# | 譲渡会社 | 譲受会社 |
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業種 | Webサイト・アプリ開発会社 | メディア運営企業 |
種別 | 未上場 | 未上場 |
事業の概要
セルサイド企業は、iPhone、Android向けのアプリ開発事業、海外レストランの予約のWebサイトや、その他飲食店のWebサイト構築事業を主に展開する企業です。
バイサイド企業は、メディア運営事業・コンテンツ事業・インターネット広告代理事業を手がける企業です。
M&Aに至る経緯
セルサイドはポイント懸賞サイトの運営を行なっていましたが、会員数が伸び悩んでおり、同サイトを売却したいというニーズをお持ちであり、バイサイド候補企業の選定やアプローチ、クロージングまでを弊社にご依頼頂き、本件がスタートいたしました。
弊社にて、バイサイド候補企業のリストアップ、およびアプローチを開始し、いくつかの企業との引き合わせを実施した中で、メディア運営事業、コンテンツ事業、インターネット広告代理事業を手がける本件のバイサイドが譲受候補として浮上しました。バイサイドは、メディア事業も展開していたため、事業シナジーが見込めると判断し、ポイント懸賞サイトの譲受に向けて具体的に話を進められるご意向を頂きました。
交渉の過程
引き合わせの交渉の中で、下記の4点が譲渡に際しての主な議題として上がりました。
・サイト運営者の名義をどちらにするか(ドメインの譲渡に際してセルサイドとドメイン運営会社への譲渡金の二重支払いの可能性があったため)
・ユーザーがサイト内で保有するポイントの引き継ぎ
・サーバーの移管手続き
・ポイントサイトの広告掲載の業務処理の引き継ぎ
上記議題に沿って、弊社が仲介会社として双方の希望を汲み取りつつ、事業譲渡におけるスケジュール管理を行いながら丁寧にフォローを行いました。
交渉の難点
上記の議論内容の中でも、特にドメインの譲渡に際してバイサイドがセルサイドとドメイン運営会社への譲渡金の二重支払いを避ける契約は、バイサイドとしては当然譲れない点であり、この問題を解決するためのスキームの組み立ての面で交渉は難航しました。
また、バイサイドの希望譲受スケジュールを加味すると、ドメイン・サーバーの移管手続きは常に差し迫ったスケジュールで対応する必要がありました。
克服
弊社がドメイン譲渡金の二重支払いを回避するためのスキーム構築の議論の間に入り、最終的には名義はセルサイドに残し、営業権とシステムをバイサイドに委託するスキームを提案したことで、双方に合意頂くことができました。
また、ドメイン・サーバーの譲渡スケジュールの調整はバイサイドの希望スケジュールを実現できるよう弊社が間に入って全面的に調整を行い、無事希望スケジュール通りに譲渡することが出来ました。
成約
最終的な譲渡金額については、バイサイドよりオファーを提示し、セルサイドが承諾する形で決定しました。最終段階の契約面で双方をサポートしつつ、本件は事業譲渡契約の形でクロージングしました。当該ポイント懸賞サイトの譲渡のご相談を頂いてから1ヶ月での成約と、非常にスピーディーな案件でした。
弊社がIT領域特化のM&Aアドバイザリーであるからこそ、IT領域事業の譲受候補先のリストアップやお引き合わせ、また、本件のような問題へも素早く対応し、1ヶ月という短い期間でご成約までを頂くことができたかと存じます。
特に、WebサイトやWebメディアの譲渡に関しては、多くの運営会社(運営者)様が、利益が安定しているうちに早く譲渡先を探したいというご意向をお持ちでいらっしゃいます。弊社のIT領域特化ネットワークを通じて迅速なご提案、お引き合わせができるかと存じておりますので、WebサイトやWebメディア等の譲渡をご検討されていらっしゃいましたら、是非一度弊社までお問い合わせください。