・ゲームズなど話題のブランドはほとんどパブリッシャーと呼びます。

以上からパブリッシャーは作ったゲームを宣伝することがメインで、ゲーム業界の広告塔と考えられます。

(3)ディベロッパーとパブリッシャーはどういう関係?

ディベロッパーはゲームを作り、パブリッシャーはできあがった商品の宣伝と役割が分かれています。ひとつのゲームをハイクオリティな状態で作り、多くの人に売り込むには膨大なエネルギーを要するため、お互いが役割分担していると考えましょう。

パブリッシャーはディベロッパーに新作ゲームの開発を依頼し、完成したゲームをパブリッシャーが顧客に売り込んだり、コマーシャルで宣伝したりします。以上のように2種類のグループが協力し合うことで、新しいゲームが市場に出回るしくみです。

ただし大手のゲーム会社によっては、ディベロッパーとパブリッシャーの役目を一社でかけもつケースもあります。

2.Nintendo Switchの売上地域ランキング

2020年5月時点でNintendo Switchがもっとも売れている地域は北アメリカです。アメリカはもともとゲーム文化が盛んで、特に2020年は新型コロナウイルスの影響を受けた外出制限により、ゲーム需要が増えていることも見逃せません。

北アメリカに続いてヨーロッパがSwitchが売れている地域として続いており、ゲーム大国というイメージの強い日本は3番手です。以上のランキングの背景を紹介します。

(1)1位は北アメリカ

北アメリカ地域は、Nintendo Switchをもっとも多く売り上げている地域として要注目です。特に2020年3月は新型コロナウイルスの影響を受け、外出制限が発令されましたが、自宅にいる時間をつぶす手段としてゲームをする人が多くなったようです。

2020年3月はアメリカだけで16億ドルの収益を誇り前年の同時期と比べて35%も増えるなど、ゲーム市場が盛り上がりました。ゲームパッドや付属品にいたっては、過去最高の売り上げを記録するなど、多くの人がゲームを楽しんだようです。

2020年以前でも、Nintendo Switchは発売から約10カ月で、アメリカ史上最速で売り上げた家庭用ゲーム機という評価を受けています。以上から今後もアメリカにおけるゲーム市場では、Nintendo Switchが見逃せません。

(2)2位はヨーロッパ

Nintendo Switchはヨーロッパでも日本を上回る人気を見せています。アメリカほどの勢いはありませんが、2017年にはNintendo Switchが同地域内で売られたゲーム機として最速の売り上げという評価を受けました。

2019年10月にはSwitch本体がヨーロッパにおいて1000万台の売り上げを突破しています。北アメリカだけでなく、ヨーロッパでも幅広い層にSwitchは愛されているのでしょう。

2018年には任天堂がソフトのパブリッシャーとしてイギリスに進出するなど、ヨーロッパでの影響力の大きさも計り知れません。Switchの使いやすさは、イギリスやフランスなどの人々にも知れ渡っているようです。

(3)3位は日本

任天堂の拠点国である日本は、北アメリカとヨーロッパについて3番手という位置づけです。日本のパブリッシャーが宣伝したゲームが多くの人に愛されていますが、世界的に見ると売り上げでは大きく目立っていません。

Nintendo Switchから『あつまれ どうぶつの森』や『スーパーマリオ』シリーズなど多くの人気シリーズが生まれていますが、以上の人気シリーズは海外でも展開しています。

北米やヨーロッパで日本製のゲームソフトがSwitchとともに受け入れられている反面、日本はグローバルなセールス面で目立たなくなった印象です。

3.北アメリカの代表的なSwitchディベロッパー

北アメリカを拠点にしているディベロッパーのうち、Switchの人気ソフトを作ったグループを3社紹介します。

(1)エレクトロニック・アーツ

エレクトロニック・アーツは「EA」という略称でも有名な、アメリカのゲーム会社です。ディベロッパーとして、スポーツ系を中心にさまざまなゲームを開発していますが、パブリッシャーの役割も兼ねています。

多くの有名サッカー選手が登場し、実際のワールドカップもシミュレーションしている『FIFA』シリーズが世界的に話題です。ほかにもスリリングな自動車レースを楽しめる『バーンアウト』シリーズなど、リアリティを感じられるゲームが揃っています。

(2)エピック・ゲームズ

エピック・ゲームズは、アメリカを拠点にするゲーム開発会社です。eスポーツの大会でも有名な『フォートナイト』をはじめ、さまざまなアクションゲームを手がけています。

ほかにもゲームエンジンとして「Unreal Engine」をヒットさせ、『フォートナイト』に組み込んで話題を広げるなど、マルチな活躍にも注目です。オンラインサービスやゲームストアなどを独自で展開するなど、開発会社にとどまらない動きは今後も目が離せません。

