# | 譲渡会社 | 譲受会社 |
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業種 | ゲーム開発会社 | 大手メディア運営企業 |
種別 | 未上場 | 東証一部上場 |
事業の概要
セルサイド企業(譲渡会社)は、スマートフォン向けゲームアプリ開発を行うオンラインゲーム事業、グラフィックやアニメーション等の制作を行うスタジオサポート事業を主に展開する企業です。
バイサイド企業(譲受会社)は、音楽関連事業やコンテンツ配信プラットフォームを展開する企業です。
M&Aに至る経緯
セルサイド企業はゲーム開発などの他にメディア運営もされておりましたが、当該メディアをノンコア事業と考え、これを売却することによってメイン事業であるゲーム開発に社内リソースを集中させたいというご意向をお持ちであり、当該メディアの譲渡について、バイサイド企業へのアプローチからクロージングまでのご依頼を弊社までお寄せ頂きました。
そこで、弊社は、バイサイド企業候補のリストアップを開始し、バイサイド候補企業様へのアプローチをスタートしました。
交渉の過程
弊社にて、セルサイド企業と候補企業数社とのお引き合わせを実施する中で、今回の東証一部上場の大手メディア企業がバイサイド候補として浮上しました。
本件バイサイド企業は、メディア事業を展開しており、同事業を拡大させていきたいというご意向をお持ちでした。
そのため、再度お引き合わせを行い、具体的なメディアの譲渡に向けて話を進めることが決定しました。その後も同メディアの成長戦略について丁寧に議論を進めた後、バイサイド企業から買収金額等についてオファーをご提示頂きました。
交渉の難点
セルサイド企業は、外部企業への業務委託を行いながら自社メディアを運営されていたため、バイサイド企業が引き続き対象メディアを運営するためには、改めて外部企業と業務委託契約を締結し直さなければなりませんでした。
しかし、現存する契約書の中には、セルサイド企業が業務委託を行う経緯や業務委託契約書の内容など、確認できない項目がありました。
克服
バイサイド企業へメディア譲渡を行う前に、メディア運営に必要な業務委託先に対し、弊社より一社ずつコンタクトを取り、業務委託契約を締結した当時の状況や経緯を把握しました。
その上で、業務委託先との契約については、地位継承契約を締結することで事業譲渡後もメディア代行運営を引き継いで頂くこととし、継続してメディアの運営を行える環境整備を行いました。
成約
譲渡の前段階で運営体制などを各社ですり合わせるだけでなく、セルサイド企業と業務委託先で締結していた契約書内容全てを地位承継契約に反映させ、バイサイド企業へと引き継ぐことで、事業譲渡の円滑な成約とすることができました。
M&Aのプロセス上で譲渡対象事業の契約関係が課題となるケースは多々ございますが、弊社には社内弁護士がおり、本件のような複雑なケースでも丁寧にサポートさせて頂いたことが円滑な成約に繋がった要因であると考えております。
譲渡にあたり何かご懸念事項がございます場合にも、まずは弊社までご相談を頂くことで一つずつ丁寧にサポートさせて頂き、良いご縁をお繋ぎすることができるのではと考えております。