Ⅰ 一般的な意味でのバリュエーションとは

バリュエーション(valuation)は、英語で「評価」、「査定」、「見積り」などの意味を持ち、一般的に資産運用の世界では、投資の価値計算や事業の経済性評価のことを指します。すなわち、企業の利益や資産などの本来の企業価値に対して、株価が相対的に割安か割高かを判断する際の指標という意味でバリュエーションという表現が使用されます。代表的なものとして、株価純資産倍率(PBR)、株価収益率(PER)、株価キャッシュフロー倍率(PCFR)、配当利回りなどが存在します。

Ⅱ M&Aにおけるバリュエーションとは

M&Aの世界においてバリュエーションと言う場合、企業価値の評価を指すことがほとんどです。すなわち、M&Aにおいては、買収案件の実施判断や複数案件から最良な案件選択をする際に行う「企業価値評価」のツールをバリュエーションと表現します。

売り手側は高く売ることを望む一方、買い手側は安く買うことを望むため、買収価格を決める企業価値の算定については、公正な判断基準(バリュエーション)が求められます。企業価値評価の手法としては、コストアプローチ(簿価純資産価額法、時価純資産法、精算価値法、再調達原価法など)、マーケットアプローチ(市場株価法、類似会社比較法(マルチプル法)、類似取引比準法など)、インカムアプローチ(DCF(Discounted Cash Flow)法、配当還元法など)などがありますが、具体的な算定には専門的な知識を要するため、専門家にご相談ください。各手法についての詳細は該当の用語集をご参照ください。