# | 譲渡会社 | 譲受会社 |
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業種 | データベース事業運営企業 | メディア運営企業 |
種別 | 未上場 | 東証マザーズ上場 |
事業の概要
セルサイド企業はメディア事業、広告事業、webの受託制作受託や開発事業を展開するIT企業です。
バイサイド企業はEC事業やメディア事業など幅広く、通信事業等を運営する東証マザーズ上場のIT企業です。
M&Aに至る経緯
セルサイド企業はwebサイトの受託制作・開発事業を主軸とする企業であり、弊社からのアプローチにより接点を持たせて頂くようになりました。
セルサイド企業の経営者様としては、当初、今後同社が運営するメディアの譲渡を検討する可能性はあるものの、M&Aは数年後をご想定されておりました。
その数ヶ月後、セルサイド企業の経営者様より、自身が運営される別のメディアについて売却のご相談を頂きました。
この譲渡対象メディアは、セルサイド企業の経営者様がご自身の趣味を通じて立ち上げられたサイトであり、約10年間に渡って運営をされてきたメディアでした。長年運営されてきたメディアではございましたが、アクセス数や収益が伸び始め、今後の成長も見込める段階で売却を検討しようと決断され、弊社にご相談を頂いたことで本案件がスタートしました。
交渉の過程
先ずは弊社にて譲渡対象メディアやセルサイド企業の情報をまとめたノンネームシートを作成し、候補先企業のリストアップとアプローチを開始しました。弊社にてアプローチを行う中で、今回のバイサイド企業が候補先として浮上し、弊社に両社の引き合わせを行いました。
交渉の難点
本件の難点としては、当該メディアがニッチ領域かつ、運営に手間が掛かりそうであるという印象を持たれやすい領域を扱っていたため、当初は中々ご興味を持っていただける候補先が現れませんでした。
また、当該メディアではポイント制度が運用されており、譲渡にあたり、このポイントをいかに引き継ぐか検討する必要がありました。
克服
弊社にてバイサイド候補企業をリストアップしアプローチを行なっておりましたが、当初アプローチを行なった候補先企業からは悉く本件お見送りの回答を頂くこととなりました。しかし、興味を持っていただけそうな企業様を考えながら、追加のリストアップとアプローチを続けました。
その結果、今回のバイサイド企業の経営者様が、偶然にも本件譲渡メディアの領域に深く関心を持たれていたことから、同社にてM&Aをご検討いただくこととなりました。
また、ポイントの運営については、ポイント総数などを集計し細かく調査いたしましたところ、実際のポイントの利用者や利用は殆どされていなかったことが発覚したため、ポイント制度自体を閉鎖することで双方に合意いただくことができました。
成約
最終的に各問題点を克服し、セルサイド企業から譲渡対象メディアをバイサイド企業が譲り受ける形でM&A成約となりました。弊社がセルサイド企業様より本件のご相談を頂いた日より約4ヶ月でのクロージングとなりました。
譲渡対象の事業や企業の領域がニッチな場合、ご興味をお持ちいただけるバイサイド企業が中々見つからないということがございます。しかし、もし当該領域に興味をお持ちのバイサイド企業様がいた場合、珍しい案件であることからも、話が一気に前に進む可能性があります。そのため、このようなケースでは、根気強くリストアップとアプローチを繰り返すことで、良縁を築けるよう努めてまいります。