M&A実務

ネームクリア

1. ネームクリアとは

ネームクリアとは、秘密保持契約を締結した後、買い手候補企業に対して譲渡希望(売り手側)企業の社名等の情報を開示することをいいます。

M&Aの初期段階では、譲渡希望企業の企業名等を明かさずに進めていきます。譲渡希望企業が特定されないことが重要であるため、業種・地域・規模等、大まかな情報のみが記載されているノンネームシートという匿名の事業概要書を用います。

買い手候補が当該ノンネームシートを見て興味を持てば、秘密保持契約を締結の上、譲渡希望企業の詳細情報を開示するステップに移行します。この際の譲渡希望企業名等の開示のことをいいます。

M&Aのプロセスにおける初期段階で頻出するワードです。

▼参考記事:M&Aに必須のノンネームシートとネームクリアについて解説

2. 匿名でM&Aプロセスを進めるメリット・デメリット

(1) メリット

譲渡企業にとっては、本格的にM&Aを実施するまで、周囲に売却を検討している事が漏れないメリットがあります。

仮にM&A実行前に、売却をしようとしているという情報が漏れると、取引先の信用を失う、金融機関から融資を止められる、人材が流出してしまうなどの恐れがあります。

そこで、パラダイムシフトのようなM&Aアドバイザリーが間に入ることで、M&Aの交渉がある程度進むまで企業名等を伏せてM&Aのプロセスを進めていくことでき、上記のようなリスクを回避しながらM&Aの相手を探すことができるというメリットがあります。

(2) デメリット

デメリットとしては、情報を制限して公開するため、買い手候補企業に対して十分なアピールをすることができない点があります。すなわち、情報を全て公開していれば買収をしてくれていたかもしれない買い手企業を逃してしまう可能性があります。

匿名でM&Aを進める方法には、上記のようなメリットやデメリットがありますので、このような点を十分に考慮しながらどの段階でネームクリアを行うか検討してまいります。

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