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クラウドサービス

1. クラウドサービスとは

クラウドサービスとは、ソフトウェアやデータ等を、インターネットを通じ必要に応じて利用者に提供するサービスのことです。従来はコンピュータの利用の際に、パソコンなどのハードウェアに保存されているソフトウェアやデータを使用していました。

一方クラウドサービスでは、使用するソフトウェアやデータはローカルのハードウェア上には保存されておらず、インターネットに接続されたサーバー群に保存されています。利用者側が最低限の環境(例えばコンピュータやスマートフォンなどのクライアント端末、webブラウザやインターネットの接続環境など)を用意すれば、ネットワークを経由してこれらクラウド上に保存されたソフトウェアやデータを使用することができ、様々なサービスを享受できるようになります。

クラウドサービスが普及するまでは、サービスに利用するハードウェアやソフトウェア、データを個人(ローカル上)で管理していましたが、クラウドサービスを利用することで、個人で機材やソフトウェアを購入する必要がなくなり、さらには従来は特定のハードウェアに保存していたデータをクラウド上に保存することであらゆる端末からアクセスできるようになり、利便性が向上されました。

2016年では46.9%の企業がクラウドサービスを利用し、国内のクラウドサービス全体の市場規模は1.9兆円に及び、調査会社のMM総研は今後5年間で現在の市場規模は約2.3倍に拡大すると予測しています。このような成長性が著しいクラウドサービス業界ですが、Amazon Web Service(AWS)を中心とする主要プレイヤーの寡占が進んでいるという特徴があります。

2. クラウドサービスの由来について

クラウドサービスで利用するサーバは世界中に配置されており、様々な機器や技術を駆使して多彩なサービスを提供しています。利用者側にとっては、コンピュータの形態が実際にどうなっているのか見えづらく、図で雲の塊のように表現されることが多かったことから、「クラウド」という名称が付けられたと言われています。

3. クラウドサービスの種類について

クラウドサービスは提供するサービスの種類によっていくつかの種類に分類され、その多くが「◯aaS」と記載されています。

(1) Iaas(イアース/アイアース)

IaasとはInfrastructure as a Serviceの略称で、仮想サーバやハードウェアなどの基盤をインターネット上で提供するサービスのことです。

専門の業者が所有しているコンピュータやネットワーク環境を契約者が借り受け、遠隔からソフトウェアを稼働させることができます。IaaSのメリットはサーバを購入したり、利用しているサーバのメンテナンスの必要がなく、ハードウェアを持たずにインターネット経由で必要な時に必要なだけサーバーやストレージを利用できる点にあります。

(例)アマゾンウェブサービス(AWS)など


(2) PaaS(パース)

PaaSとはplatform as a Serviceの略称のことで、アプリケーションソフトウェアの動かすためのデータベースやプラットフォームを提供するサービスのことです。一般ユーザの利用にとどまらず、開発の基盤としても利用することも想定されています。自社でアプリケーションの開発環境を立ち上げるには多くの人的・金銭的リソースを費やしますが、PaaSには様々なプログラミング言語に応じたアプリケーションの実行環境やデータベースが整備されているため、短期間でアプリケーションの開発を行えます。そのため、素早いサービス提供が実現できます。

(例)Google Apps Engine、Microsoft Azureなど


(3) SaaS(サース)

SaaSとはSoftware as a Serviceの略称のことで、ソフトウェアをクラウド上で提供するサービスであり、プロバイダ側でソフトウェアを起動し、インターネットを経由することでソフトウェアの機能を利用できます 。

Saasの特徴として、複数人で同じファイルに同時にアクセス・編集することができ、編集データをユーザー同士でやり取りする手間を省けます。企業の通常業務の多くがSaaSによって非常に効率よく行えるようになっています。

特に身近なSaasの例としてはメールやグループウェアが挙げられます。

(例)Gmail、Salesforce、Sansanなど


(4) DaaS(ダース)

DaaSとはDesktop as a Serviceの略称のことで、デスクトップ環境をインターネット上で提供するサービスのことです。

DaaSを利用することで複数のPC で同じデスクトップ環境を共有することができます。具体的に言えば、必要なOSやソフトウェア、データなどがクラウド上で提供されることはもちろんのこと、使用する端末で固有のデスクトップ環境について、クラウドを通じていつでもどこでも閲覧・操作を行うことができ、在宅勤務などのテレワークなどを可能としています。

4. クラウドサービスに関するM&A

クラウドサービス全体のM&A需要は年々増えています。 SaaSに関して言えばソフトウェア企業全体のM&Aディールの約40%(2018年)を占めています。

米IBMがクラウド向けソフトウエアなどを手がける米レッドハットを約340億ドル(約3兆8000億円)で買収した事例や、米Googleのクラウド部門Google Cloudがビッグデータ分析を手掛ける米BI新興企業のLookerを買収した事例など、IT企業を中心にクラウドサービスのM&Aが活況となっています。

また、アメリカでは上記のような大型のSaas関連M&Aだけではなく、SaaS企業による大型のIPOも続いています。

サブスクリプション管理SaaSで時価総額約20億ドルのZuora、2018年にはオンラインストレージSaaSで時価総額約112億ドルDropboxが大型IPOに成功しました。

一方、日本では2017年に名刺管理SaaSのSansanが42億円、マーケティングオートメーションSaaSのフロムスクラッチが32億円、そして2018年に労務管理SaaSのSmartHRが15億円、Web接客・CX(顧客体験)プラットフォームSaaSのプレイドが27億円、会計SaaSのfreeeが65億円の大型資金調達を行いました。また、会計SaaSのマネーフォワードは2017年9月に時価総額約560億円で上場し、2018年3月には1,000億円を超えています。

2018年には医療、飲食、学習塾などの業界に特化したVertical SaaS、AI、VR、IoTなどテクノロジーとSaaSがかけ合わさった企業が多数資金調達しており、資金調達の動向からもSaaSを中心としたクラウドサービスにおけるM&Aや資金調達が活況になっていることがわかります。

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