# | 譲渡会社 | 譲受会社 |
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業種 | 株式会社ファンメディア | Bilibili Inc. |
種別 | 未上場 | NASDAQ上場 |
事業の概要
対象企業であるファンメディア社は、複数のアニメ制作会社を子会社に持つ、持株会社です。毎年質の高いアニメを数多く発表し、日本のアニメ市場を支えているアニメスタジオの一つとなっています。
ファンメディアへ投資実行を行ったBilibili Incは、中国の企業で、動画共有サイトであるビリビリ動画運営を中心に、ビデオ、ライブ放送、モバイルゲームなど、様々なメディアフォーマットをカバーするオンラインエンターテインメントプラットフォーム企業です。
M&Aに至る経緯
現在の中国動画市場は競争が苛烈で、ビリビリを含め、数社で動画市場の覇権を争っている状況です。その中で、ビリビリ動画のユーザー属性の特徴として挙げられる点が、18歳から35歳までの若者のユーザーが78%を占めている点です。この年齢層のユーザーは二次元アニメへの関心が高く、同社は近年日本アニメの版権取得や国内のアニメ製作委員会に出資を行うなど、アニメコンテンツの拡充を進めておりました。
弊社では、かねてから同社のアニメ事業の戦略実行を支援させて頂いており、この中のプロジェクトの1つが本案件になります。同社からのアニメ制作会社へのアプローチの依頼を受け、候補企業の探索から弊社が案件を進めて参りました。
交渉の過程
ファンメディアへの初コンタクトからクロージングまで約2年の年月を要しました。ファンメディアのオーナーへの背景説明、資本業務提携の意義、スキームの説明、日中間のクロスボーダー取引であるため日本語、英語、中国語による契約手続きのフォローなど、交渉の全過程にて双方ともにサポートをしております。
成約
弊社内に中国人スタッフがおり、中国語対応が可能であったこと、また、弊社内に社内弁護士がいることからビリビリが依頼していた法律事務所及びファンメディアが登記手続請求業務を委託していた司法書士とのやりとりに対応できたことが本件クロージング成功の要因となっております。