1. CVRとは
CVRとは、Conversion Rate(コンバージョンレート)の略です。
Conversionは日本語に訳すと「変換」という意味になりますが、この場合のConversionは「結果」的な意味合いが強く、Webサイトを訪れたアクセス(母数)に対し、何件がConversion(結果)に結びついたかを示します。
具体的には、CVR(%)=Conversion(結果) ÷ PV数等(母数) × 100 によって示されます。
2. CVRの計算例
CVRでは、この母数とConversion(結果)をどう定義するかを明確にすることが必要不可欠です。
例えば、パラダイムシフトのWebサイトを例にすると、母数について「WebサイトのPV数」と定義し、Conversion(結果)を「M&A契約の成約数」定義したとします。この場合で、仮に1ヶ月間のパラダイムシフトHPのPV数が10,000PVであり、この月のM&Aの成約件数が10件あった場合、CVRは、10÷10,000×100=0.1%ということになります。
一方で、母数について同じくPV数と定義し、Conversion(結果)をクライアント企業様とのM&Aに関するアポイント数と定義したとします。この場合で、仮に1ヶ月間のパラダイムシフトHPのPV数が同様に10,000PVであり、この月のM&Aに関するアポイント数が100件あったとすると、CVRは、100÷10,000×100=1%となります。
3. IT企業のM&A時の注意点
このようにCVRは、母数とConversion(結果)をどのように定義するかによって値が異なってきます。
IT企業のM&Aにおいて、このようなCVRがIT企業の価値を図る指標として用いられることもありますが、上記のようにCVRは定義の仕方によって意味合いや数値が異なってくるため、CVRを指標として用いる際は、必ずCVRの定義について確認しておくことが必要です。