# | 譲渡会社 | 譲受会社 |
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業種 | ECサイト運営会社 | WEBサービス、メディア運営企業 |
種別 | 未上場 | 未上場 |
事業の概要
譲渡企業はジュエリーのEC事業を運営する企業です。
元々はモバイルコンテンツ事業を行う企業が運営していたEC事業でしたが、同社がEC事業から撤退する際、同社の元取締役である譲渡企業の代表が、譲渡企業の100%株式を譲り受ける形で承継した事業です。
M&Aに至る経緯
譲渡企業は資金繰りに困難を抱えていた点や、自社での事業拡大に限界を感じていた点等から、株式譲渡を行い、買収企業のリソースを活用した事業展開を検討されました。また、運転資金の貸付も買収企業に求めていました。そこで、譲渡企業の代表と弊社の代表が元々の知り合いであったことや、弊社がIT領域に特化したM&Aを行なっていることから、弊社に譲渡の相談を頂きました。
まず、弊社にてリストアップとアプローチを行ない、WEBサービス、WEBメディア、WEB広告、WEB制作等、WEBに関する様々な事業を展開する未上場企業が譲渡候補先として浮上しました。
弊社にて、両社を引き合わせた後、運転資金の貸付の条件を含め、譲渡企業の欠損金を活用した税制対策や、当該EC事業の商流等を考慮した譲渡スキームを弊社にて検討しました。
交渉の過程
事業譲渡後の商流に関する交渉。仕入れにかかる配送コストや配送のスピードを考慮した商流の構築に関して、弊社が譲渡企業と譲受企業の間に入り交渉しました。
交渉の難点
譲渡企業の譲渡時に求める条件が厳しいものもあり、事業の商流等、詳細な点まで事業に対する理解をして譲受企業に交渉する必要がありました。
克服
譲渡企業との綿密なコミュニケーション、ヒアリングを重ねながら、事業への理解を深め、譲受企業に対する交渉を可能とするまでキャッチアップすることを心掛けました。その結果、条件面について双方でご納得がいただけ、成約へ至ることができました。
成約
譲渡企業の株式を保有する同社代表の株式100%を、譲受企業が運営するグループ法人に株式譲渡する形でクロージングしました。金額面については、元々、本EC事業を同社の代表が譲り受けた際の金額と同額での譲渡となりました。 本案件に関しては、ご相談を頂いてから、約2ヶ月でのクロージングとなっております。
株式譲渡後も商号、代表は変わらず、譲受企業代表が新たに取締役に就任する形で事業を継続して運営されています。今後は、当事業に関連するリユース事業などを協業ビジネスとして行なっていくことを検討されています。