(3)2Kゲームズ

2Kゲームズは、アメリカを拠点にしながら、オーストラリアなどにも支部を設けている会社です。同じアメリカのイラショナル・ゲームズの親会社としても有名であるなど、同国のゲーム業界ではおなじみのグループともいえます。

2007年から『バイオショック』シリーズで話題になっており、現在はSwitch版の最新作「The Collection」も口コミで高い評価を受けています。ゲーム内における独特なストーリー展開にも定評があり、2Kゲームズが織り成す世界観がクセになる人も多いでしょう。

4.ヨーロッパの代表的なSwitchディベロッパー

ヨーロッパでも話題になっているゲーム開発会社は数多くあります。コードマスターズや『マインクラフト』のモージャンなど、人気ディベロッパーを知っておきましょう。

(1)コードマスターズ

コードマスターズは、リアルなグラフィックに定評があるイギリスのゲーム開発会社です。パブリッシャーの役割を担ったゲームも多く、知っている人もいるでしょう。

Nintendo Switch用でも『GRID Autosport』をはじめ、アクション性やライブ感に満ちたゲームを楽しめます。『GRID』シリーズではクラッシュ時の車のダメージや風景など、現実に限りなく近づいた画が印象的です。

コードマスターズのグラフィックにほれ込み、レースゲームといえばこの会社と考える人も多いでしょう。

(2)モージャン・スタジオズ

モージャン・スタジオズは、スウェーデンを拠点としたディベロッパーで、『マインクラフト』シリーズが爆発的なヒットになりました。

現在は2014年の買収を受け、マイクロソフトの子会社として活動していますが、今でも『マインクラフト』のファンはモージャンを評価しているでしょう。2011年の発売以来、世界中の人々がオンラインでつながれる手段として『マインクラフト』は貴重だからです。

(3)UBIソフト

UBIソフトはフランスを拠点にしたゲーム開発会社です。2018年に全株式をテンセントなどに売却してしまいましたが、さまざまな人気シリーズがNintendo Switchから遊べます。

特に『アサシン』シリーズの幻想的な世界観にはまった人は多いでしょう。同作では古代ギリシャを舞台にしながら、人気声優でキャラクターが躍動的に動き回ることがポイントです。

他にも『ウォッチ・ドッグス』や『F1』など、いきいきとした風景やキャラクターが印象的なゲームが多いといえます。

5.日本の代表的なSwitchディベロッパー

日本では任天堂が開発会社としてもリードしているほか、さまざまなディベロッパーが話題作を手がけています。

(1)任天堂

任天堂はゲーム本体に限らず、ソフトや付属品などさまざまな商品を手がけています。ゲーム開発元としても『スーパーマリオ』シリーズをはじめ、幅広い層の心をつかむ仕掛けを数多く作っています。

パブリッシャーとしても人気で、日本だけでなく、世界のゲーム文化を支えるグループとして見逃せません。今後もディベロッパーの立場から、どのような演出を作り出すか楽しみな人も多いでしょう。

(2)ゲームフリーク

ゲームフリークは『ポケットモンスター』を開発したディベロッパーとして、20年以上にわたり話題です。「ポケモン」というキャラクターを捕まえ、育てることがメインで、愛くるしいポケモンの数々に心を奪われた人も多いでしょう。

グラフィックだけでなく、バトルやイベントなど作り込んだ演出にも見入ってしまいそうです。作品のラインナップはポケモン関連が大部分ですが、さまざまな発展作品により、今も注目を集めています。

(3)モノリスソフト

モノリスソフトは、2020年にSwitch版で話題になった『あつまれ どうぶつの森』を開発しています。ほのぼのとした世界観と愛らしいグラフィックのバランスに、引き込まれた人が多いでしょう。

『どうぶつの森』以外にも『ゼノブレイド』の開発会社としても話題を振りまいています。『スプラトゥーン』シリーズでも部分受託を受けるなど、人気ゲームの演出を支える会社として実績を重ねていることがポイントです。

6.まとめ

Nintendo Switchの本体だけでなく、数々の人気ゲームソフトが世界中で売れていますが、話題性を支えるのはディベロッパーの開発です。現代にふさわしくリアリティのある作り込みで、多くのゲーマーの心をつかんでいます。

ゲームのマーケティングに興味がある人でも、Switchのディベロッパーの事情を知ることで、人気作品の秘訣が分かるのではないでしょうか。

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